株式会社カケミチプロジェクト、日本初の児童精神科訪問看護ステーション「ナンナル」の運営を拡大。KIBOW社会投資ファンド、金子書房より資金調達を実施し、メンタルケアを必要とする子どもと家族の支援を強化
* 2021年4月時点_自社調べ_同時点で国内で開業している精神科訪問看護ステーションの中から調査
背景
近年、不登校の子どもやいじめ、自殺の問題が増加しています。文部科学省の最新のデータによれば、不登校の小中学生は30万人を超え、増加は10年連続となっています。しかし、これらの子どもたちの心のケアを担う児童精神科医は、国内にわずか500名程度しかおりません。専門医を受診するための病院の待機期間は3ヶ月以上、外来の診療時間は月10〜15分程度と、既存の医療体制だけでは十分なケアが難しい状況が続いています。
提供サービスとその価値
カケミチプロジェクトは、この問題に対応するため、児童精神科専門の訪問看護ステーション「ナンナル」を2021年4月に設立しました。専門的な看護師が子どもの自宅を訪れ、心のケアを提供するサービスを実施しています。1回の訪問は30分以上、訪問の頻度は週に1〜2回と、通常のクリニックの外来診療よりも十分な時間を確保しています。そのため、家庭環境や生活環境を理解し、子どもだけでなく家族全体のサポートも行うことができます。
資金調達の背景と今後の展開
この度の資金調達を受け、カケミチプロジェクトは新たな看護ステーションの開設や本社機能の強化を計画しています。さらに、グロービス経営大学院の森暁郎氏が社外取締役として経営に参加を予定であり、カケミチプロジェクトが持つ実績やノウハウを活かし、より広範囲な支援ネットワークの構築を目指します。
出資者からのコメント
KIBOW社会投資 インベストメント・プロフェッショナル 五十嵐 剛志 氏
近年メンタルケアを必要とする子どもが増加する一方、対応する児童精神科医は圧倒的に不足しており、病院だけに頼らない支援の仕組みとして訪問看護のニーズが高まっています。カケミチプロジェクトは日本初の児童精神科に特化した訪問看護ステーションを運営し、利用者・病院・自治体などから高い評判と信頼関係を確立しています。今後カケミチプロジェクトがこれまでの実績やノウハウ、エビデンスを基礎として医療・福祉・教育の支え合いの輪を広げ、より多くの子どもとその家族のニーズに応じた最適な支援が提供されることを期待しています。
株式会社金子書房 代表取締役 金子賢佑
私たちは1946年の創業時から出版社として子どもの心の健康、健やかな発達を願い出版物の刊行や、心理検査の開発および販売をしてきました。しかしながら、今なお子どもの心の健康は私たちの社会にとって大きな課題であることには変わりがありません。この中で、臨床における実践として児童精神科領域に特化した訪問看護ステーションの設立は大きな意義があると考えています。投資家としてこの事業に参画させていただくことで、ともにエビデンスに基づいた子どもの支援の実践とは何か考え、子どもが心健やかに成長していける仕組みづくりに寄与していければと思います。
会社の働き方や文化、採用情報
カケミチプロジェクトは「ヒトが夢見る力を失わずに 現実を生きる世界を創造する」をビジョンに掲げ、事業運営を行っています。
訪問看護ステーション「ナンナル」のサービスポリシーは
・孤独にしない・させない
・家族のかたちをつくる
・ひとの痛みに向き合う、痛みに敏感である
と定めており、生活の場から子どもや家族の心のケアを真摯に考えるプロフェッショナル集団として、日々サービスの提供に努めています。今後の事業拡大に伴い、ビジョンやサービスポリシーに共感し、子どもたちの未来を支える仕事に関心のある方を幅広く募集しております。
メンタルケアの必要性が高まる中、カケミチプロジェクトは、更なるサービスの拡充を目指してまいります。これからの取り組みにご期待ください。
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