人権を中心的価値とする「一般社団法人スポーツハラスメントZERO協会」を設立します

ハラスメントのないスポーツ環境をめざして

ハラスメントのないスポーツ環境をつくることを目的として、人権を中心的価値とする「一般社団法人スポーツハラスメントZERO協会」(所在地:兵庫県神戸市中央区江戸町85-1ベイ・ウィング神戸ビル9階、代表理事:谷口真由美)を設立いたします。


●解散をめざす団体です

スポーツをすることで、たくさんの笑顔が生まれ、人生がより豊かになってほしい。

私たちの目的は、ハラスメントのないスポーツ環境をつくることです。

スポーツから、ハラスメントがなくなれば、私たちが存在する理由はなくなります。

目的が達成されたと思える未来に、私たちは解散します。


●設立の背景

2012年、高校運動部でキャプテンを務める男子生徒が自死する悲しい事件が起こり、2013年には、「スポーツ界における暴力行為根絶宣言」が採択され、日本スポーツ界はハラスメント防止、啓発活動を継続してきました。

しかしその宣言から10年が経った今も、スポーツハラスメントに関する事案は枚挙に暇がなく、「ハラスメント防止の土壌」が整っているとは言いがたい現状があります。


人生をより豊かにしてくれるはずのスポーツにおいて、なぜ人びとが傷つき続けなければならないのでしょうか。


スポーツハラスメントのニュースを耳にするたび、「誰か何とかしてくれたら」と願っていた私たちは、その「誰か」になりたいと思いました。


スポーツハラスメントを防止する改善活動を通じて、社会に貢献したいと考え、人権を中心的価値とした「一般社団法人スポーツハラスメントZERO協会」を設立しました。

しかし主役は私たちではありません。私たち自身に、スポーツ界のハラスメントをゼロにする力はありません。

主役は、スポーツを「する」「見る」「支える」すべての人です。


私たちと一緒に、その「誰か」をめざしてみませんか。

ハラスメントのないスポーツ界をめざして。


笑顔を生み、人生がより豊かになるスポーツ界をめざして。


● 私たちの「中心的価値」と「3つの心がまえ」              

私たちが中心に据える価値は「人権の尊重」です。

そのための活動指針に、以下の「3つの心がまえ」を持っています。

①「裁かない」

私たちは加害者を裁く団体ではありません。しかし擁護する団体でもありません。私たちがアプローチするのは「⾏為」であり、スポーツハラスメントが起きる「構造」です。

②「誰もが被害者にも加害者にもなりうる」

「加害者」はかつての「被害者」だったかもしれません。「被害者」が「加害者」になってしまうこともあります。

人が「良い・悪い」ではなく、ハラスメントという「行為」と「構造」にアプローチしていきます。

③「居場所になりたい」

スポーツハラスメントに苦しんでいる人。悩んでいる人。困っている人。傷ついている人。

スポーツ現場における違和感を共有したい人。ハラスメントについて正しく学びたい人。自己変容したい人。進化したい人・・・。

加害者になってしまったけれど、やり直したい人。

そんな人たちの思いに寄り添い、みなさんの居場所になります。


●活動内容                               

①「スポーツハラスメント検定」

スポーツハラスメントの土壌に着手する実践として、「スポーツハラスメント検定」(スポハラ検定)を開始します。

スポハラ検定では、スポーツハラスメントへの感度や、近年重要性が増している人権意識などを養うことができます。

このスポハラ検定を通して、責任感あるアスリート、指導者、保護者らを輩出し、その一人ひとりが生活の中でスポハラの回避行動を実践することで、「スポハラZERO」の実現に近づいていくと考えています。

スポハラ検定は「初級」「中級」「上級」を予定しています。

初級:人権意識やスポハラの感度を養う。※2024年11月以降に開始予定

   合格者は「セーフガーディング検定」(後述)の受験資格を得ることができます。

中級:高度な専門知識、具体的なアプローチを学ぶ(2025年夏以降に開始予定)

上級:高度な専門知識・具体的なアプローチを学ぶ。上級合格者は、協会公認の「認定講師」として、セミナーや企業研修で活動することができます。(2026年以降に開始予定)

