すべての子のためのギフテッド教育を日本中の学校に実装したい!
すべての子どもが自分らしく学びを楽しみ、学びのオーナーシップを持てるような教育の場を、「Schoolwide Enrichment Model : SEM 」の手法を用いて作ります。
このプレスリリースは、April Dreamプロジェクトに共感し、4月1日を夢があふれる日にしようとする事業者が、やがて叶えるために発信した夢です。
当協会は、4月1日を夢を発信する日にしようとするApril Dreamに賛同しています。このプレスリリースは「日本スクールワイド・エンリッチメント・モデル協会」の夢です。
日本初の「SEM:Schoolwide Enrichment Model」の協会を設立
画一的と言われる日本の教育は、この30年、足踏み状態どころか後退しているとも言われています。創造性や柔軟な思考を伸ばすプログラムや、子どもが自ら学びのサイクルを回すような学びのデザインは乏しく、与えられた答えをただアウトプットする学習しか知らずに学びをつまらないと感じる子どもたちも少なくありません。子どもたちが生来持っているはずの知的好奇心や学びへの欲求は押し込められているようです。社会はすごい勢いで変化していっているにも関わらず、それに対応できない教室は子どもたちの多様な個性を受け止めきれないまま、不登校とされる小中学生の数は約30万人に上っています。これらは、教師など教育に携わる方の個人の努力で改善できるものではありません。日本の教育に、大きなシステム変革が必要だと考えます。
ギフテッド教育とは、個々の学びの欲求を満たしてそれぞれの「才能」を伸ばす教育で、まさに、創造性や柔軟な思考を伸ばし、子どもが自ら学びのサイクルを回すことのできる教育と言えます。今の日本には、この「ギフテッド教育」が必要なのではないでしょうか?
そこで私たちは、子どもたちが自分で自分の学びを創ることができ、生徒も教師もワクワクと学べる場に学校を変えることができる、インクルーシブなすべての子のためのギフテッド教育・才能伸長教育「SEM:Schoolwide Enrichment Model(全校拡充モデル)」の日本での推進を目指し、一般社団法人 日本スクールワイド・エンリッチメント・モデル協会を設立しました。
「SEM:Schoolwide Enrichment Model(全校拡充モデル)」は、40年以上前に、アメリカのギフテッド教育として、コネチカット大学のレンズーリ教授らにより開発されました。今では、ギフテッド教育、そして、個別化・個性化教育として、アメリカの公立学校を中心に、世界各国4000以上の小中高校に導入されています。
「SEM」は、場、カリキュラム、リソース含め学校全体で拡充教育を行い、「学校全体の改善(total school improvement)」を最終ゴールとしています。SEMの中核をなす「ETM:拡充三つ組モデル」では、子ども一人ひとりの「好き」や「興味関心」を揺るぎなき土台とし、そこから、世界で1つの、答えのない「本物の課題(Real Problem)」を探し、自分だけの学びを創っていきます。インクルーシブな才能教育である「SEM」は、子どもにラベルを貼ったりカテゴリーで分けたりすることなく、個人の特性に合わせた最適な学びを進めることで、すべての子の才能を伸ばすことが可能です。
こうしたSEMの考え方は、現在政府が掲げている教育政策「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実」と通底しており、文科省が新しく開始した「特異な才能のある児童生徒の支援」の方向性とも合致しています。
「学校は教師にとっても楽しい場であるべき」という「3Es」の考え方が、「SEM」の基本です。この点も、今の日本の教育現場に最も求められることと言えるでしょう。
「SEM」は、アメリカはもとより、カナダ、イギリス、ドイツ、ブラジル、インド、中国、韓国など、世界中の国で導入されていますが、日本での認知度はまだ高くありません。ですが、「SEM」は、日本の教育の場、学びの場を、より豊かで楽しいものにしてくれると信じています。当協会は、レンズーリ教授らに公式に認められた日本初の組織として、レンズーリ教授から直に「SEM」を学んだ知久麻衣を筆頭に、「SEM」の日本での普及を進めてまいります。
