能登半島地震における断水エリアへの水再生装置支援活動のお知らせ
令和6年能登半島地震による被害を受けられた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。発災から1ヶ月近く経過した現在でも、約40,490世帯が断水の状態にあると報告されています。(令和6年2月1日15時00分現在。厚労省調べ)
ユニトライク(株)は、新潟県の「防災産業クラスター形成事業」との連携・支援を受け、防災・滅災に関わる共同研究を行なっている東京電力ホールディングス(株)と長岡技術科学大学の協力のもと、能登半島断水エリアの衛生環境の改善・維持を目指し、断水時でも利用できる微生物による水再生装置「ウォーターチェンジャー®」を活用した水の洗濯機「バイオランドリー」の無償提供に取り組んで参りました。
ユニット型ウォーターチェンジャー® 「バイオランドリー」
これまでの取り組みとして、3市町村に水再生装置を設置しましたが 、この度ユニトライク ( 株 ) は ( 株 ) テプコシステムズと協働でIoT機能を搭載した「バイオランドリー」の投入を決定し、10台を追加設置できるようになりました。
(株)テプコシステムズ提供のIoTセンシングサービス®により、微生物の浄化能力に重要な温度情報や、バイオランドリー設置場所を遠隔でも確認できるよう見える化にも対応した「バイオランドリー」のご提供準備を進めています。
シンク部分は石川県由来の再生製品となっており、能登の復興を願う気持ちを込めて製造しております。具体的には、シンク部分を石川県で廃校となった学校の机を再利用し、シンク加工は輪島市の(株)奥能登元気プロジェクトの職員とその家族、奥能登WORKスタジオに通う障がい者の方達に、避難先で仕事として依頼し製作していただきました。
被災者の就労支援と、被災者の衛生環境改善のため、少しでも多くの皆様にお届けすることを目標として活動して参ります。
設置をご希望の自治体・民間施設・復旧工事関係者の方は、無償提供致しますので、お問い合わせ先までご連絡ください。
参考装置 : ユニット型ウォーターチェンジャー® 「バイオランドリー」
〇 一般的な水処理の原理
水の浄化方式として、①薬品を使用した化学処理、②活性炭や砂、フィルターなどを用いた物理処理、③微生物の分解作用を用いた生物処理(バイオ処理)などの方式があります。それぞれの方式には、メリット、デメリットがありますが、防災の用途を考えると微生物が有機物そのものを分解し減容化してくれる③が適しています。
〇 ユニット型ウォーターチェンジャー®「バイオランドリー」の特徴
ウォーターチェンジャー®の原理、生物処理には酸素の供給が必要です。ここに特許申請技術を採用し、十分な酸素供給をシンプルかつ省エネ設備で可能としました。30分程度の循環で浴槽水レベルに浄化出来ます。(飲み水には出来ません)
これにより搬送可能なソ ーラーパネル程度のエネルギーで稼働も可能となりました 。またSDGs に配慮し 、微生物の住処 (バイオキャッチャー) に自然由来の素材(ヤシガラマット)を採用することで、使用後は土壌素材として土に返す等、循環型利用を可能としました。
お問い合わせ
・ユニトライク(株) https://unique-office.com/
担当者:村 上、加 藤 T E L : 025-201-7441 E-mail:idea@unique-office.com
・(株)テプコシステムズ https://www.tepsys.co.jp/
企画部(広報担当) TEL:03-6364-1112
すべての画像