②「セーフガーディング検定」

子どもの権利条約に準拠しながら、スポーツにおける「こども保護」(チャイルド・セーフガーディング)の仕組みを構築し、検定事業として個人および団体組織向けに学習提供を行います。

「スポーツハラスメント検定・初級」の合格者が受験することができる検定です。

私たちは検定受講者がその後、認定資格をスポーツ現場で生かしながら社会に還元できるよう、「チャイルド・セーフガーディング・オフィサー」の人材養成に努めます。

欧州ではすでに、スポーツイベント運営団体や、大会・遠征に帯同するおとなたちが、こうした「チャイルド・セーフガーディング・オフィサー」を配属・帯同させることがマストになりつつあります。

③「講演・セミナー」 

当協会の理事などによる講演・セミナーを行います。

●今後の活動  

①「認定講師事業」 

当協会が公認する「認定講師」を養成します。認定講師は、協会主催の研修などを開催することができます。

②「認定組織事業」

スポーツ事業を展開する組織などに、スポーツハラスメント対策の「評価」「格付け」を行います。

(1)事前評価

(2)組織責任者との面談

(3)評価検定の実施

(4)合否判定、フィードバック、格付け、改善方法等の提案

(5)組織内教育研修制度内での研修等の実施

(6)認定継続による再検定

③「他団体との協働事業」 

心身に傷を負った被害者、スポハラから抜け出せない加害者の双方に必要な他団体、専門家との仲介役を担います。将来的には被害者救済の直接的支援も視野に入れています。

④「コンサルテーション事業」 

1か月単位で、スポハラ検定合格に至るまでに必要な単科、トータルでのコンサルテーションを行います。このほか、スポーツに限らず、ハラスメントに悩む組織などからも、ご要望があればコンサルティングをいたします。


●理事体制                               

谷口 真由美 / 代表理事 

法学者

平尾 剛 / 理事

神戸親和大学教育学部教授 / 元ラグビー日本代表

佐伯 夕利子 / 理事

ビジャレアルCF / Jリーグ元常勤理事 / WEリーグ元理事

多羅 正崇 / 理事

スポーツジャーナリスト


●アドバイザー

(※順不同)

村井 満

日本バドミントン協会 代表理事兼会長 / Jリーグ名誉会員(第5代チェアマン)

Jリーグチェアマン退任に際して、理事であった佐伯夕利子さんの助言を得て、暴力や暴言、差別などに断固として反対していく趣旨のリリースを出しました。今回再び一緒にこのテーマに取り組めることに運命を感じています。

島沢 優子

フリージャーナリスト

社会と教育をまたぐ存在であるスポーツからハラスメントを一掃できれば、あらゆる人権侵害との決別が加速化し、豊かな社会形成の醸成に繋がると信じます。民間の知財と機動力が結集したZERO協会を全力で応援します。

為末 大

元陸上選手

スポーツは自由を謳歌し、楽しむためのものです。ハラスメントは人を萎縮させ、抑制します。日本のスポーツからハラスメントを無くして、スポーツに関わる全ての人の可能性が開かれる未来を作っていきましょう。

浜田 敬子

ジャーナリスト / Bリーグ理事 

勝つことが最も価値があるとされてきたスポーツの世界では、目標達成の中で見過ごされ、我慢を強いられてきた部分も少なくないと思っています。一方でスポーツが社会に与える影響力はとても大きい。スポーツ界でハラスメントゼロを目指す取り組みそのものが、多くの企業や組織のモデルにもなり得ると信じています。

來田 享子

中京大学スポーツ科学部教授 / 日本体育・スポーツ・健康学会会長

誰かを傷つけたり、自分だけが居心地が良い中で手に入れる楽しさも勝利も、本物ではない。スポーツにおける/を通した人権侵害をなくし、スポーツが個人の尊厳をまもる自由な遊びの世界になることをめざしたい。スポハラゼロの未来に向かって一緒に一歩を踏み出しましょう。

夫馬 賢治

ニューラルCEO / Jリーグ特任理事 / 信州大学特任教授

産業界では近年、人権実施水準が大幅に引き上げられています。職場での暴力・ハラスメントはILO190号条約等によって、人権事案として明確に禁止されており、スポーツ界も同様です。本協会の活動を支持致します。

