ストルアス、デンソーウェーブと連携しXmaticでの全自動研磨・琢磨工程を次世代の自動化ラボへと拡張
株式会社ストルアス(日本本社:東京都品川区、本社:デンマークBallerup市)は、同社が開発した世界初の全自動エンドツーエンド研磨・琢磨装置「Xmatic」における試料作製工程のさらなる自動化を目指し、株式会社デンソーウェーブと連携することを発表しました。
2022年9月にストルアスがリリースした「Xmatic」は、全自動エンドツーエンド研磨・琢磨装置です。この装置は、研磨および琢磨プロセス全体を管理します。試料ホルダーが機械に装填されると、「Xmatic」は面出し研磨、精研磨、ステップ間の洗浄、最終研磨を含むすべてのプロセスステップを自動的に完了し、分析準備が整ったクリーンな乾燥試料を提供します。これにより、再現性が向上するだけでなく、ラボ技術者が試料作製に費やす時間が大幅に削減されます。「Xmatic」は約190分で48個の完成した試料を製造できます。ラボ技術者が装置のセットアップからスタートまで、(Xmaticに懸濁液、研磨ホルダーをセットし、研磨条件を入力してスタートさせるまで)わずか5.5分しかかかりません。
この度、更なる自動化を進めるために、「Xmatic」装置の使用前・後のプロセスにあたる作業を、デンソーウェーブの人協働ロボット「COBOTTA PRO」が行います。試料ホルダーのレベル調整器:ユニフォースで試料の手動装着作業と「Xmatic」の単独使用に比べ、時間をより有効に利用でき、人的リソースの削減が実現されます。
今日の高ストレスな産業環境では、多くの微細構造検査ラボが品質を損なわずにスループットを向上させるという課題に直面しています。ストルアスはこの課題を解決するために「Xmatic」を開発しました。「Xmatic」は研磨および琢磨プロセスを完全に自動化し、再現性を維持しつつ少ないリソースでより多くの試料を作製することを可能にします。また将来的に、統合によって多くの異なる生産拠点で大容量のバッチを生産するメーカーが減少することを考えれば、自動化は不可欠です。
近年、日本では製造業における複数の課題が浮上しています。例えば、1) 技能人材の不足、2) 高度な技術を持つ熟練技術者の技術伝承の進まないこと、3) トレーサビリティ確保の重要性などが挙げられます。これらの課題が重なり、自動化やロボット化の流れがますます進むと見込まれています。経済産業省の2017年12月の調査※によると、製造業の94%以上の企業が人材確保に課題があり、さらに3割強の企業がビジネスに影響を受けていると述べています。特に輸送機械や鉄鋼業、非鉄金属、金属製品の分野では、人手不足が深刻な課題として浮上しています。ストルアスは、全自動研磨・琢磨ソリューションや先進的な自動化ラボの取り組みを通じて、日本の製造業を支援することを目指しています。
2024年9月4日(水)から3日間、幕張メッセで行われるJASIS2024(最先端科学、分析システム&ソリューション展)では、ストルアスブース(6B-701)にて、デンソーウェーブの「COBOTTA PRO」人協働ロボットによる、複数の埋込試料の全自動研磨・琢磨装置:「Xmatic」への配置、全自動研磨工程のスタートに至る一連のデモをご覧いただくことができます。
※参照リンク https://www.meti.go.jp/report/whitepaper/mono/2018/honbun/mobile/honbun_mb/101021_mb.html
株式会社ストルアス
ストルアスについて
1875年の設立以来、ストルアスは微細構造検査製品とサービスのリーディングカンパニーとして、深い科学的洞察と画期的な技術の追求を通じて、お客様の未来の発展を支援し、世界をより良い場所にするための取り組みを続けてきました。弊社は、ほぼすべての業界に対応する自動および手動装置、消耗品のフルラインアップを提供し、あらゆる材料とラボプロセスに対応しています。これらは、専門的なサービスとアプリケーションサポートの豊富な知識、堅実なグローバルサプライチェーン、および包括的なトレーニングプログラムを備えたグローバルネットワークによって支えられています。我々はこれを「Ensuring Certainty」確実性の確保と呼んでおり、大小問わず、世界中の企業や主要な研究機関、大学から信頼されている理由となっています。https://www.struers.com/ja-JP/
株式会社デンソーウェーブについて
詳細はこちらをご覧ください。https://www.denso-wave.com/ja/about/outline/
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