離島の出版社「海士の風」× 英治出版による初共創本！「創造性」を追求した待望の超大作太刀川英輔著『進化思考』が4月21日に発売！

株式会社風と土と

2021年3月19日 09時00分

島根県沖に浮かぶ離島・海士町（あまちょう）の出版社「海士の風」は、来る2021年4月21日、第一弾となる書籍『進化思考』を刊行します。著者は、プロダクトデザイン・グラフィックデザイン・建築・空間デザイン・発明と、領域を越境して活躍するデザイナーの太刀川英輔氏。自らの20年にわたる「創造性」探求の軌跡を辿りながら、「生物の進化に学ぶ創造性」を紐解きます。

海士から世界へ、世界から海士へ、
吹きわたる風でありたい

「海士の風」は、英治出版株式会社（東京都渋谷区）の協力を得て、株式会社風と土と（島根県隠岐郡海士町）が2019年2月に設立した出版社です。代表取締役の阿部裕志は、「人と人、人と自然の温かい関係性ある持続可能な未来をつくりたい」と考え、2008年に人口約2,300人の離島・海士町に移住。新たな社会モデルをつくり世界に広げるべく、株式会社巡の環（めぐりのわ；2018年に株式会社風と土とに社名変更）を創業しました。地域づくり事業や人材育成事業に従事するなか、「温かい関係性が高まる叡智を世界中から見出し、地域や社会課題の現場で奮闘する人たちに書籍として届けたい」という思いから、出版事業に挑戦することを決意。辺境の島で、書籍の企画・制作を進めてきました。

そしてこの度、第一弾の書籍として『進化思考』を出版することとなりました。私たち一人ひとりが進化思考を身につければ、個々に備わっている創造性を存分に発揮することができる。2018年に初めて進化思考を体験を通して実感し、是非とも世の中の人々に伝え共有したいと考え、最初の一冊に選びました。地球環境も人間社会も大きく変化するこれからの時代は、私たち一人ひとりが変化に適応するイノベーションを生み出し続けねばなりません。そんな時代に、ヒトや社会の進化に役立てる本だと信じています。

私たち「海士の風」がめざすのは、「人と人、人と自然の温かい関係性ある社会」です。そのために大事にしたいのが、「知に足のついた出版社」として、「実践」と「知」を往還させること。人々が自らの手を動かし関わりあいながら、意志ある未来づくりを実践することを通して、温かい関係性は深まります。そして、そのプロセスはそのまま知となります。私たちはこうして育まれた知を書籍というかたちにし、書籍を通じてさらなる実践を生み出すことに寄与していきたいと考えています。また、私たちの活動を通して、離島である海士町が最先端の知の集積地になること、島の人々がその知に触れられること、著者や読者が地域のファンになってくれることも、期待しています。海士から世界へ、世界から海士へ、吹きわたる風となるべく活動を続けていきます。

“これから皆さんと、創造の秘密を探求する旅に出る。
その秘密の扉をひらく鍵は、生物の進化にあった”（序章より）

太刀川英輔氏が提唱する「進化思考」とは、自然界の生物の進化のように、「変異」と「適応」という二つのプロセスを繰り返すことで、本来だれの中にもある「創造性」を発揮する思考法のこと。40億年にわたり変異と適応を繰り返してきた生物や自然の姿やあり方を学ぶことで、創造性の本質を見出し、体系化したのが本著です。生物の進化や人類の創造を追体験できる、150点の写真・図版を収録。さらに、読者が「進化思考」を実践的に身につけていけるよう、50個の「進化ワーク」を収録しています。

◆進化思考特設サイト　https://amanokaze.jp/shinkashikou/
◆Amazon　https://www.amazon.co.jp/dp/4909934006

【帯文より】
「進化パターンの百科事典。
　結合の要素が分かれば、誰もが創造できる。
　この本は、流し読みにはもったいない」
　―濱口秀司(ビジネスデザイナー)

「ここまでイノベーションを体系化した本はなかった。
　こりゃ執筆に3年かかるな、脱帽」
　―柳澤大輔(面白法人カヤックCEO)

◆『進化思考』をテーマにした各種イベントを開催しています。今後の開催予定は、以下の通りです。

2021/3/21（日）22:00-23:00　＠オンライン（YouTubeLive）
　「学習学」の本間正人さんが「進化思考」の本質に切り込む６０分！
　https://shinkashikou001.peatix.com/

2021/3/26（金）19:00-21:00　＠オンライン（YouTubeLive）
　「書店の未来」を「進化思考」で考える～公開ブレインストーミング～
　https://shinkashikou002.peatix.com/

