後継者問題を通じて地方創生に取り組む株式会社地域共創基盤、和菓子の製造・販売会社(株式会社きよせ/株式会社いちの、愛知県一宮市)の株式を取得
事業承継型M&Aを継続的に行う地域共創基盤がグループとして第2号案件となるM&Aを実施
株式会社きよせは、東海地区を中心とした地元基盤の大手スーパーマーケットを主要顧客とし、生和菓子を中心としたOEM製造を行っています。
株式会社きよせの強みは、「差別化された価格競争に巻き込まれない製品」を「多品種小ロットから大ロットまで製造可能」で、「蓄積された冷凍技術」を持って全国に必要とされる和菓子を届けられることにあります。
同社は、長年の技術蓄積により製品の冷凍前と解凍後の品質を一定に保つ冷凍技術を保有します。この冷凍技術により、物流では、取引先を全国にすることを可能にしており、北海道から沖縄まで出荷実績があります。製造においては、品質を一定に維持した冷凍ストックが可能なため顧客のニーズに合わせた数量の製造が可能で、販売面でも、販売企業が冷凍で在庫を持つことにより必要数を解凍して販売することができるので、ロスの少ない販売を実現できます。
これらは、競争の激しい和菓子のOEM製造において強力な差別化となっております。
株式会社いちのは、所在地である愛知県一宮市を流れる木曽三川の水源や農産物の栽培に適した濃尾平野等で収穫されたいちご、米、卵、蜂蜜等の食材を中心に自社ブランドの生和菓子(どら焼き、草餅、鬼まんじゅう、ういろう、豆大福、あんみつ等)を企画、販売しています。
株式会社地域共創基盤は、親会社であるCFOジャパン株式会社が掲げた「地域共創基盤」構想を推進するために独立させた会社です。2021年11月にはCFOジャパン株式会社が1号案件として、創業137年の老舗小売業の株式会社カネジョウ(長野県岡谷市)の事業承継を行っており、今回の株式取得はグループとして2号案件となります。
「地域共創基盤」構想は、「無い無い尽くしの中小企業は『個』で戦うより、強みを持ち合い、弱みを補いあって『集団』で戦うべき」という事業コンセプトに基づいています。CFOジャパン株式会社グループの経営・財務・DX等のコンサルティング、人材開発(人材が育つ仕組み作り)などのリソースを活用しながら、個々の企業としての必要な経営改革を行いつつ、事業シナジーのある中小企業にグループ入りしていただくことで、「1+1」が「2」以上になる企業集団になることを目指しています。
株式会社カネジョウ、株式会社きよせ及び株式会社いちののエンドユーザーは50歳以上の謂わゆる「グラン世代」です。この世代を顧客とする企業集団を作っていくことは、顧客主導のオンラインでは真似ができない日頃からの販売員と顧客との信頼関係を活かした新たな製品/商品/サービスの提案が可能となります。また、グラン世代は、比較的、お金や時間に余裕があり、かつ、自分のためにそれを使える世代です。これから人口に占める割合は益々増えていくことが予想され、グラン世代向け市場は成長が期待できます。
中小企業庁の調査によると2025年までに後継者不在により黒字にもかかわらず約60万社が廃業に追い込まれ、約650万人の雇用が失われると言われています。特に「人口減少」「高齢化」「働く場所の減少」が進む地方は、益々活力を失っていきます。
我々は、事業承継により「働ける場所」を維持することに留まらず、経営改革により企業として確固たる力を持つことで、地方では低くなりがちな給与を魅力的な水準に改革していきます。また、地元の優秀な若者がわざわざ都会に出ずとも自己実現ができる組織文化を創造・定着させていくことで、硬直的になりがちな地方企業を若者の力で活性化させます。
若い力は企業/地域を活性化させます。当社が経営ミッション(使命)としている「若者を惹きつける郷土創り」こそ、我々の目指す「地方創生」です。
【コメント】
<メイホウ食品株式会社 取締役執行役員品質保証部長 福井敏志>
