IT×創造性で暮らしの豊かさを目指すフィールトラスト令和6年度堺市スタートアップ実証推進事業の支援企業に認定
~AIを活用した口腔衛生管理システム「オクチミル」で口腔ケアの革新を目指す~
「堺市スタートアップ実証推進事業」とは
堺市が豊かな地域経済の未来を切り開くために掲げる指針「堺産業戦略ーSakai IMPACT Strategy」に基づき、イノベーション創出を目指す取り組みです。2021年に始まり、今年で4年目を迎えます。「堺をスタートアップの実証フィールドへ」をキーワードに、アイデア段階から既にサービス化されているプロダクトまで、様々なフェーズのプロジェクトを支援しています。
この事業では、堺市のフィールドで実証を希望する全国のスタートアップを広く公募し、フィールドの調整や経費補助などを通じて、効率的な実証サイクルの実現をサポートします。これまでに、次世代モビリティ、ICタグ精度検証、AI活用など、多様なプロジェクトを支援してきました。
口腔衛生管理システム「オクチミル」とは
オクチミルは、フィールトラストが開発したAI活用型口腔衛生管理システムです。介護と歯科の連携を強化し、高齢者の口腔ケアの質を向上させます。スマートフォンを使用した簡単な入力で、多職種間の情報共有を実現し、業務効率化と保険請求の簡素化を図ります。さらに、AI解析技術により口腔がんの早期発見も支援。増加傾向にある口腔がんの早期発見をサポートし、迅速な治療につなげます。
フィールトラストが取り組む「デジタルデンチャー」とは?
超高齢社会という課題を抱える現代の日本。要介護状態の高齢者のうち64.3%が歯科治療を必要としながらも、実際に受診できているのはわずか2.4%という現状があります。高齢者が歯科治療を受診しづらくなっている背景として、歯科医療と介護の現場間での連携不足が大きな要因です。介護現場では口腔ケアの重要性は認識されていますが、実際に歯科医療との連携が十分に行われていないケースが多く、結果として歯科治療の機会が失われています。さらに、歯科技工士の人口減少に伴い、入れ歯などの歯科補綴物の製作や調整に長い時間がかかることも、受診のハードルを上げる要因となっています。、従来の入れ歯の製作プロセスは熟練した技工士の手作業に大きく依存しており、1つの義歯を完成させるのに1ヶ月から2ヶ月という期間が必要でした。
デジタルデンチャーは、この状況を劇的に改善するサービスです。今まで手作業だった入れ歯の製造工程に3Dプリンターやデジタルスキャン技術を導入することで、23工程あった製作過程を3分の1まで削減し、製作期間も1週間から2週間に短縮することも可能となります。「デジタルデンチャー」の普及により、減少し続ける歯科技工士の負担を大幅に軽減するだけでなく、より多くの患者に迅速に高品質な義歯を提供することを可能にします。
代表取締役社長 野田真一 コメント
デジタルデンチャーに対する私の想いは、単なる技術革新に留まらず、歯科技工の未来を切り拓くという強い使命感に根ざしています。私は、父が歯科技工士として働いていた姿を目の当たりにし、技工士の手作業に依存する過酷な労働環境を肌で感じてきました。そのため、技術の力でこの現状を変えたいという思いが強くありました。デジタルデンチャーは、3Dプリンターを活用して入れ歯の製作プロセスを大幅に効率化し、歯科技工士の負担を軽減するとともに、患者にとっても迅速かつ高品質な義歯を提供できる画期的なソリューションです。これは、私たちが描く「人に寄り添う技術」の象徴とも言えます。
今後、デジタルデンチャーの普及を進めると同時に、私たちが開発した「オクチミル」を通じて、介護現場と歯科医療の連携をさらに強化していきます。『オクチミル』は、介護事業所と歯科医院の情報共有を効率化し、AI技術を駆使して口腔ケアを改善するツールです。高齢化が進む日本において、歯科治療を必要とする高齢者が適切なケアを受けられる環境を整えることは急務です。オクチミルがもたらすのは、介護事業所や歯科医師、家族とのスムーズな情報共有を通じた、質の高い口腔ケアの提供です。これにより、介護と医療が一体となって高齢者の健康を守る未来を実現できると確信しています。
デジタルデンチャーとオクチミル、この二つの革新を通じて、私たちは「技術で人を支える」という理念をさらに具現化し、歯科技工や介護分野における新たなスタンダードを築いていきます。
■会社概要
企業名:フィールトラスト株式会社
本社所在地::大阪府堺市大町西3-3-15
代表:代表取締役社長 野田 真一
設立日:2009年1月
事業概要:システム開発事業・クラウドサービス提供事業・中古パソコン販売事業ITコンサルティング事業・歯科技工所運営事業
WEBサイト:https://fieltrust.jp/
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像