実現への道すじ
「すべての子のためのギフテッド教育を日本のすべての学校に実装する」ことは、簡単なことではないでしょう。教育制度の課題、なにより、日本の教育観の転換が求められます。私たちは夢の実現に向けて、日本の教育に一石を投じるような取り組みを進めています。
1.「SEM」の正しい情報を提供
2022年には、レンズーリ教授らに直接インタビューを行い、日本の教育に向けてメッセージをいただきました。そのほか、代表理事の知久麻衣がアメリカで直に学んできた「SEM」の手法や情報を、講演、セミナー、SNS等で伝えています。
2. だれもが取り入れやすい「おうちSEM」のサポート
代表理事の知久麻衣は、「SEM」が導入されていない日本でも、子どもや保護者が「SEM」の学びを実践できるよう、「おうちSEM」を、レンズーリ教授らの指導のもと独自に開発しました。SEMの中核である「ETM:拡充三つ組モデル」を、取り組みやすい6つのステップに落とし込んだ「おうちSEM」は、いわゆる「不登校」の子どもや、ホームスクールを実践しているご家庭の学びの羅針盤にもなっています。当協会では、「おうちSEM」を実践するご家庭の相談に乗るなどのサポートを行っています。(URL:https://ouchisem.stores.jp/)
3. 学び場の実践
「SEM」のすばらしさを伝える一番の鍵は、「子どもたちの姿」です。
当協会では、「SEM」を土台とした学び場「おうちSEM SQUARES」を運営し、子どもたちの学びを直接サポートしています。
「おうちSEM SQUARES」(https://manabinokosei.com/)では、「ETM:拡充三つ組モデル」の3つの拡充をベースに、各々の探究のファシリテートをしています。普段の学び「探究」はオンラインで行い、日々の交流はメタバース空間を使って継続的に行なっています。
「おうちSEM SQUARES」に参加しているご家庭からの声を紹介します。(いずれも原文ママ)
あちこち話題が飛ぶ多弁な娘の話にじっくり耳を傾け、共感し、賞賛してくださった先生。娘は先生に話を聞いていただくのを毎週とても楽しみにしていました。
娘の興味関心を広げる話題を提案くださり、3ヶ月という短い期間でしたが楽しく探究学習を進めることができました。
「こんな一面もあるのかー」と親子で嬉しい発見ができた期間でもありました。自己認知が進み、本人の自信にも繋がっていると感じます。
来期からも、良い意味で調子に乗らせてもらい娘の可能性を広げていきたいです。
おうちSEMのように、一人一人最適な学びがうけられる「学びの多様性」が広がっていくことを願っています。
5ヶ月間ありがとうございました。 貴重な機会に参加できて嬉しいです。
娘はとても楽しい時間を過ごしていたようです。学びも、参加当初全く予想していなかった点字を学びましたが、楽しそうに毎週参加していたのでびっくりしました。
そこから、ずっと拒否反応を示していたローマ字を学び始めたり、お友達の学びに関心したり、成長したなと感じています。
発表も今まで全然したことがないですが、娘にあった方法で出来ると聞いて安心できているようです。
安心と自尊心が柱だと、通っているLDっ子のための学習室でも言われるのですが、そこがしっかりしていると子ども本来の良さが本当に出てくるんだな、と、みていて驚きました。
通級でも学習室でもみてもらえるのは嬉しいのですが、やはり苦手のフォローがメインで、やらされ仕事ではなく、娘自身がやりたいと思う、娘の生きていくための糧になるような学びは少ないと感じていたのですが、今回の学習はしっかり身についているなと思います。感動です。
人の話は聞くのがしんどい、自分が話したい、待つのは面倒くさい、と言うので、最初の体験の後、個人レッスンが良いと希望したところ、受けていただきありがたかったです。
それでもこんばんはの会に参加している子の自己紹介もしっかりきいて「参考にしようかな」などとおもっているみたいです。 次もぜひ継続させていただけたらと思います。
※「こんばんはの会」は、メタバース空間での交流の会
