東京・東中野の「梅若能楽堂」に、在来種ミツバチとの共生環境を設け、2024年春よりミツバチ文化事業を発足

5月20日は「ワールド・ビー・デー(世界ミツバチの日)」。人とミツバチのWell-beingを目指し、⽣物多様性保全と日本の伝統⽂化継承の啓発活動を開始

日本文化啓発

 このたび、生態系のWell-Beingの実現と持続を目的とし、ミツバチ⽂化事業を発⾜いたしました。その第⼀歩として、東京都・東中野の能楽堂屋上にて、在来種ニホンミツバチとの共生を2024年5月3日より開始しました。今後、日本伝統文化関連拠点をメインに、在来種ミツバチとの共⽣環境作り、⽇本伝統⽂化とコラボレーション、各種メディアを通じ、啓発に取り組んでまいります。

     梅若能楽堂の屋上に迎えたニホンミツバチ

事業発足の背景と意義
本取組みは、ゲラン株式会社と銀座ミツバチプロジェクトが実施する女性養蜂家育成プログラム(※1)への参加をきっかけに発足しました。このプログラムでは、ミツバチにとってのWell-Being環境は人のWell-Beingにも繋がる、というシンプルな事実への気づきを得、環境保全や多様性尊重など、社会課題の本質に関する思考を深めました。そしてミツバチの生態の奥深さに惹かれ、彼らとの共生環境作りの楽しさも知りました。この経験を踏まえ、人を含めた生態系のWell-Beingに向かうような啓発がしたい、刻一刻と自然への負荷が増していくなか、即行動を開始したいという思いから、事業発足にいたりました。

【ミッション】人を含めた生態系のWell-Being実現とその持続 
ミッション達成に向け、Well-Beingの本質を追求しつつ、主に生物多様性保全、文化継承の啓発に取り組みます。

【Well-Beingとは】
Well-Beingとは、身体的・精神的・社会的によい状態を示す概念です。世界保健機関(WHO)憲章の前文“Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity. ”に端を発します。
当事業では、この概念にまつわる社会課題の本質を意識しつつ、国際目標として定められたネイチャーポジティブ(※2)、文化維持保存発展、多様性尊重を追求していきます。

【ミツバチ文化、という表現に込めた想い】
 あえて“養蜂”ではなく、ミツバチに対する敬意を込めて“ミツバチ文化”としています。
私たちの食糧の大半が、ミツバチの営みに頼っていることはあまり知られていません。生態系における偉大な功労者ミツバチへの敬意から、紋章に登用することも多い欧州。そこでの養蜂という言葉は「apis(ハチ)+culture(文化)」というラテン語を語源とし、「文化」という意味合いが込められているようです。
 一方、「ミツバチ」「養蜂」という日本の言葉に、はちみつという食品に特化してミツバチを捉える印象を受けます。その日本にこそ、欧州のミツバチを大切にする姿勢や「文化」と捉えるセンスを取り入れたいと考えました。日本にはその素地があります。なぜなら、日本人には自然尊重の資質があるからです。
当事業は、在来種ニホンミツバチに学びつつ、楽しんで彼らのWell-Being環境づくりに関わりたくなる人が増えることを期待します。その関連行為が私たち自身も含めた生態系全体のWell-Beingに寄与する、という価値訴求と共に啓発を推進してまいります。

梅若能楽堂でのニホンミツバチ共生環境作りについて
 自然と日本伝統文化は密接な関係があります。日本伝統文化施設、梅若能楽堂(※3)におけるニホンミツバチとの共生環境を、“ミツバチ文化”の象徴的スポットにします。

 こちらを象徴的スポットに据えたのは、農薬散布が少なく緑化機運も高まりつつある東京都心にあること、能楽という日本伝統文化を象徴する文化施設であること、ネイチャーポジティブ、文化継承だけでなく地域活性化にもつながるポテンシャルがあること、などからです。今後はこちらを拠点に、Well-Beingの本質を考え、モチベーションを喚起しながら、ミッション達成を目指します。

  能装束に描かれる植物も在来種

【環境指標生物ミツバチと日本古来の自然観】
 ミツバチは環境汚染度などの調査基準となる「指標生物」の一種であり、彼らの存在が、その環境の健全性を示します。アニミズムのような、日本古来の独特な自然観は、日本伝統文化における大切な概念。世界最古であり前衛的と言われる能は、ユネスコ世界無形文化遺産第一号として国際的にも認知された、日本独自の舞台芸術です。梅若能楽堂のニホンミツバチに学びながら、自然尊重の本質について思考を深めます。

         梅の花を訪れたニホンミツバチ

【在来種を大切にする】
 多様であることは自然の摂理。レジリエンスの前提であり、個性を大切にすることが、多様性尊重の本質であると考えます。在来種ニホンミツバチと共生してきた美しい花々。その美しさはミツバチの存在があってこそ、永く現在まで紡がれてきました。世界最古と言われ、700年続く能楽は自然界に咲く花の美を大切にします。能楽はいわば文化の在来種。

 当事業では、在来種を守る、ということを大切に考えています。

今後の展開
 ミッション達成に向け、まず小さく始め、試行錯誤しながら拡張していきます。発足一年目は、主に3つのことに取り組みます。
・環境普及に向けた第一歩として、能楽堂屋上にてニホンミツバチとの共生環境づくり
・啓発のためのメディア(関連書籍など)開発
・啓発を目的とした、日本伝統文化領域(能楽、和菓子文化など)とミツバチ関連のコラボレーション企画推進


(※1)女性養蜂家育成プログラム
https://www.guerlain.com/jp/ja-jp/c/women-for-bees-jp.html 

ゲラン株式会社
https://www.guerlain.com/jp/ja-jp 

銀座ミツバチプロジェクト
https://gin-pachi.jp

(※2)2022年12月のCOP15で定められた国際目標。2030年までに生物多様性の損失を食い止め、生態系を回復軌道にのせる、という目標。

(※3)公益財団法人梅若会
https://umewaka.org

事業主概要
日本文化啓発
所在地;東京都豊島区
代表者;関 弥生

主な事業内容;日本文化の啓発を目的としたイベント企画、運営、書籍開発

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会社概要

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サービス業
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代表者名
関 弥生
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設立
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