アーツカウンシル・フォーラム 『表現者を支えるプロデュースと目利き力』 開催のお知らせ
芸術文化分野において、今日的かつ重要なテーマを取り上げるフォーラムを開催します。
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京では、国際都市東京としての芸術文化のあり方 をめぐるフォーラムを開催しております。今回は、美術、演劇、アニメーションの各分野をとりまく環境において、表現者を支えるプロデューサー やコーディネーターにスポットを当てます。マネージメントやマーケティング、プロモーションなどを通し て、いかに作り手・表現者の才能を引き出し、プロデュースしていくのか。新たな才能を発掘する目利き力 などについて考えていきます。
◼ 開催日時 2022(令和4)年2月4日(金)第一部14:00-16:00、第二部16:00-18:00
◼ 開催方法 オンライン配信
◼ 配信視聴 無料
(要事前申込・申込:https://eventregist.com/e/DFmlayA3VGDX)
◼ 登壇者(敬称略)
〈第一部〉北村明子(シス・カンパニー代表取締役)、山本 豊津(東京画廊+BTAP 代表)
〈第二部〉小山 登美夫(小山登美夫ギャラリー代表取締役)、土居 伸彰(株式会社ニューディアー代表)
◼ モデレーター(第一部・第二部)森 功次(大妻女子大学 国際センター専任講師)
近年、芸術文化の「価値」についての議論が多く行われています。その背景には、コロナ禍を経て社会構 造が激変する中で、芸術文化を生み出す活動の継続が危ぶまれたことが挙げられ、これを受けて国や自治体 はより一層、金銭面での救済措置をとってきました。それは同時に、芸術文化への支援の意味がこれまで以 上に問われるきっかけとなり、その価値や人々の暮らしとの関係性について、より多くの関心が集まってい ます。
しかし、芸術文化の「価値」という表現は複雑性をはらみ、どのような場面において、どのような価値を 語るかによって、その内容は変化します。時に、第三者からの客観的な評価を得ることは、難解と言えるで しょう。芸術活動を長期的に継続させ、さらなる展望や目標を定めるために、戦略的な計画を立案すること で、活動の成果も明確となり、様々な価値の提示が可能となります。本フォーラムでは、各分野において、 芸術文化の価値を見出し、育てる立場を担うゲストを迎え、現場のリアルなご意見を伺います。
◼ プロフィール
北村 明子(きたむらあきこ シス・カンパニー代表取締役、演劇プロデューサー)
劇団くるみ座、劇団文学座研究所を経て女優として活動。その後、1985 年に「劇団夢の遊眠社」内に俳優マネージメント部門を設立。1989 年、劇団マネージメント部門を「シス・カンパニー」として法人独立させ、マネージメント業務の拡張と共に劇団の公演制作も担当。俳優マネージメントと舞台制作の両輪での活動が始まる。2016 年 1 月、長年の舞台制作の成果に対して、紀伊國屋演劇賞五十回記念特別賞制作者賞が贈られた。また同年には、一般 財団法人渡辺音楽文化フォーラムによる第 11 回渡辺晋賞を演劇では初の女性プロデューサーとして受賞する。
山本 豊津(やまもとほづ 東京画廊+BTAP 代表)
日本で最初の現代美術の企画画廊「東京画廊」の創始者である山本孝の長男。武蔵野美術大学建築学部卒業後、衆 議院議員村山達雄氏の秘書を経て、1981 年より東京画廊に参画、2000 年より代表を務める。全銀座会催事委員会 委員。アートフェア東京アドバイザー。全国美術商連合会常務理事。日本現代美術商協会理事。武蔵野美術大学芸 術文化学科特別講師。世界中のアートフェアへの参加や、展覧会や都市計画のコンサルティングも務める傍ら、日 本の古典的表現の発掘・再発見や銀座の街づくり等、多くのプロジェクトを積極的に手がけている。その他、若手 アーティストの育成や大学・セミナーなどで学生への講演等、アート活性に幅広い領域で活動している。
小山 登美夫(こやまとみお 小山登美夫ギャラリー代表取締役)
1987年東京芸術大学芸術学科卒業。1996 年に江東区佐賀町に小山登美夫ギャラリーを開廊。日本、アメリカ、ドイツ、アルゼンチン、マレーシア、カンボジアなどのアーティストなども展示。オープン当初より、国外のアート フェアへも積極的に参加し、日本アーティストを紹介。一方、国内でのマーケットの充実と拡大を模索し、若手ア ーティストの発掘、育成にも力を注ぐ。2015 年 10 月に六本木にギャラリーを移転。2007 年よりアートアワードト ーキョー丸の内審査員。現在、日本現代美術商協会(CADAN)代表理事。著書に「現代アートビジネス」(アスキ ー新書)、「この絵、いくら?」(講談社)、「何もしないプロデュース術」(東洋経済新報社)、「見た、訊いた、買った古美術」(新潮社)。「“お金”から見る現代アート」(講談社)など。
土居 伸彰(どいのぶあき 株式会社ニューディアー代表)
ひろしま国際平和文化祭メディア芸術部門プロデューサー、新千歳空港国際アニメーション映画祭アーティスティ ック・ディレクター。2015 年にニューディアーを立ち上げ、製作、映画祭、配給、執筆・講演等を通じて、世界の アニメーション作品を紹介する事業を多角的に展開する。著書に『私たちにはわかってる。 アニメーションが世界で最も重要だって』(青土社)ほか、プロデュース作品に『マイエクササイズ』(2020 年/和田淳監督/インディ・ ゲーム)、『不安な体』(2021 年/水尻自子監督/短編アニメーション)など。
森 功次(もりのりひで 大妻女子大学国際センター専任講師)専門は美学・芸術哲学。主な著作・論文に、『ワードマップ現代現象学』(新曜社、2017 年、共著)、「美的なものは なぜ美的に良いのか:美的価値をめぐる快楽主義とその敵」(『現代思想』2021 年 1 月号)、「芸術的価値とは何か、 そしてそれは必要なのか」(『現代思想』2017 年 12 月、総特集:分析哲学)、。主な訳書にロバート・ステッカー 『分析美学入門』(勁草書房、2013 年)、勁草書房、2015 年)、ケンダル・ウォルトン「芸術のカテゴリー」(電子 出版物、2015 年)、ノエル・キャロル『批評について:芸術批評の哲学』(勁草書房、2017 年)など。 https://researchmap.jp/morinorihide
※本イベントは事前申込制となります。公式サイトをご覧の上、お申込み URL から事前に参加登録をしてください。 ※プログラムの内容は変更になる場合がありますので、ご了承ください。
■アーツカウンシル・フォーラムについて 芸術文化分野において今日的かつ重要なテーマを取り上げるフォーラムを開催し、様々な分野の有識者の方々にご登 壇いただき、国際都市としての芸術文化施策の在り方をめぐる議論の場の創出を目指しています。
■アーツカウンシル東京について 世界的な芸術文化都市東京として、芸術文化の創造・発信を推進し、東京の魅力を高める多様な事業を展開していま す。新たな芸術文化創造の基盤整備をはじめ、東京の独自性・多様性を追求したプログラムの展開、多様な芸術文化 活動を支える人材の育成や国際的な芸術文化交流の推進等に取り組みます。
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