全国初!10月末より埼玉県と共同開催決定「ヤングケアラーオンラインサロン」。似た境遇の同世代との場だからこそ本当の居場所になる。申込受付中。
ケアラー支援条例を全国に先駆けて制定した埼玉県が一般公募により実現させる「ヤングケアラーオンラインサロン」が10月末に全国初開催。
家族に介護や世話、見守り、精神的なサポートなどケアを要する方がいる、「ケアラー」への支援を25年前から実施してきた一般社団法人ケアラーアクションネットワーク協会(本社:東京都中央区、代表理事:持田恭子、以下弊社)は、2021年6月に埼玉県が公募していた委託事業である「ヤングケアラーオンラインサロン」(以下サロン)の採択を正式に受けました。
このオンラインサロンは都道府県の公式な取り組みとしては全国初となる、ヤングケアラーが参加できる場として
10月31日に初回の開催を迎えます。
9月中旬には埼玉県内の全高校193校に弊社が製作した告知ポスターとカードが配布されました。
昨今、「ヤングケアラー」についてのニュースが話題となり始めていますが、ヤングケアラーとは、家族にケアを要する人がいる場合に、大人が担うようなケア責任を引き受け、家事や家族の世話、介護、感情面のサポートなどを行なっている、18歳未満の子どものことを指します。
それぞれ状況は違えど、家族の悩みを誰にも打ち明けられなかったり、周囲の理解をもらいにくいなど、生きづらさや孤立感を抱えており、社会課題となっています。
弊社は、代表持田恭子がダウン症の兄を持つ「元ヤングケアラー」として、自身も生きづらさを抱えてきた経験から、25年も前から、ヤングケアラーのみならず、大人も含むケアラーたちへの総合的なサポートを行ってきました。
そんな中で埼玉県との取り組みに至る経緯として、埼玉県は、全国でも高齢者が多く介護の課題があるとされる中、介護する側の支援が必須と鑑み、全国に先駆けて2020年3月にケアラー支援条例を制定。同時に、介護を担う若者の存在、つまり「ヤングケアラー」が社会から切り離され孤立している問題にいち早く目をつけ対策に乗り出しました。
弊社がこれまで行ってきたケアラー、ヤングケアラー支援の実績、実際に参加してくれて大人になった元ヤングケアラーたちの「弊社のプログラムのおかげで人生が変わった」という声を受け、今回、採択していただく形となりました。
サロンという「語れる場」の提供に拘った理由を、埼玉県地域包括ケア課の石井さんに伺ったところ、
「家族の悩みを誰にも打ち明けられずにいる中高生が多いだろうと感じたことから、県でやるべき支援は当事者が心を開いていける場所を作ることだと感じた」とのことで、これまで弊社が大切にしてきた価値観とも合致し、今回一緒にヤングケアラーの中高生の皆さんが気軽に話せる場所を作れることを嬉しく思います。
埼玉県及び弊社は、今回のサロンを通じて、家族のケアを家族のみで抱えず、誰もが気軽に社会を頼れる社会にしていきたいと考えています。
そのためにも今回のヤングケアラーオンラインサロンは埼玉県から全国へ、ヤングケアラー自身が安心して語り、居場所として繋がれる場所を作っていきたいと思います。
ぜひ、みなさんの周りにいる、家族をケアしている高校生に、お声がけください。
一般社団法人ケアラーアクションネットワーク協会 代表理事 持田恭子
1996年に「ダウン症児者の兄弟姉妹ネットワーク」を開設し全国80名以上のきょうだい会員と交流を行う。
2003年、父を看取り、母の在宅介護とダウン症のある兄のケアを仕事と両立。家族を無償で世話するケアラー同士が繋がり気持ちを分かち合い、情報を共有し合う仕組みが必要であると強く感じ、2013年に「ケアラーアクションネットワーク」を立ち上げた。
2014年~2021年まで「きょうだいの集い」を主催。参加者は延べ1000人を超える。2016年~2017年にかけて小学生のきょうだい児を対象にしたART&CHAT CLUBを開催した。
2017年、電子書籍「自分のために生きる」を出版。
2018年、2019年、NHK Eテレ「バリバラ」にゲスト出演。
2019年11月に一般社団法人化。2020年、ケアラーTubeを開設。
2021年、新たに副理事を迎えヤングケアラーおよびケアラーの自立促進事業を展開する。
ヤングケアラーオンラインサロン公式Webサイト: https://young-carers.com/saitama_p_onlinesalon/
公式HP: https://canjpn.jimdofree.com/
公式Twitter: https://twitter.com/kyodaichat
Facebook: https://www.facebook.com/canjpn/
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