国際銅協会と日本銅センター、銅を用いた学生の工芸作品の展覧会を開催
コロナで発表の機会を失った美大生の作品を披露し、文化芸術産業を守る重要性を呼びかける
国際銅協会(本部:米国ワシントンD.C.、会長:Steve Higgins)と一般社団法人日本銅センター(東京都台東区、会長:村山誠一)は、11月8日(月)〜14日(日)、多摩美術大学工芸学科金属プログラム研究室と協働し、銅を用いた在学生の工芸作品の展覧会を、都内のギャラリーROUTE GALLERY(東京都台東区東上野4-14-3)で開催しました。このたびは、作品を発表する機会を失った未来ある若者たちに対して、一般向けに作品を披露する機会を提供し、その作品を広く紹介することで、コロナ禍で大きな打撃を受けた文化芸術産業を守ることの重要性を発信しました。
展覧会では、多摩美術大学工芸学科金属プログラム研究室所属の学生による、銅を用いた工芸作品を7点展示しました。これまで学業の中で作られ、コロナ禍の影響で発表の機会がないままに保管されてきた作品です。それぞれの作品には、日常にともなう安心感と不安感、輪廻転生、エゴイズムなど、さまざまなテーマにまたがる学生の思いが込められており、制作にも、鍛金、ロウ付け、硫化着色など、多様な金工の技法が取り入れられています。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を受けて、多くの文化芸術関係者等が活動自粛を余儀なくされる状況が続いています。しかし、文化芸術産業がコロナ禍で受けた打撃は、飲食や観光など、新型コロナウイルスによる影響が大きく報道された産業と比較して、世間からの注目度は低く、政府からの支援も不十分であるとの声が上がっています。銅は、楽器のほか、版画、彫刻など様々な芸術作品における材料として使われており、歴史的にも文化芸術とは深いつながりを持っています。そして、銅には超抗菌性という細菌類を死滅させる性質を持っており、日々直接触る素材として作品を作る学生を菌やウィルスから守ることが可能です。当協会・センターでは、文化芸術産業を守る重要性を意識喚起し、文化芸術産業を支援するためのCSR活動として、本展覧会を実施する運びとなりました。
本展覧会の実施にあたり、多摩美術大学工芸学科金属プログラムの手錢吾郎教授は、以下のようにコメントしています。
「コロナ禍の影響で、長期間にわたって発表の機会が減った学生たちが、今回、ようやく作品を披露できることを指導者として嬉しく思います。来場者の方々には、学生たちの創造性に富んだ作品に魅了され、コロナ禍の中でも、文化芸術産業が担う大きな社会的役割や価値についてご理解いただく機会になること期待しています。」
また、本展覧会に作品を展示する、多摩美術大学工芸学科金属プログラム研究室所属の学生は、以下のようにコメントしています。
「コロナ禍の影響で、今もなお、学業に大きな支障をきたしています。そのような中、貴重な銅板の寄付を通じて、作品を創造する大きなきっかけをいただき、とても感謝しています。また展覧会では、私たちが作品に込めた、コロナ禍の中で抱いたさまざまな思いを感じ取っていただければ嬉しいです。」
また、展覧会の来場者が記入するアンケートの中、以下のようにコメントがありました:
「どの作品も素晴らしかった。同じ銅でも使い方によってさまざまな表現ができることに驚いた。銅の性質については詳しくは知らなかったので勉強になった。」
「銅の芸術価値以外に、このご時世で抗菌性について何か展示などできれば良いと思う。」
今回のCSR活動を記録した動画はこちらとなります:https://youtu.be/m1tAgbbVfgs
展覧会で展示された各作品の紹介を含めた今回の活動の詳細は、以下のウェブサイトでご覧いただけます:https://bit.ly/3CUN0Ce
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銅の超抗菌性能について
銅については、歴史的に銅そのものに抗菌性能があることが実証されています。近年、日本でも集団感染を引き起こし問題になったクリプトスポリジウム、病原性大腸菌やO-157レジオネラ菌、さらには鳥インフルエンザウイルス等を銅が不活化し、高い抗ウィルス性能を持つことが実証されています。2008年2月には、米国の環境保護庁(EPA)が、銅および銅合金にはMRSAをはじめとする各種病原体に対しウィルス不活化性能があることを確認、製品効能として殺菌効果の表示許可を金属素材に対して初めて与えました。また、2020年3月、米国立衛生研究所(NIH)の研究者らの研究では、SARS-CoV-2(新型コロナウイルスの正式名称)が銅の表面では最大4時間残存することを確認しました(プラスチックやステンレスではおよそ2〜3日)。
国際銅協会について
国際銅協会(International Copper Association, Ltd. 略称ICA)は、世界の銅産業のために銅市場を発展させると共に、国連のSDGsへの貢献を目指す非営利団体です。世界各国の銅鉱山、製錬会社及び銅加工会社、計 38 社が会員となっており、世界の電気銅生産量の6割を網羅しています。 日本では、三菱マテリアル、住友金属鉱山、パンパシフィック・カッパーが会員です。
https://www.antimicrobialcopper.com/ja/国際銅協会について
一般社団法人日本銅センターについて
