おいしい未来研究所が、多様な視点から食文化をたのしむ学びの場「おいしい学校」を4月より開講
〜おいしいは旅のはじまり〜
食から未来を創造するTHINK DO TANKである「一般社団法人おいしい未来研究所」(代表理事:楠本修二郎)は、多様な視点から食文化をたのしむ学びの場として「おいしい学校」を2024年4月よりスタートいたします。
「おいしい学校」では、「どうしたらおいしい未来をつくれるだろう?」という問いを軸に、幅広い分野の講師や参加者とともに食体験を起点にした講義やフィールドワークを通じて食にまつわる様々なテーマを探求していきます。食の裏側にある歴史や文化、テクノロジーや自然環境など多様な視点をつなぎ合わせることで新たな問いを生み出し、食から考える社会や未来をつくる活動を作っていくことを目指しています。
▶️おいしい学校の公式HP
【「おいしい学校」設立の背景】
ひと皿の料理は、自然、文化、歴史、人の営みなどさまざまな世界とのつながりから生まれています。現代社会における世界の人口爆発や環境問題による資源不足・原料価格の高騰、日本の人口減少や少子高齢化による一次産業の担い手不足や、孤食や生活習慣病などによる心身の健康被害などの社会課題に関しても、誰にとっても身近である食を起点に結びつけていくことで世界への興味関心を広げていくことができると考えています。
おいしい未来研究所ではこれまで、全50回以上にわたる公開講座の開催、政策提案や出版、産官学連携型の共創プロジェクトの実施等を通じて、食から考える未来を社会に提案・実施してまいりましたが、改めて「おいしい学校」として束ねることで、社会・技術・政治・生活、様々な領域と繋がっている「食」から社会を考える探求の場をつくり、人間の文化的生活と豊かな自然環境が共存する持続可能な未来に向けた活動を生み出していきます。
【食文化を継承する実践者を増やす】
おいしい学校では、「“おいしい”感性と知性を育て、食文化を継承する実践者を増やす」ことをビジョンに、以下の視点からなる学びの場を提供していきます。
①実践主義
知識を頭で学ぶだけの静的なものではなく、社会課題の解決に向けた有機的な運動体となるような学びの場を目指します。
②生活視点
文化の最前線は日々の生活にあるという考えのもと、日常生活に活きる学びを重要視します。
③横断知をつなげる
社会課題と現場で向き合う多分野の講師による学びの場を提供し、多様な叡智をつなげて食文化を継承する起点とします。
④コミュニティ育成
共通の探求テーマを起点に講師や参加者との関係性を築くことで、食から社会や未来を共創する仲間を増やします。
これらの視点をもとに、「おいしい」という文化的価値を探究し、現場で実践する講師の面々を招き、日本の食文化が抱える課題への興味関心を高めるとともに、食から未来ををつくっていくための運動が生まれる場をつくります。
【開講記念として8つの講義からスタート】
1) 海に潜って45年、海藻博士と行く!潜り食べ学ぶ海藻視点ツアー
日本の海域には約1500種類を超える海藻が生息し、世界で最も海藻文化が豊かとされる。そんな日本でさえ、食卓に並ぶのはワカメ・ひじきなど10種程度。なんと食用になる海藻が1400種以上も眠っているという。海藻の専門家集団シーベジタブルとともに海に潜り、未知なる海藻の世界を食べて学ぶ海藻づくしの2日間。
<講師>
シーベジタブル・海藻研究所 所長 新井章吾さん
シーベジタブル 料理開発・シェフ 石坂秀威さん
シーベジタブル 共同代表 蜂谷潤さん
(※この講義は募集を終了しております)
2) 生活観光:この街に住んだらどんな暮らしをするだろう【小田原編】
この街に住んだらどんな暮らしをするだろう。ある土地に住む1人の生活者の暮らしを観光の対象にし、観光客では踏み込めない土地の魅力を覗いてみたい。そんな思いではじめる、生活覗見型カルチャーツーリズム「生活観光」。第1回は、小田原でゲストハウスを営むコアゼユウスケさんの生活を観光します。
<講師>
ゲストハウス「Tipy records inn」代表 コアゼユウスケさん
(※この講義は募集を終了しております)
3) おいしい文章講座:食を味わうためのライティング、ライティングを味わうための食
