インド貧困地域でスマホをオンライン教育ツールとして実証実験開始。NPO法人ニランジャナセワサンガとアメグミが提携

〜コロナ禍でより広がった経済格差を教育から是正を目指す〜

インドビハール州で飢餓・貧困により支援を必要とする人々に対して、教育支援、生活支援、職業訓練、意識啓発、環境保全に関する事業を行う特定非営利法人ニランジャナセワサンガ(大阪府大阪市、理事長:山本純平)が、現地パートナー団体であるNGOを通じて2021年7月10日(土)より株式会社アメグミとのオンライン授業実施の実証実験における提携の基本合意を締結するに至りましたので、お知らせします。

左:現地NGO代表Devendra氏 右:(株)アメグミ福岡氏左:現地NGO代表Devendra氏 右:(株)アメグミ福岡氏

 

 

■提携に至った背景
インドでは昨年3月末のロックダウン以後、何度も学校が閉鎖され、多くの生徒が学習機会を失っています。学校閉鎖により、授業はオンラインのみとなっており、スマートフォンやタブレットなどの電子端末を持たない子どもたちは、授業を受けることが困難な状況です。電子端末を所持しない子どもの数は1億人にも上るというデータも出ており(※1)、私たちが事業を展開するビハール州でも、多くの子どもたちが電子端末を所持していません。
電子端末では、費用対効果が高いこと、エンタメ機能が無いことが必要とされていた。後者においては、親や教育機関からは「スマホを渡しても1日中ゲームばかりしてしまうが教育を受けさせたい」という課題が実際にあった。
※1:National Council of Educational Research and Training
https://www.indiatvnews.com/education/news-ncert-survey-online-education-students-do-not-have-access-laptop-smartphones-electricity-online-classes-643500

■提携の内容
このような子どもたちへ教育の機会を提供するツールとして、株式会社アメグミ様のSUNBLAZE Phone(スマートフォン)を提供していきます。現地パートナーNGOが、スマートフォンを用いてオンライン上で授業を行う。子どもたちは、スマートフォンを使うことで自宅から授業を受けることができるようになる。アメグミ社のスマートフォンは、オンライン授業に必要な最低限のアプリケーションのみが実装されており、安価である点が特徴としてあったため、実証実験の提携を結ぶこととなった。

ニランジャナスクールの子どもたちニランジャナスクールの子どもたち


代表理事:山本からのコメント
当団体のプレスリリースを読んでくださりありがとうございます。全ての子どもたちに教育をという想いで大学生の時から10年以上インドの教育支援に関わっています。そんな中で新型コロナウイルスが流行し1年以上もインドでは学校が閉鎖されています。裕福なご家庭では高品質なオンライン授業を受けられている一方、貧困世帯では、教育にアクセスすらできない状態も続いています。今回のアメグミ社様との提携により、一人でも多くの子どもたちに教育を受けられる機会を作るとともに、アフターコロナには、オンラインの環境を利用して、ICT教材をインド現地校に導入し、より効果的な教育環境の整備を行うことにより、IT人材を育成し、将来の就職に繋がる道筋も作っていきます。ご支援またご協力を引き続きよろしくお願いします。

セワサンガ代表理事の山本セワサンガ代表理事の山本



株式会社アメグミについて


【会社概要】
会社名:株式会社アメグミ
所在地:東京都千代田区平河町1-6-15USビル8階
代表者:常盤瑛祐
設立:2016年10月
URL:https://www.sunblaze.jp/?lang=ja
事業内容:小さいころの家庭環境を原体験に、同じような家庭の人たちを支援することをミッションに掲げて、2016年10月に起業。新興国の農家や子供、労働者が利用する安価で長持ち、エンタメ機能を排除したスマートフォン向けのOSを開発。深センのOEM/ODMと共同でスマートフォンを生産し、企業向け(社員や契約先)に販売する。2020年よりインド法人(取締役 福岡洸太郎)を設立し、オンライン教育、スキルトレーニング用途を主軸に田舎における機会が無い人へ機会を手にするための端末として販売を実施している。これまでDelight Ventures、個人投資家の山本真司氏、川田尚吾氏、本田謙氏、他数名から出資を受けている。

特定非営利活動法人ニランジャナセワサンガについて


【団体概要】 団体名:特定非営利活動法人ニランジャナセワサンガ
現地活動団体名:NGOニランジャナトラスト
所在地:大阪府大阪市中央区船場中央1-3-2-302
一般財団法人大阪市コミュニティ協会 NPO連携室内
理事長:山本純平
設立:2003年8月
URL:https://www.sewasanga.jp/
事業内容:インド最貧困地域のビハール州のスジャータ村周辺に暮らす子どもたちと村びとたちを支援する日本のNPO法人です。現地では、2つの学校・孤児院・無料診療所・女性のための職業訓練所などをすべて無償で提供しています。これらの活動は、地姉妹団体である現地NGO「ニランジャナトラスト(Niranjana Public Welfare Trust)」によって運営されています。
【学校プロジェクト(ニランジャナスクール)】
1998年創設。ブッダガヤ周辺の17の村々から最貧困層の子どもたちを集め、13年間の教育を無償で提供しています。教育理念は『compassionand reality of life(思いやりをもって)、よりよい人生を歩むこと)』。2つの学校には約500名が勉強しています。

【孤児プロジェクト】
親がいなかったり、親に障害があったり、きょうだいが多くて育てられないなどの理由で、家庭で生活していくことが困難な男児10名が孤児院にて集団生活を送っています。※周辺の村々には、今もなお100名以上の孤児がいます

【無料診療所】
月に数回、旧校舎にてボランティア医師が村びとを診察しています。患者は1日20~30人、多いときは100人以上。雨季に、川が増水して渡れないなど交通手段が限られ、来られない患者もいます。(初診料は14円、再診料は10円と設定しているが、特に貧しい患者からは受け取っていません)

【スジャータアシュラムプロジェクト】
裁縫技術を通した女性の自立支援を目的に、2008年スジャータ村とバサリ村でスタート。スジャータ村と合わせて、現在の生徒数約75名。針刺繍や足踏みミシンを使った製品の生産を行っています。孤児院の一角で実施していましたが、2012年11月より、スジャータ村にセンターを設立し、スジャータアシュラムと題してより本格的に、裁縫教室、読み書きのできない女性のための識字教室、フェアトレード商品生産を行っています。

【インド植林プロジェクト】
荒れ地化、砂漠化が進む大地に水と緑と森を取り戻そうと、2012年に始まったのがこのプロジェクト。ゴンガリヤ村の7エーカーの土地に、1922本の植林と、有機農業もあわせて行うことによってアグロフォレストリーを実現しています。またマンゴー、プラム、ハーブ類など収入になる木々を育てることにより、将来的なトラストの自立運営の一助とすることを目標としています。

【奨学金プロジェクト】
ニランジャナスクールの卒業生を中心に、村の若者から高校・大学に進学する学生を応援するために、優秀な学生に学費の一部を支給しています。毎年平均10名~15名を支援しています。

【コンピュータ教室】
村の若者を対象に、職業訓練を目的として始まったプロジェクト。半年かけてコンピュータの成り立ちから基本的なソフトウェアの使い方、インターネットやメールのやり方を学びます。これまでに200名以上が受講しています。

 

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会社概要

URL
https://www.sewasanga.jp/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
大阪市中央区船場中央1-3-2-302 一般財団法人大阪市コミュニティ協会 NPO連携室内
電話番号
070-5264-4880
代表者名
山本純平
上場
未上場
資本金
-
設立
2003年08月