渋谷区のNPO、フリースクールまいまいが都心部と新島の子ども交流オータムキャンプを実践。報告書を発行しました。
学校と習い事に追われがちな都会の子どもたちに不足する自然体験活動を提供する。家庭では体験できない有意義な時間。
報告書:https://irukayainfo1.wixsite.com/home/blank-1
(下段に張り付けてあります)
学校が終わると日々の習い事へ走り、家庭では遅い晩ご飯を食べてなんとか宿題を終わらせて布団へ滑り込む。そんな生活を送っている子どもが多いのは、そろそろ都心部だけの状況ではなくなっているのかもしれません。
街では暗い夜道で携帯を片手に大きなカバンを持ち歩く子どもを見る機会が増えました。
忙しい日々の中、自分はどこへ向かい、何を目指しているのか?それを見失っていると気づいてすらいない子どもも多いのではないでしょうか?
<フリースクールまいまいが目指すもの>
フリースクールまいまいは2002年に伊豆大島で設立されました。代表鴻池は子どもと生活を共にし、体験活動を通じて伴走をする、という目標をもってフリースクールを運営しました。いくつもの体験活動の中で、青い海、澄んだ日差しの下で行われる夏の子どもキャンプは毎年継続される人気行事となりました。
時を経て2023年、フリースクールまいまいは渋谷区に拠点を移し、全ての、場所を必要とする人に対しての居場所活動を再スタートさせました。時に工作やボードゲーム、大人向けには書字やモノづくりなどの手作業とおしゃべりなど癒しの時間を提供しています。
島でキャンプ体験をすることがその情緒にもたらす利益の大きさを実感してきている鴻池は運営再開間もない時期ながら、こどもキャンプの実施に踏み切りました。
<キャンプの様子 、こどもの変化>
行先は新島。真夏を避け安定した気候の下、船内1泊、キャンプ場1泊、合計2泊3日で行われる共同生活です。
キャンプ場では、自分たちの手でテントを張り、食材を洗って切る、火をおこす、こねる・焼く、そして波の音を聞きながら眠るなど実にさまざまなことを経験します。
キャンプの前半こそ、目先の芝生に気分も盛り上がり、走り回って作業が疎かになる様子もありましたが、食事の回を重ねるごとに、こどもたちは今自分が出来る行動を積極的に実行することが多くなったように思います。
帰りの船の中では、新発見に貪欲になり、友達の良いところを発見し互いを認め合う姿が見られました。
多くを言葉で説明せずとも、子どもたちが非日常のライフスタイルを肌で感じ、楽しんでくれたようです。
参加したのは、渋谷区・練馬区・中野区から来た小4~中1のこどもたち。
スタッフの大人は過去に伊豆大島でキャンプ実施に携わった人、そしてその頃はキャンプ参加者だった青年、さらには新島からも大人や高校生の助っ人、駆けつけ参加がありました。
<今後の展望>
コロナ禍で「ソロキャンプ」は人気が出たようですが、今回子どもを引き連れて島へ出向くというグループが見当たらず、社会が子ども達の経験を広げるチャンスを減らしてしまったことを痛感しました。
コロナの有無関係なく、参加者の安全配慮は運営者の責務です。それよりも自然の中に身を置いて直感的に自分の心が安定する方法を選べる力を身に着けることの重要性を、今後も団体として伝えていきたいと思っています。
団体では、今後のキャンプの質をより良くしていくためにキャンプリーダーの養成研修を実施していく予定です。キャンプリーダーとして一緒に活動したい方はお問い合わせください。
<団体の情報>
NPO法人フリースクールまいまい
https://irukayainfo1.wixsite.com/home
設立(登記):2002年9月5日
渋谷での開所:2023年4月1日
問合せ:irukayainfo1@gmail.com
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