3ヶ月レッスンしていただき、息子の居場所の1つの様に感じています。
普段生活している中では出会うことのない刺激があり、先生のフィードバックからもユニークなアイディアが涌き出ている(!?)のを感じ、私も毎回すごく楽しみにしてます。
すぐに「これ!」といったものは見つからないかも知れませんが、世界が広がることは間違いないので出来る限り続けていきたいと考えています。
本人がとても楽しんでいて、とても自然に力をつけていっているのがわかります。
先生や他の受講生と触れあっているときに、両親ともに、娘が「こんなに生き生きしているのを見たことがない。」「こんなふうに自分から積極的に関わっていく姿を見たことがない。」と感じました。
また、よろしくお願いいたします。
始めは人とのコミュニケーションを絶やさないために、そして定期的にレッスンを受けるという習慣をつけるために参加しました。
タイプ3のレッスンやメタライフでの交流が出来るようになって、彼の生活、心の状態が大きく変わりました。
学校に行かない生活、みんなとは違う道、みんなとは違う勉強方法を選択して毎日を過ごしているということは、彼にとってはいい方法である反面、孤独と不安との葛藤の日々です。眠れない日、外に出られない日もありました。
そんな彼も、SEMを通し好きなことを探究していく仲間と出会えて、コミュニケーションできることで満たされ、自信が生まれ、大きく生活が変わりました。
つい先日まで、誰にも会いたくない、家を出たくないという状態だったのに、展示会を開催するために、知り合いから情報をもらって自分で調べたり、一人でコミュニティーセンターに行ってきたりしました。
電車に乗って展示スペースを見学に行き、開催中の展示会を観たり、館長さんに自分で質問をしたりすることにも挑戦しました。
職員の方に、自分のしたいことを説明し、皆さんにも歓迎されて応援してもらい、展示もどうやら可能だという話で、「一行動すると十拓かれるね・・・」と話しました。親子、嬉しい気持ちで帰ってきました。
夜は一緒に歩くようにしているのですが、必要な写真を撮ったり、やりたいことのイメージ、情報を話し合ったりする時間としています。
今は広い心で、寄り添い、経験を与え、彼の表現活動を長い目で見守れたらいいなと思っています。
私たちも子どもたちの変化を目の当たりし、「SEM」の効果の高さを実感しています。この「SEM」を、もっと多くの子どもたちに届けたい!そんな思いが募ります。
4.EXPOの開催
子どもたちの研究、探究、プロジェクトの成果を発表する、学びの博覧会「おうちSEM EXPO」を年に2回、メタバース空間で開催しています。子どもたちが心待ちにしているイベントです。メタバース空間に埋め込まれたプロジェクトの報告や作品を、アバターとなった参加者が自由に見て回ることができます。
EXPOは、誰かのプロジェクトがほかの誰かの刺激にもなることで学びの循環を促すこと、他者を意識した発表で学びの質を高め、学びにリズムを作ることを目的としています。
【これまでの発表の一例】
セロハンテープ工作の動画作品
「ちゅんちゅん新聞」
謎解きプロジェクト報告
手作り作品、小説の発表
歴史、ゲームの考察
学びの博覧会「おうちSEM EXPO」には、会員外の方も参加できます。閲覧はもちろん、発表も可能です。参加者や講師陣からのフィードバックを得ることができ、「SEM」的な学びに触れることができます。学びへの情熱あふれるEXPOをとおして「SEM」の魅力を伝えていきます。
【次回の「おうちSEM EXPO」】
2024年6月中旬〜下旬(募集開始は5月頃)
(参考)第2回のEXPOの様子 https://manabinokosei.com/expo2024012102/
5.イベントの実施
「SEM」がどういうものかを知っていただくための手立ての一つとして、「SEM」の視点を持ったイベントを開催しています。これらのイベントは、子どもたちや保護者の交流の場であると共に、興味関心を広げ、学びを縦横につなげる「SEM」の拡充活動の一つでもあります。
【これまでのイベントの一例】
今後も、さまざまなイベントを企画中です。
2024年5月 OSS初夏の創作料理イベント @ 名古屋
〜本、アニメ、映画で見かけた「あれ食べてみたい!」に挑むSEMワークショップ〜