書くを通じて、食べるがもっと好きになる。普段、何気なく使う「おいしい」という言葉。でも、「おいしい」と発する前に、私たちは様々なものを受け取っています。この講義は、食の文筆家・マッキー牧元さんから文章の書き方を学び、「おいしいの言語化」を通じて自分の感じた「おいしい」を深く味わうことがテーマです。
<講師>
食の文筆家 マッキー牧元さん
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4) 宮川式味育学:食育の原点は味覚とたのしさからはじまる【総論】
9歳までの味覚は一生もの。味育学の第一人者である宮川順子さんを講師に招き、子供の味覚形成について理解を深めながら、子供の食事を作るポイントや注意点を教わります。「子供の身体づくりの基本」を学んだうえで、「子供の感性を育てる」ことが重要だという、食育の指針が見つかる連続講座。
<講師>
日本味育協会 代表 宮川順子さん
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5) ニッポンのいちばん 「道の人」をたずねる食の旅【サカエヤ編】
食の世界には、愛すべき変態がいます。彼らが手がける料理の感動の裏にある技術と精神を掘り下げ、その謎に迫るのが本講義のテーマ。茶道や華道が精神性と様式を追求したのと同じく、普遍の真理を探しつづける食のトップランナーを「道の人」と呼び、彼らのもとを訪れ「ニッポンのいちばん」を食べ、感じ、学べる講座です。
<講師>
食の文筆家 マッキー牧元さん
精肉店「サカエヤ」店主 新保吉伸さん
▶️募集ページはこちら
6) 365日江戸暮らし:江戸料理研究家・うすいはなこの日常見聞食
江戸の食文化を伝える、江戸料理研究家のうすいはなこさん。彼女の暮らしには、1年を通じて季節行事や神事、商いごとの習わしなど、江戸の生活に根ざした知恵が凝縮されています。今なお、江戸が受け継がれる彼女の1年365日のハレとケを覗き、「江戸を今に生かす」をテーマに食べて学びます。
<講師>
江戸料理研究家 うすいはなこさん
※講義の詳細は後日発表します。公式サイトをご覧ください。
7) レッド・データ・フード:消えゆく食文化と向き合うために
各地の伝統的な食文化が絶滅しつつあります。それらを継承するために必要な要件や、消えゆく食文化と対峙する際に求められる知的態度とは何か? 青森県津軽地方の伝承料理を保存する「津軽あかつきの会」から成功事例を学ぶと同時に、食文化の継承に取り組む地域のサポートを通じて、食文化を継承する意味を問います。
<講師>
編集者 小林淳一さん
※講義の詳細は後日発表します。公式サイトをご覧ください。
8) 東北で受け継がれる山菜文化を愛でる旅
山菜を食べる食文化が薄れていくなかで、東北では今なお山菜が広く当たり前のものとして食卓を彩っています。今回の問いは、「なぜ東北地方では多様な山菜を食べる文化が今も愛されているのか」。秋田のまたぎ文化に触れ、郷土料理など地域に根づく営みを体験し、脈々と受け継がれる山菜愛を体感する72時間のおいしい旅。
<講師>
編集者 小林淳一さん
※本日より募集開始 実施日程:5月17〜19日
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他にも、幅広い分野の講師や参加者のみなさんと、食を楽しみながら探求していく講義を開催予定です。
【「おいしい学校」ステートメント】
【一般社団法人おいしい未来研究所】
おいしい未来研究所は、食から未来を創造するTHINK DO TANKです。「どうしたら、おいしい未来をつくれるだろう?」という問いを軸に、日本が積み重ねてきた「おいしい」という文化的価値を多様な視点から探究し、食から未来を創造するための戦略を社会全体に提示・実践しています。政策提案や出版、学びのプログラムの開発、産官学連携型の共創プロジェクトなどを実施しています。
公式サイト:https://oishii-mirai.com/
【「おいしい学校」に関するお問い合わせ】
公式サイト:https://oishii-ac.jp/
本件に関するお問い合わせ先:academy@oishii-mirai.com
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