この度は双方の合意に基づくM&A締結、誠におめでとうございます。 私と株式会社きよせ玉腰社長との出会いは、共通の友人である私の同級生からの紹介でした。同じ菓子業を営むという共通点と玉腰社長の人柄もあいまって、仲良くなるまでにそれほどの時間はかかりませんでした。その後は弊社にてきよせ和菓子の委託製造を受けたりするなどもあり、個人としての関係性だけではない繋がりに発展したことは、私が【出会い】の大切さを学ぶ一つの事例となりました。
実はメイホウ食品株式会社も、十数年前に我々の運営する中日本氷糖株式会社がM&Aした会社であり、その時の経験から【事業を他社へ譲渡する】という事の難しさは良く知っております。そんな中、両社が無事合意に辿り着いたことは、取引先としても大変嬉しい限りです。 今後の両社の協力による更なる会社の発展を願うと共に、両社に関係する皆が幸せになれる事を祈って、私からのコメントとさせていただきます。
改めまして、この度はおめでとうございます。
<株式会社きよせ 前代表 玉腰武司>
2012年に3代目として社長に就任し皆さんに支えられながら続けてまいりましたが、その間で強く感じたことは「組織は人である」「小さな組織でやれることは限られてくる」ということでした。譲渡先である地域共創基盤様の目指す「仕事が人を呼び、人が仕事を呼び込む好循環を確立して地域価値を高める」という想い、「企業単体ではなく、企業グループ活動による相乗効果を目指す」という点はまさに今までの我々が問題としていた「人材育成」「組織作り」「事業展開」と合致するため、こちらであれば人を育て、事業を成長させていただけると確信し譲渡を決定いたしました。
和菓子文化は縮小しつつあるように感じますが、残すべき日本の重要な文化の一つとして発展させ、後世に繋いでいけるように私自身も役員として残り、新体制と文化・地域の発展のため尽力してまいります。
<株式会社地域共創基盤 代表取締役CEO / 株式会社きよせ 代表取締役CEO 中嶋智>
和菓子製造企業は3万社と言われていますが、95%が従業員数20人未満の小規模事業者であり、他産業と同様に高齢化による廃業が目立つ業界です。しかし、和菓子は日本人の生活文化である正月、節分、雛祭り、彼岸、端午の節句などの伝統的な年中行事と結びつきが強く、和菓子市場は安定的に推移しています。
株式会社きよせは、長年の技術蓄積から冷凍技術などの確固たる強みを持つことから、顧客企業から厚い信頼を獲得しておりますので、この強みを最大限に活かす戦略により、まだまだ成長が期待できます。
我々は、企業として、取引先の皆様、当社の製品をご愛顧いただいているお客様、役職員の期待に応えつつ、日本の伝統文化を担う和菓子から地域経済への貢献に取り組んでまいります。
【会社概要】
株式会社きよせ(https://wagashi-kiyose.co.jp/)
・所在地:愛知県一宮市末広1-12-7
・創業:1935年(設立:1994年)
・前代表者:玉腰武司
・新代表者:代表取締役CEO 中嶋 智
・資本金:1,000万円
株式会社いちの(https://wagashi-ichino.jp/)
・所在地:愛知県一宮市末広1-10-1
・創業・設立:2017年
・前代表者:玉腰真澄
・新代表者:代表取締役CEO 中嶋 智
・資本金:100万円
株式会社地域共創基盤(https://www.rrpi.jp/)
・所在地:神奈川県茅ヶ崎市中海岸4-12986-52
・創業:2021年
・代表者:代表取締役CEO 中嶋 智
・資本金:1,500万円
【参考リリース資料】 ※CFOジャパン株式会社分を含む
CFOジャパン株式会社、創業135年の老舗、株式会社カネジョウの全株式を取得
(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000069158.html)
日本の事業承継問題に取り組むCFOジャパン株式会社が「地域共創基盤」事業をスタート
(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000069158.html)
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