大正9年創業の老舗「秩父織塾工房横山」が第69回秩父美術展で埼玉県知事賞を受賞!

現代のアート。秩父銘仙における伝統的高い技術力とこだわり抜いた表現力を評価

秩父織塾工房横山株式会社

大正9年創業の秩父銘仙(ちちぶめいせん)の老舗である秩父織塾工房横山(ちちぶおりじゅくこうぼうよこやま) 株式会社(本社:埼玉県秩父郡長瀞町 代表取締役社長:横山大樹、https://yokoyama-koubou.com/ 以下、秩父織塾工房横山)は、この度、第69回 秩父美術展の工芸部門にて、埼玉県知事賞を受賞したことをお知らせいたします。

▼秩父市プレスリリース
https://www.city.chichibu.lg.jp/secure/11815/20221017_shougaigakushuu.pdf
 
  • 秩父銘仙、および今回の受賞について
山々に囲まれた秩父地域は、古くから養蚕業が盛んです。絹糸から生産され、庶民の野良着として定着していた「太織(ふとおり)」から、技術の発展により「秩父銘仙」へと変化していきました。たて糸に柄を染色し織り上げる「捺染(なっせん)」の開発により、明治中期から昭和初期をピークに、おしゃれ着として広く普及していきましたが、着物から洋服への生活様式の変化などにより、近年は生産量が著しく減少しています。そのような状況の中、弊社では、あえて秩父地域の歴史や伝統技術を絶やさぬよう、昔ながらの製法で染織した秩父銘仙や長瀞藍染、草木染めを使った商品を気持ちを込め生産し、丁寧に織り上げています。

 今回の受賞の審査項目では、①素材のクオリティ ➁素材を自由にコントロールする技術・テクニック ③素材と技術を用いた表現力、の3点を組み合わせての総合評価から、秩父織塾工房横山の作品を選出いただきました。また、代々の経験と技術がしっかり受け継がれ、詰め込まれた作品であるという点も高い評価をいただきました。

弊社では、今後も『銘仙を日常に』をモットーに、歴史と伝統を大切に、且つ幅広い世代の日常に寄り添った新しいアイディアの製品を生み出してまいります。

<講評>
たて糸がばらけないように『仮織(かりおり)』をジグザグに粗くよこ糸を織って染め台に置く。色の数だけ型紙があって、印を合わせ何度も染めていく。合わせた柄がズレないように織るのは至難の技である。染めるのも非常に大変な工程で、1600本のまっすぐな糸を揃える整経も大変。 模様の輪郭がくっきりしているのは、型紙もしっかりしており、綺麗に染まっているということ。また、織るまでの工程も手間がかかる。綜絖(そうこう)通しは非常に小さな穴にたて糸を一本ずつ順番に入れる作業、筬(おさ)通しも大変な作業である。織る作業は2割でそれまでの工程が非常に大変な作業である。
杼(ひ)替えといって2本のよこ糸をシャトルにいれて交互に織っていく高度な技術であり、とても大変な作業であるので、技術テクニックもさながら、非常にこだわりぬいた作品であることを評価した。

<受賞者・秩父織塾工房横山 横山大樹コメント>
こんなすごい賞をいただき、ただただ驚いています。
父の代から機織りを教わっていましたが、織物は整経・たて糸を揃えるところから仮織し、柄のデザインを考え、柄をつけて織って、仕上がるまで非常に時間がかかります。それを知っているので以前は私自身はやりたくないと言っておりましたが、15年前ほどより改めて秩父銘仙を本格的に継ぐべく関わり始めました。

そして、今回評価いただいた作品は本当にとても大変で、専門的な話にはなりますが、二色のよこ糸を使い、一方のよこ糸には地色を染めた後に柄をつけて、霜降りになるようにわざと細工を施し、糸が部分的に輝くように織り上げました。非常に手が込み、時間もかけ大切に織り上げたもののため、このように評価いただけて大変嬉しく思います。
本受賞に留まらず、今後もこの織り技術を通して「秩父銘仙」をいろんな方に知っていただき、伝統と新規性をうまく掛け合わせ、アップデートしていくことでより身近に活用いただけるような存在になることを目指してまいります。
 
  • 秩父織塾工房横山株式会社について
大正9年(1920年)創業。初代横山忠安設立。弊社は、大正9年から織物を生産し、令和4年に創業102年を迎えました。戦前から昭和にかけて秩父銘仙を制作し、アクリルプリントの開発により西川産業、京都コスギなどの座布団カバー、こたつ掛け、サンローラン、エマニエルウンガロなどライセンス物を手掛けており、時代変遷のなかで、草木染めや藍染のスカーフを制作し始め、日本橋三越にタクミブランドとしてアルプスカワムラから常設していました。
その後、二代目横山敬司は、『秩父銘仙館』の立ち上げの発起人のひとりであり、秩父銘仙の復活に取り組んでまいりました。現在は三代目横山大樹となり、『銘仙を日常に』をモットーに、幅広い世代の日常に寄り添った銘仙の新たな形を模索し開発発案、製品化を行っているほか、伝統と技術を残していくために後継者育成も行っています。また、毎週金曜日には明治時代の昔ながらの手織機で、はた織教室や一般の方に向けての織りや染めの体験教室も行っています。
体験教室:https://yokoyama-koubou.com/

【会社概要】
会社名: 秩父織塾工房横山株式会社
所在地:埼玉県秩父郡長瀞町矢那瀬1313‐1
TEL:0494(66)0050 FAX:0494(66)3829
定休日:木曜日・不定休
営業時間:10:00~18:00
ホームページ:https://yokoyama-koubou.com/
オンラインショップ:https://koboyokoyama.handcrafted.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/chichibuorijyuku.yokoyama/
Twitter:https://twitter.com/KOUBOUYOKOYAMA ※Twitterはじめました。
Facebookページ:https://www.facebook.com/orijukuyokoyama/

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会社概要

秩父織塾工房横山株式会社

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URL
https://www.yokoyama-koubou.com/
業種
製造業
本社所在地
埼玉県秩父郡長瀞町矢那瀬1313‐1
電話番号
0494-66-0050
代表者名
横山 大樹
上場
未上場
資本金
250万円
設立
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