粟島浦村発のスタートアップ「リテラス」、粟島の鮮魚を飲食店などに直送する新サービス「粟島鮮魚直送便」の提供を開始
~ 高齢化と働き手不足を解決するために、「粟島の鮮魚」を売り出すことで稼げる事業の創出を目指す ~
【どのようなサービス?:粟島鮮魚直送便は、粟島周辺の漁場で獲れた魚を契約する飲食店や宿泊施設、消費者等に直送するサービスです。】
粟島が抱える課題
1.人口減少・高齢化による担い手不足
新潟にある離島、粟島浦村では人口減少が急速に進んでおり、1955(昭和30)年度の885人(※1)をピークに、令和2年度には350人(※2)になり、自治体としては地域存続の危機にあります。また粟島浦村の2020(令和2)年度の高齢化率は41.4%(※3)と非常に高く、働き手不足は深刻な課題です。
2.コロナ禍における地域産業の売上減少
粟島の主産業の一つである漁業は、コロナ禍の影響もあり売上が減少しています。2018(平成30)年に約1.3億円の水揚げ金額は、2020(令和2)年には約1億円と3000万円ほど減少しています(※4)。高齢化による漁業協同組合の正組合員の減少も懸念されていることから、漁業の活性化は地域経済の自立の喫緊の課題となっています。
そのため、粟島への若年層の移住者や働き手を増やすために、地域に根ざした稼げる持続可能な事業の創出や事業転換が求められています。
「粟島鮮魚直送便」について
リテラスは、粟島で定置網漁を営む島内最大の水産会社である「(有)粟島定置」と地域おこし協力隊が連携し、粟島周辺の漁場で獲れた魚を取引先の宿泊施設や飲食店等に直送することで、粟島の鮮魚をお届けするサービスを開始します。
魚の目利き、下処理、梱包、発送は粟島の地域おこし協力隊が担当し、リテラスが本サービスの運営に加えて、取引先の開拓を担当しています。
今まで粟島の鮮魚は、産地卸売市場にしか出荷されておらず、安定した出荷先を確保できていたものの、粟島の魚として認知を獲得することができませんでした。今回の「粟島鮮魚直送便」を始めることで、「粟島の鮮魚」として飲食店や宿泊施設に提供することで、取引先は「粟島の鮮魚」を新たなメニューとして提供することができます。また粟島にとって直接取引を行えることで適正価格で取引ができることで、地場産業の活性化に繋がり粟島の認知を獲得することができるようになります。
粟島鮮魚直送便の3つの特徴
1.水揚げから下処理加工までスピーディに行うことで新鮮な状態で鮮魚をお届けします
2.地域おこし協力隊で本サービスの現場責任者である川原が目利きした厳選された鮮魚を究極の血抜きと呼ばれる「津本式」(※5)で下処理処理加工をしています(津本式公認取得済)
3.粟島の鮮魚は全て天然モノをお届け。そのため、時期に応じた美味しい鮮魚をお届けします
今後の展望
リテラスは、粟島浦村の漁師の新たな販路開拓に加えて、取引先様1件1件と信頼関係を築き、粟島の鮮魚を通じて、取引先様のお客様が喜んでいただけるように、取引先様と粟島の双方のファンを増やすことで、同村主要産業である漁業への貢献だけでなく、粟島の関係・交流人口増加にも寄与できる活動を推進してまいります。。
今後は、新潟県内に限らず県外への取引先の販路開拓を進めていきます。
取引先一覧
2023年4月より試験的に提供を開始しており、取引先様からのコメントを記載
■飲食店
炉端割烹 炭なじ(新潟県新潟市中央区)
炭なじ様からのコメント
「『粟島産の魚の美味しさをもっともっと知りたい。知ってもらいたい』
水産資源の豊富な新潟の漁業も高齢化での後継者問題を聞き、自分たちでもなにかお手伝いができたら…そんな思いもあり粟島鮮魚の取り扱いを決めました。魚の仕立て方法“津本式”の公認の方が処理して下さり、店舗に届く鮮魚は一級品。1匹1匹に魂を込めて魚と向き合っているのが分かるほど丁寧に梱包されて届きます。
実際に魚が苦手なお客様からも「生臭くなくてむしろ美味しい」とお言葉も頂けており大変嬉しく思います。
限りある水産資源を大切に鮮魚の価値を確かなものに粟島産をこれからも手に取れたらと思います。」
瀧ざわ~円居(まろい)~(新潟県湯沢町)
瀧ざわ様からのコメント
「とりわけ鮮度が良いです。津本式での処理をしてくれます。取引の連絡も早く丁寧な対応をしてくれます。海の状況に寄り、在庫や魚種の相談が必要な場合がありますのでそこは要確認です。新潟県以外のお客様は『粟島』の知名度が低く、それが却って食材の良さで興味を持つ方が多いです。
新潟県の宝島、『粟島』のポテンシャルの高さは、これから多いに期待できると感じております。」
■宿泊施設
風雅の宿 長生館(新潟県阿賀野市)
長生館様からのコメント
「初めて粟島産の鮮魚を調理しました。船上で締めて、内臓、えらを取り除いて発送してくれるので、鮮度は抜群です。味は間違いなく美味。漁師さん達の丁寧な仕事、情熱を感じます。通年を通して、色々な鮮魚・海藻・貝類を調理して行けたらもっと素晴らしい粟島を発見出来ると思います。」
運営プロフィール
■現場責任者 川原
1991年3月、愛知県旧新川町生まれ。高校卒業後に地元の鉄工所に7年勤務したのち介護職、宅配業務、IT会社など転々としながら本当に自分のやりたいこと・生き方を模索する。25歳の時に移住した先の犬山市で狩猟に目覚め人生が一変。狩猟がキッカケで粟島に移住することに。現在は地域おこし協力隊として漁業・有害鳥獣の支援をしながら、粟島の魚を食卓に届けるべく日々走り回っている。協力隊の任期満了後も粟島に定住をする予定で活動。
■取引先営業責任者 本保
1992年9月、新潟県粟島浦村生まれ。中学校まで粟島で育った後、高校からは新発田高校に入学。大学では滋賀県立大学地域文化学科にて日本唯一の湖上離島「沖島」の集落を研究。卒業後、医療機器メーカー、営業会社を経て、大手ふるさと納税ポータルサイトの運営会社に約5年勤務。2022年2月より粟島にUターンをして、現在は新潟県内の自治体のふるさと納税のマーケティング支援と粟島の活性事業を展開。
(※1)粟島浦村人口ビジョン
(※2)令和2年国勢調査人口等基本集計結果
(※3)https://jmap.jp/cities/detail/city/15586
(※4)粟島あらいずプロジェクト
(※5)はじめに | 津本式.com
■問い合わせ先
Reterras合同会社 代表 本保 輝紀
honbo@reterras.co.jp
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