世界的調査企業であるニールセン・カンパニー・ジャパンの元マネージング・ディレクター、ルーク・バーウェイがtccジャパン代表に就任
日本において買い物客中心の顧客ロイヤルティを推進
tccジャパン株式会社は、世界70カ国で小売店の買い物客の行動変容と売上拡大、長期的なブランド価値の向上を実現するtccグローバル(本社:オランダ・アムステルダム、以下TCC)の日本子会社として発足し、この度、ニールセン・カンパニー・ジャパンの元マネージング・ディレクター、ルーク・バーウェイが代表に就任いたしました。tccは、統合されたマーケティングキャンペーンとプラットフォームを用いて、持続的な手法で買い物客を魅了し、ス―パーマーケットのファン化を支援しています。また、競争の激しい小売市場において、自社のシェアを向上させ、買い物客の心をつかみたいと考えている小売業者に対し、買い物客中心の手法を提供することを使命とし、業界経験豊富な日本のプロフェッショナルチームを結成しました。弊社は、日本市場向けのツールやソリューションのテストを行い、日本で実施した統合キャンペーンから有望な結果を得ています。
- 日本進出の背景
日本の食品・食料品市場は世界的に見ても巨大で、アメリカ、中国、インドに次ぐ4番目の規模となります。(※1)一方で、市場が細分化されており、多くの小売事業者が存在している特殊な市場環境です。買い物客にとっては、商品の選択肢の豊富さや価格、入手のしやすさなどの面で大きなメリットがありますが、小売事業者にとっては、企業間の競争が激しく、買い物客の支出がより多くの小売企業や店舗に分散してしまうデメリットがあります。そのため、小売事業者は、買い物客に継続的に来店してもらい、競合店から買い物客を引き付けることに一層の努力が必要となります。
ドラッグストアやコンビニエンスストア等の小売業者が、消費量の多いスーパーマーケットの買い物客を自店舗に呼び込むために品揃えを拡大するなどの小売市場の変化が起きています。具体的には、ス―パーマーケットと同様にパッケージされた食品や生鮮食品が置かれるようになり、品揃えがさらに拡大しています。
また業界では従来のプログラムやキャンペーンが飽和状態にあり、競合他社との差別化が図れず、顧客ロイヤルティ向上がより難航しています。その結果、小売企業は費用対効果の低いマーケティングキャンペーンに予算を消化することとなり、買い物客は店舗に対するロイヤルティを感じにくいなど、双方にとってメリットがほとんど無い状況となっています。
ニールセン・ジャパンの最新の買い物客調査によると、スーパーの買い物客は、価格やお得感だけでなく、楽しい体験や優れたプロモーションを求めており、このニーズを満たすことができる店を選ぶようになると報告されています。(※2)
このような理由からtccは、日本の小売業者が弊社と提携して革新的な取り組みを行うことで、小売業者には投資収益率(ROI:Return On Investment)を、買い物客には近年注目されつつある感情収益率(ROE:Return On Emotion)を提供することで売上と市場シェアを向上させることに大きな可能性を見出しています。
※1 IGD “Global grocery markets forecast to create $1.9 trillion opportunity by 2023”
※2 Nielsen Japan “Shopper Trends – 2021”
2)コロナ回復期で重要になった顧客ロイヤルティ
コロナ禍以前は日本のスーパーマーケットは売上が減少傾向にあり、その代わりにコンビニエンスストアやドラッグストアへの来店が全国的に増加していました。一方で、2020年の緊急事態宣言以降は、外出自粛による中食需要の高まりから、スーパーマーケットへの来店が増え始めました。 スーパーマーケットは、コロナ禍での規制緩和による売上高の減少傾向や販路の縮小を回避するために、新たに生まれた購買機会をいかに定着させるかが求められています。
また、コロナ禍の影響でECサービスの利用が加速していますが、注目すべきは、主要なEC事業者がオフラインの買い物客との間に築いている顧客ロイヤルティです。最新の調査によると、2つの主要なECサイトの選好率と推薦率は、スーパーマーケットの平均値を大幅に上回っており、特にEC事業者は、個々の買い物客の購買データを活用し個別最適化されたマーケティング手法をとることによって、顧客との関係性を構築でき、市場のシェアを拡大することができます。
- TCCのソリューション
- 代表コメント
「私は、小売業や消費動向の専門家として、また一買い物客として日本で生活することで、日本市場の独自性や大きな可能性があることを認識しました。日本を含む世界のトップレベルの小売企業は、顧客との間に長期的で深いロイヤリティを築くことが長期的な売上に繋がることを理解しています。特に日本の小売市場は、欧米と比較して一回の購買単価が低く購買頻度が高い特徴があるため、長期的な関係性を維持することがより重要となります。私たちは、多様で経験豊富な業界の専門家チームを日本で結成し、世界水準のツールやソリューションと地域の知識や専門性を組み合わせて、革新的で次世代の顧客ロイヤルティを提供し、小売事業者の市場シェアの向上を支援していきます。」
Luke Verwey ルーク・バーウェイ
ニールセン・カンパニーでは、シンガポールや台湾をはじめとする東南アジア圏でのマネジメント業務に加え、北アジアも含むAPAC全体の統括を経験。2016年7月ニールセン・カンパニー・ジャパンのプロダクト・リーダーシップ責任者に就任し、2018年4月に同社マネージング・ディレクターに就任。アジア圏の小売市場や消費者の動向に精通。2020年11月にtccグローバルに入社し、北アジアのマネージング・ディレクターに就任。
2008年12月~ アジア太平洋地域クライアント・ディレクター
2010年12月~ フィリピン、消費財産業グループ エグゼクティブ・ディレクター
2013年1月~ エグゼクティブ・ディレクター、クライアント・ビジネスパートナー、発展途上国・新興国市場担当
2014年2月~ 執行役員 戦略的クライアント・リーダー、グローバル
2015年8月~ アジア太平洋地域 商品管理責任者
- 会社概要
所在地:東京都港区虎ノ門4-1-1 神谷町トラストタワー22階
代表者:代表取締役社長 ルーク・バーウェイ
設立:2020年4月
URL:https://www.tccglobal.com/
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