疾患児や障がい児家族の毎日を楽しくする情報サイト「ファミケア」を公開、会員制の相談QAアプリ先行登録も開始
IT領域から障がいのある子どもとその家族が便利に楽しく過ごせる未来の実現目指して、ベンチャーキャピタルおよび個人投資家からの資金調達も実施
ファミケアサイト:https://famicare.jp
今後も当社では、ファミケアを基軸に障がいのある子どもとその家族の困ったを解決し、楽しいのヒントを提供するアプローチをオンライン・オフラインで展開してまいります。
また、当社はEast Ventures、mint、個人投資家の本郷純氏らを引受先とした第三者割当増資および日本政策金融公庫の融資による約4000万円の資金調達を実施した事もあわせて公表します。
ファミケアについて
ファミケアは「疾患児・障がい児の毎日を楽しく!」をコンセプトに掲げるサービスブランドです。疾患や障がいのある子どもとその家族が困っている事を解決し、楽しい!と感じる時間を一瞬でも多く生み出す事を目指して誕生しました。
疾患や障がいは人それぞれありますが、疾患や障がいによる特性上、ニーズにマッチする商品・サービスが少なく、不便を感じやすくなっています。これらの不便をIT領域をはじめとして、オンライン・オフラインを掛け合わせて解決していくのがファミケアです。情報サイトや相談QAアプリ以外にも多くの企業・団体・個人の方とファミケアが繋がりながら、同領域における新しいチャネルとなっていく事を目指しています。
今後も障がい児家族が感じる課題を解決し、楽しい!を家族で感じられる瞬間を一瞬でも多く生み出すためのプラットフォームを目指してサービス展開を実施してまいります。
ファミケアサイトについて
ファミケアサイトでは「日常の困ったを解決!楽しいのヒントをお届け」を目指し、障がいのある子どもを育てる上の基本的な用語や知識はもちろん、実際に体験した楽しい!情報や困った事が改善した経験などを当事者家族の経験や専門家の知見をもとに情報提供しています。
障がいのある子どもを育てる親は、子どもの疾患や障がいがわかるまで障がいや障がい児の育児に関して知識を持っていない事も多いのが現状です。しかし、障がいのある子どもを育てるには、特性のある育児に加えて医療、福祉、自治体制度等を学び、理解し、活用・実践していく事が求められます。さらに日々を楽しむためには、ファッションや食事、旅行など生活クオリティ面の情報も必要です。
これらの状況に対して、体系的に学ぶ場所やオンライン上で気軽に情報取得できる場所は少なく「知っている人」や「自分のケースにマッチした情報」に出会えなければ、当事者の努力による手探りの解決になってしまいます。
こういった状況をなくすため、専門知識や経験による多数のケースを集め、手に取れる情報サイトを公開しました。多くの実際の声をもとにした情報が集まり、コンテンツとしてお届けする事でさまざまな特性に合ったニーズを叶えてまいります。
■ファミケアでお届けしているコンテンツのご紹介
【体験レポ】初めての訪問理容!利用の流れや費用などを紹介
https://famicare.jp/2023/08/19/visiting-barber/
子どもの本専門店で読み聞かせ体験!東京おでかけプロジェクトをレポート
https://famicare.jp/2023/08/29/honya-odekake/
おしゃれで便利!ユニバーサルデザインの子ども服が買えるサイト3選
https://famicare.jp/2023/08/01/universaldesign_shop/
ファミケアInstagramアカウント:https://www.instagram.com/fami_care/
ファミケアアプリについて
ファミケアアプリは会員制の相談QAアプリです。「息抜きの方法は?」「お出かけ先をおしえて!」「休み方や家事分担をどうされてますか?」など疾患や障がいのある子どもを育てる家族が気になる事を気軽に質問したり、発見した事を情報共有できます。疾患や障がい、地域、子どもの年齢等の近い境遇の情報をキャッチしやすくなっており、経験した人や知っている人に出会う事ができます。
相談QAアプリの先行登録は以下のリンクから
※ 先行登録に必要なのはLINEアカウントのみです。費用はかかりません。
相談QAアプリのサービスサイト
ファミケア誕生の背景と障がい児・者における市場
日本における障がい児は約89万6000人(※1)、世界では約2億人(※2)の障がい児がいるといわれています。また、世界の障がい児・者の数はおよそ10億人(※3)にもなると言われています。複数の障がいのある方もいるため単純な合計値にはなりませんが、日本の障害者数(※4)は約1160万人で、国民の9.2%が何らかの障がいがあるといわれています。(※1)そのうち約311万2千人は65歳以上の身体障害者です(※1)。このように、障がいは多くの方の側にあります。
また、世界保健機関(WHO)によると、医学の進歩や高齢化によっても障がいは増加するとされており(※5)、日本でも医療的ケア児(※6)の数は増加しています。
私たちは、そんな障がいと共に生きるようになった時、状況は様々であったとしても、日々の生活において「楽しい!」と1つでも多く感じていただける社会を目指しています。
差別撤廃やSDGs、ダイバーシティ等の推進など時代の流れに応じて、日本でも2021年医療的ケア児支援法の施行や2022年の児童福祉法改正等の法整備が行われています。しかし、実際の家族の利用できるサービスという点においては、そのニーズを捉える複雑性や認知度・理解度の社会的な低さを課題に圧倒的にサービスが足りていないと考えております。
場合によっては、命のやりとりにより近い育児を行っている方もいるため、ずっと楽しい状況、というのは難しいかもしれません。しかし、どんな状況下においても苦難を減らし、楽しい瞬間を少しずつ積み重ねられるよう、ファミケアは当事者に寄り添ったサービスの展開を目指します。
ファミケアをつくるファミケアファミリーのコメント
ファミケアは疾患や障がいのある子どもを育てる家族やご経験、バックグラウンドをファミケアに活かしていただける方々と共に事業運営を実施しております。