2021/3/28（日）9:00-10:00　@オンライン（zoom）
【正解のない時代の社会課題解決に必要な変革を「スローイノベーション」から始める野村恭彦さん】－「進化の学校」オープンデーvol.2－
　https://peatix.com/event/1852021k

2021/4/18（日）9:00-10:00　@オンライン（zoom）
【「New Stories」「元総務大臣補佐官」太田直樹さん】－「進化の学校」オープンデーvol.3－
　※イベントページ準備中

2021/4/25（日）9:00-10:00　@オンライン（zoom）
【「リクナビNEXT編集長」藤井薫さん】－「進化の学校」オープンデーvol.4－
　※イベントページ準備中

◆著者プロフィール

太刀川英輔
NOSIGNER代表。デザインストラテジスト。慶應義塾大学特別招聘准教授。
デザインで美しい未来をつくること(デザインの社会実装)、発想の仕組みを解明し変革者を増やすこと(デザインの知の構造化)。この2つの目標を実現するため、社会的視点でのデザイン活動を続け、次世代エネルギー・地域活性・世代継承・伝統産業・科学コミュニケーションなど、SDGsに代表される社会課題に関わる多くのデザインプロジェクトを企業や行政との共創によって実現。プロダクトデザイン・グラフィックデザイン・建築・空間デザイン・発明の領域を越境するデザイナーとして、グッドデザイン賞金賞(日本)やアジアデザイン賞大賞(香港)など100以上の国際賞を受賞。デザインや発明の仕組みを生物の進化から学ぶ「進化思考」を提唱し、変革者を育成するデザイン教育者として社会を進化させる活動を続けている。

◆海士の風
株式会社風と土とが立ち上げた出版社。「知に足のついた出版社～実践が知を育み、知はひとりでに歩き出す～」を目指している。人口2,200人の離島・島根県の海士町から温かい関係性が高まる叡智を世界中から見出し、地域や社会課題の現場で奮闘する人たちに届けるために年間3～4冊のペースでタイトルリリースを予定している。
ホームページ：https://amanokaze.jp/
海士の風note：https://note.com/amanokaze

◆株式会社風と土と
2008年に株式会社巡の環（めぐりのわ）として島根県隠岐諸島の離島・海士町にて創業。2018年に株式会社風と土とへ社名を変更。これまで、島のビジョン・戦略・プロジェクトを生み出す地域づくり事業、トヨタ・日立・リコーといった島外の企業や自治体、大学の研修を島で行う人材育成事業を行ってきた。新たに出版事業を開始し、辺境の島から温かい関係性を高める叡智を広げる出版社「海士の風」を立ち上げる。
ホームページ：https://kazetotuchito.jp/

◆代表取締役　阿部裕志　プロフィール
1978年愛媛県生まれ。京都大学大学院にてチタン合金の研究で修士号を取得後、トヨタ自動車の生産技術エンジニアとして働くが、現代社会のあり方に疑問を抱き、2008年に海士町に移住。同年に株式会社巡の環（現・株式会社風と土と）を起業した。現在は、環境省・プラットフォームのあり方に関する検討ワーキング委員、海士町教育委員教育長代行、AMAホールディングス株式会社取締役等を務める。平成26年度ふるさとづくり大賞総務大臣賞受賞。著書に『僕たちは島で、未来を見ることにした（木楽舎）』。

◆英治出版株式会社（代表取締役：原田英治）
「著者を応援する出版社」を掲げ、東京都渋谷区に本社をおく出版社。1999年設立。「ブックファンド」と呼ばれる仕組みを提唱し、出版事業を中心に展開している。代表的な書籍に『イシューからはじめよ』『ティール組織』がある。代表取締役の原田氏は、「海士町親子島留学」という制度を活用して、2018年より1年半海士町に在住していた。
ホームページ：http://www.eijipress.co.jp/

◆書籍概要
【タイトル】
『進化思考――生き残るコンセプトをつくる「変異と適応」』（太刀川英輔著）

【目次】
はじめに
序章創造とは何か
第1章進化と思考の構造
第2章変異
　1 変量――極端な量を想像してみよう
　2 欠失――標準装備を減らしてみよう
　3 融合――意外な物と組み合わせよう
　4 逆転――真逆の状況を考えてみよう
　5 分離――別々の要素に分けてみよう
　6 交換――違う物に入れ替えてみよう
　7 擬態――欲しい状況を真似てみよう
　8 転移――新しい場所を探してみよう
　9 増殖――常識よりも増やしてみよう
第3章適応
　1 解剖――内側の構造と意味を知ろう
　2 系統――過去の系譜を引き受けよう
　3 生態――外部に繋が関係を観よう
　4 予測――未来予測を希望に繋げよう
第4章コンセプト
終章創造性の進化
おわりに
参考文献、著者注、図版一覧