一般社団法人日本銅センターは、銅及び銅合金の新規用途・技術開発を効率的に行い、銅のすぐれた特性や機能を多くの人に周知する事を目的に設立された機関です。日本鉱業協会、一般社団法人日本伸銅協会、一般社団法人日本電線工業会、国際銅協会の4団体を正会員に、多くの賛助会員の協力のもと、銅の需要開発・促進に力を注いでおり、銅に関するさまざまな調査・研究を行なっています。また、各種出版物の発行など、幅広い広報活動を展開しています。
http://www.jcda.or.jp/
また、近年、銅価格が急騰する中、当協会・センターは、同学科の学生たちの未来に向けた新たな作品づくりを支援する活動として、作品創造の素材となる銅板を寄付しました。銅の素材を無償提供したのは、銅を含む非鉄金属製品の製造・販売などを手がけるJX金属株式会社です。JX金属株式会社 代表取締役社長の村山誠一は、日本銅センターの会長でもあります。また、JX金属株式会社の子会社、パンパシフィック・カッパー株式会社は、国際銅協会の会員企業です。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を受けて、多くの文化芸術関係者等が活動自粛を余儀なくされる状況が続いています。しかし、文化芸術産業がコロナ禍で受けた打撃は、飲食や観光など、新型コロナウイルスによる影響が大きく報道された産業と比較して、世間からの注目度は低く、政府からの支援も不十分であるとの声が上がっています。銅は、楽器のほか、版画、彫刻など様々な芸術作品における材料として使われており、歴史的にも文化芸術とは深いつながりを持っています。そして、銅には超抗菌性という細菌類を死滅させる性質を持っており、日々直接触る素材として作品を作る学生を菌やウィルスから守ることが可能です。当協会・センターでは、文化芸術産業を守る重要性を意識喚起し、文化芸術産業を支援するためのCSR活動として、本展覧会を実施する運びとなりました。
本展覧会の実施にあたり、多摩美術大学工芸学科金属プログラムの手錢吾郎教授は、以下のようにコメントしています。
「コロナ禍の影響で、長期間にわたって発表の機会が減った学生たちが、今回、ようやく作品を披露できることを指導者として嬉しく思います。来場者の方々には、学生たちの創造性に富んだ作品に魅了され、コロナ禍の中でも、文化芸術産業が担う大きな社会的役割や価値についてご理解いただく機会になること期待しています。」
また、本展覧会に作品を展示する、多摩美術大学工芸学科金属プログラム研究室所属の学生は、以下のようにコメントしています。
「コロナ禍の影響で、今もなお、学業に大きな支障をきたしています。そのような中、貴重な銅板の寄付を通じて、作品を創造する大きなきっかけをいただき、とても感謝しています。また展覧会では、私たちが作品に込めた、コロナ禍の中で抱いたさまざまな思いを感じ取っていただければ嬉しいです。」
また、展覧会の来場者が記入するアンケートの中、以下のようにコメントがありました:
「どの作品も素晴らしかった。同じ銅でも使い方によってさまざまな表現ができることに驚いた。銅の性質については詳しくは知らなかったので勉強になった。」
「銅の芸術価値以外に、このご時世で抗菌性について何か展示などできれば良いと思う。」
今回のCSR活動を記録した動画はこちらとなります:https://youtu.be/m1tAgbbVfgs
展覧会で展示された各作品の紹介を含めた今回の活動の詳細は、以下のウェブサイトでご覧いただけます:https://bit.ly/3CUN0Ce
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銅の超抗菌性能について
銅については、歴史的に銅そのものに抗菌性能があることが実証されています。近年、日本でも集団感染を引き起こし問題になったクリプトスポリジウム、病原性大腸菌やO-157レジオネラ菌、さらには鳥インフルエンザウイルス等を銅が不活化し、高い抗ウィルス性能を持つことが実証されています。2008年2月には、米国の環境保護庁(EPA)が、銅および銅合金にはMRSAをはじめとする各種病原体に対しウィルス不活化性能があることを確認、製品効能として殺菌効果の表示許可を金属素材に対して初めて与えました。また、2020年3月、米国立衛生研究所(NIH)の研究者らの研究では、SARS-CoV-2(新型コロナウイルスの正式名称)が銅の表面では最大4時間残存することを確認しました(プラスチックやステンレスではおよそ2〜3日)。
国際銅協会について
国際銅協会(International Copper Association, Ltd. 略称ICA)は、世界の銅産業のために銅市場を発展させると共に、国連のSDGsへの貢献を目指す非営利団体です。世界各国の銅鉱山、製錬会社及び銅加工会社、計 38 社が会員となっており、世界の電気銅生産量の6割を網羅しています。 日本では、三菱マテリアル、住友金属鉱山、パンパシフィック・カッパーが会員です。
https://www.antimicrobialcopper.com/ja/国際銅協会について
一般社団法人日本銅センターについて
一般社団法人日本銅センターは、銅及び銅合金の新規用途・技術開発を効率的に行い、銅のすぐれた特性や機能を多くの人に周知する事を目的に設立された機関です。日本鉱業協会、一般社団法人日本伸銅協会、一般社団法人日本電線工業会、国際銅協会の4団体を正会員に、多くの賛助会員の協力のもと、銅の需要開発・促進に力を注いでおり、銅に関するさまざまな調査・研究を行なっています。また、各種出版物の発行など、幅広い広報活動を展開しています。
http://www.jcda.or.jp/
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