レンタルキッチンを借りて、本やマンガ、映画で見た料理の再現に挑みます。「どうすれば再現できるのか」思考スキル・アクティビティのうちの「クリエイティビティ」を楽しく伸ばすプログラムです。
2024年8月 かんなくずワークショップ @ 川崎
〜捨てるのなんてもったいない!「かんなくず温泉」に入りながら、オリジナルのかんなくずアートを作ろう〜
かんなくずを使った木り絵アート作家小河原いづみさんをお迎えして、かんなくずを使ったアート作品作り、木の香りや手触りを味わうかんなくず温泉を楽しみます。SDGs、職人、キャリア教育、ダイバーシティなどの観点を含んだ拡充体験です。
次の挑戦へ
1.日本版レンズーリラーニングの導入を目指して
レンズーリラーニングとは、アメリカで提供されている「SEM」のオンライン個別学習プログラムです。生徒一人ひとりの能力、興味、学習スタイル、好みの表現方法のプロフィールを提示し、多重コード化されたリソース(教材)と生徒のプロフィールをマッチングさせる検索エンジンによって、個別最適な学びをデザインします。教師はこのプログラムを利用して、生徒が没頭できる拡充活動を選択し、標準カリキュラムのあらゆるテーマに組み込むことができるので、「SEM」を学校に導入するのに、大きな助けとなります。
このプログラムの活用は、今回夢として掲げた「すべての子のためのギフテッド教育を日本のすべての学校に実装したい!」の実現を大きく加速させると考えています。ただし、レンズーリラーニングは、英語で作られており、コンテンツの内容も主にアメリカのものとなるので、日本の学校や家庭で効果的に使うには、日本用のカスタマイズが必要です。当協会は、日本用にカスタマイズされたレンズーリラーニングの提供をしたいと考えています。そのために必要な、人的・金銭的リソースの確保のためのプロジェクトを発足させたいと思っています。
2.学校等への「SEM」の導入サポート
「SEM」を本格的に導入している学校は、日本ではまだありません。ですが、未来に眼差しを向けた学校は、画一的な一斉授業や知識の暗記といった従来型の教育スタイルとは異なった教育方法を模索し、実践しはじめています。こうした学校と協働し、「SEM」を軸にした学校づくりをしていきたいと思っています。
「SEM」が導入された学校では、自分の「好き」を見つめ、世の中を変えるかもしれない「本物の課題」に取り組み、与えられた学びではない自分だけのプロジェクトを究め、プロジェクトの遂行に必要な個別最適な学びに自ら取り組み、生徒も教師も刺激的で活力のある学びを楽しむことができると考えます。
夢の推進者
【法人概要】
一般社団法人 日本スクールワイド・エンリッチメント・モデル協会
所在地:愛知県
WEBサイト:https://japansemassociation.com/
【役員】
代表理事 知久麻衣
コネチカット大学ニアグ教育大学院 教育心理学 「ギフテッドネス、クリエイティビティ、タレント・ディベロップメント(才能伸長)」修士号取得。
SEM(全校拡充モデル)を研究開発したジョセフ・レンズーリ教授らのもとで、SEMについて専門的に学修。
家庭で実践できる拡充三つ組モデル「おうちSEM」を考案し、すべての子どもたちの才能・情熱伸長教育を推進。
理事 上田志穂
子どもそれぞれの教育ニーズを満たす教育のあり方を模索し、京都大学教育学部にて教育行政学を専攻。
子育て期間を経て、多様なニーズに応えるための支援方法を学び、支援教育専門士の資格を取得。
「学びのサポートルーム ludo」を主宰し、子ども一人ひとりの特性・個性に寄り添った学習サポートを行なっている。
夢の支援・協力者
【特別顧問】
松村 暢隆 関西大学名誉教授
【Special Supporters】
コネチカット大学 の教授の方々
ジョセフ・S・レンズーリ教授、サリー・M・リース教授、デル・シグリー教授
「April Dream」は、4月1日に企業がやがて叶えたい夢を発信する、PR TIMESによるプロジェクトです。私たちはこの夢の実現を本気で目指しています。
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