守屋 志保

博士(スポーツ科学) / 江戸川大学こどもコミュニケーション学科教授 /日本バスケットボール協会理事

バスケットボールによって多くの人に出会い、育ててもらって、私の今があります。スポーツは、感情を伴う高度な知的活動であり、ハラスメントは脳の活動に大きな影響を与えます。スポーツで感動し、スポーツに関わるすべての人々がスポーツを好きで居続けるために、この取り組みを応援します。

井上 康生

柔道家

スポーツは、健全な精神と体を育む素晴らしい場であり、誰もが安心して楽しめるべきものです。スポーツハラスメントゼロの取り組みは、その理念を実現するための重要な一歩だと考えます。全ての参加者が尊重され、安心して競技に取り組める環境を築くことは、スポーツ界における健全な発展に不可欠です。私も、この取り組みを学び、全力で支援していきたいと思っています。素晴らしいスポーツ文化の構築に向けて、皆で協力し、前進していきましょう

亀石 倫子(リーガルアドバイザー)

弁護士

弁護士として刑事事件の弁護活動に取り組んできた経験から、加害者を裁くことも擁護することもせず、ハラスメントの「⾏為」と「構造」にアプローチするという本協会の姿勢に深く共感しました。法律の専門家として、少しでもお役に立てれば幸甚です。


●エグゼクティブ・アドバイザー

(※順不同)

内藤 忍

独立行政法人労働政策研究・研修機構 

副主任研究員

荒島 千鶴

神戸学院大学 

グローバル・コミュニケーション学部 教授

EUと欧州評議会は、スポーツは世界に対してポジティブなインパクトを与える「ソーシャルグッド」であり、「人権」をまもる手段である、としています。「人権」をベースにする「スポハラゼロ協会」に期待しています。


●賛同者のみなさま(3月16日時点)

※順不同               

●高橋美穂 :1992年バルセロナ五輪テコンドー日本代表

「ハラスメントは当事者だけでなくその組織にいるすべてのメンバーのポテンシャルを低下させます。今、日本のスポーツ界が真剣に取り組まなければならないこのスポーツハラスメントにたいし、スポーツハラスメントZERO協会が変化を起こせるように応援していきます。

日本プロサッカー選手会の理事としてスポーツ選手の労働環境を守るためにハラスメントの問題に取り組んでいました。今、指導者として選手としても活動している中で、再びこのテーマを自分自身が学べる機会だと感じております。選手や子供たちが伸び伸びとスポーツに取り組むことのできる未来を一緒に考えていきたいと思います。」

●高橋秀人 :元日本プロサッカー選手会会長

「日本プロサッカー選手会の理事としてスポーツ選手の労働環境を守るためにハラスメントの問題に取り組んでいました。今、指導者として選手としても活動している中で、再びこのテーマを自分自身が学べる機会だと感じております。選手や子供たちが伸び伸びとスポーツに取り組むことのできる未来を一緒に考えていきたいと思います。」

●深野悦子 :FIFA審判インストラクター

●藤岡奈穂子 :ボクシング女子世界五階級制覇王者

●最上絋太 :一般社団法人スポーツを止めるな 共同代表

●三宅敬 :元ラグビー日本代表

●君島良夫 :元プロラグビー選手

●高橋藍 :初代シュートボクシング女子フライ級王者

●菊谷崇 :元ラグビー日本代表キャプテン

●中竹竜二 :元早稲田大学ラグビー部監督

●廣道純 :プロ車いすランナー

●村上愛梨 :元ラグビー日本代表

●溝畑潤 :関西学院大学教授

●野澤武史 :元ラグビー日本代表

※その他多くの賛同を頂いており、協会HPにて随時更新予定です


●法人概要                              

名称:一般社団法人スポーツハラスメントZERO協会

所在地:兵庫県神戸市中央区江戸町85-1ベイ・ウィング神戸ビル9階

設立:2024年3月

代表理事:谷口真由美

公式サイト:https://supoharazero.org/

連絡先:info@supoharazero.org

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会社概要

URL
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業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
兵庫県神戸市中央区江戸町85-1ベイ・ウィング神戸ビル9階
電話番号
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代表者名
谷口真由美
上場
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資本金
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設立
2024年03月