佐々木美都樹さんファミリー
私の息子は「ムコ多糖症」という難病を患っています。先天性の代謝異常症であり、徐々に進行していく病気です。胎児期に異常が見つかり、産後も半年間、命を繋ぐために入院治療を行いました。現在は経管栄養や酸素療法などの医療的ケアを必要としながら自宅で生活をしています。 息子との生活を経て、疾患児・障がい児の子育ては「情報収集」に根気が要ることに気づきました。医療的ケアのノウハウ、福祉機器、通所先、便利グッズ、役所手続きなど「我が子に合った情報」が欲しいのに、それが点在しているために、紆余曲折の毎日です。 それらの問題解決を目指し、多くの家族で育児本来の「楽しい!」という側面が増えるよう、精一杯取り組んでいきたいと思います。 また、言語聴覚士としても皆様のお力になれることがあれば幸いです。
新井侑里子さん・正輝さんファミリー
わたしたちは、生まれつき筋肉が弱く、24時間人工呼吸器を必要とする先天性ミオパチーの息子と共に、3人で暮らしています。 産後から189日間入院を経てようやく在宅での生活が始まっても吸引や注入など医療的ケアがある生活です。振り返ってみると、手技の習得や生きるための情報収集、社会資源の獲得に苦労をしました。一方、医ケアがあってもそれはちょっと手がかかる子育てなだけであって楽しい子育て、幸せを噛み締められている生活であることにも気が付きました。「大変なこと=不幸なこと」でありませんでした。 ファミケアはチャレンジを持つ家族が毎日楽しくを目指してます。その使命に共感し実現に向けて、我々家族も尽力していきます。
ファミケアでは個人・団体・企業に限らず、疾患や障がいのある子どもやそのご家族の楽しい!を共に生み出していただける方を歓迎しております。また、疾患や障がい問わず、少しのお時間でも経験やバックグラウンドを活かして参加していただける方、ご支援いただける方、働いていただける当事者ご家族を積極的に採用しております。お気軽にご連絡ください。
コンタクトはこちらから
https://lp.famicare.jp/contact
代表プロフィール
鈴木碩子
2017年 「もっと、わたしらしく」をビジョンに掲げる株式会社ismを設立。2020年に同社を株式会社PR TIMESへ売却後、プロダクトチームマネージャーとしてPMやデザイナーによるプロダクトチームを立ち上げる。2022年に株式会社NEWSTAを新たに設立。障がい児家族×IT領域で「ファミケア」を提供。プライベートでは指定難病である福山型筋ジストロフィーの息子と4歳年下の娘の母。
<コメント>
私たちはお腹が空いたと思えば、近くに24時間食事をできる場所があり、洋服が買いたいと思えば、5分以内に何十通りもの候補の中から好きなものをオンラインで買う事ができます。知りたい事があれば、すぐにネットから情報を知ることができ、仕事を探したいと思えば、どの求人媒体を使いたいか選ぶ事もできます。しかし、この当たり前は、障がいのある子どもを育てる家族環境では、まったく通用しない事だと当事者になり、はじめて知りました。私たちを取り巻く環境は、手探りの情報収集やニーズマッチするサービスの少なさによる課題が大きく、「選ぶ」のではなく「選べる」ものをなんとか探して使う事が多い状況です。一方で理解しにくいニーズや課題は、便利にできる可能性のあるチャンスでもあり、インターネットやテクノロジーの可能性が発揮しやすい部分でもあると思っています。
疾患や障がいは一括りにするのが難しいほどにさまざまです。しかし、それぞれの子どもやその家族ごとの楽しい瞬間があり、困ってしまう部分を乗り越え、楽しく感じられる瞬間を一瞬でも多くしたいと思っています。
まずはファミケアで、全国のご家族を支えるプラットフォームを生み出し、私たちも含めた、そのご家族と社会が繋がっていけるよう尽力してまいります。
当方や個人に関する取材は以下の連絡先にてお受けしております。
【広報担当】
株式会社NEWSTA 広報担当 鈴木宛
pr@newsta.co.jp
株式会社NEWSTAについて
株式会社NEWSTAは「あたりまえを、あたらしく」をパーパスに掲げるスタートアップ企業です。NewStyle &NewStanderdを提案し、社会に対しても、家庭に対しても懸命に取り組む人たちが、幸せなライフスタイルを送る事を実現することを目指しています。当社は東京都女性ベンチャー促進事業APT women7期に採択されております。
企業概要
設立:2022年11月1日
取締役:代表取締役CEO 鈴木碩子
コーポレートサイト:https://newsta.co.jp
※1 出典:令和5年版 「障害者白書」内閣府より身体・知的障害(18歳以下)および精神障害(20歳以下)の数値参考
https://www8.cao.go.jp/shougai/whitepaper/r05hakusho/zenbun/pdf/ref.pdf
※2 出典:「Seen, Counted, Included: Using data to shed light on the well-being of children with disabilities」Unisef
https://data.unicef.org/resources/children-with-disabilities-report-2021/
※3 出典:「障がいを持つ人々」国際連合広報センター
https://www.unic.or.jp/activities/humanrights/discrimination/disabled/#:~:text=およそ10億の人々,国に住んでいる。
※4 ※1のデータ内の身体・知的・精神障害者数をあわせた数
※5 出典:「障害を持つ人々に関するファクトシート」
https://www.unic.or.jp/news_press/features_backgrounders/5820/
※6 医療的ケア児は医療器具等を通して日常的に医療サポートが必要な子どもを指します
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