天然水の『+S water』『さひめの泉』、大山隠岐国立公園の自然が守る安全な水—PFAS検出『なし』
大山隠岐国立公園三瓶山から取水する天然水源水のPFAS検査(PFOS及びPFOA)を実施。いずれも検出されず、三瓶山麓の水の安全性を確認。
発がん性や子どもの成長への影響などが懸念される有機フッ素化合物「PFAS(ピーファス)」が全国の河川や地下水から相次いで検出され、飲料水の安全性への不安が広がっています。
山陰地方を中心に水道事業・天然水製造販売事業を運営する山陰クボタ水道用材株式会社(以下当社)は、自社ブランド天然水『+S Water』『さひめの泉』のPFAS検査を実施。結果は未検出(検出限界値未満)となり、今後も安心してご利用いただける天然水であることが示されました。
水源である大山隠岐国立公園内の三瓶山山麓の採水地より上流には工場や民家などがなく、人工由来の化学物質が流入しにくい環境であるためと考えられます。
■全国の河川や地下水などからPFASが相次いで検出されている
そんなニュースを一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
PFASは人への毒性が懸念される人工的な排水由来の化学物質であり、土壌に残ったPFASが各地の河川水・地下水・水道水を汚染していることが近年明らかになっています。
|世界各地でも規制が強化され、日本国民に不安が広がっている
PFASは現時点でどの程度の悪影響があるのかなど必ずしも明らかとはなっていませんが、その性質から「永遠の化学物質」と呼ばれ、世界中で規制に向けた動きが進んでいます。
日本国内においても、暫定目標値を超過した地域の市民団体がPFAS対策の徹底や健康調査の実施などを求めている事例もあるほど、国民の不安は徐々に広がっています。
■『+S water』『さひめの泉』の PFAS 検査結果
当社の天然水原水を採水して検査した結果、厚生労働省が定める暫定目標値50ng/L以下(PFOSとPFOAの合計値)に対し、2ng/L未満(検出限界値未満)という検査結果でした(採水日:令和6年3月25日)。
■『+S water』『さひめの泉』は大山隠岐国立公園三瓶山から取水|自然由来の天然水
当社の採水地は国立公園ならではの自然環境に恵まれ、火山地層の天然フィルターで数十年の年月をかけてろ過された水を、標高400mの山麓の地下70mからくみ上げています。採水地より上には人の居住がない豊かな自然に守られているため、人工的な排水が混ざるリスクや土壌汚染のリスクが低く、自然由来の天然水をお楽しみいただけます。
■そもそも PFASとは?|フッ素と炭素が結合した「有機フッ素化合物」の総称
PFASとは世の中に存在する1万種類の有機フッ素化合物の総称であり、特定の物質を指す言葉ではありません。最近有害性が指摘されている成分は、正確には「PFOS」や「PFOA」と呼ばれる有機フッ素化合物の一種です。PFOSについては、半導体用反射防止剤・レジスト、金属メッキ処理剤、泡消火薬剤などに、PFOAについては、フッ素ポリマー加工助剤、界面活性剤などに用いられていましたが、本国においては既に製造・輸入等は禁止されており、身の回りの製品について特段心配することはないと言われています。
|PFOS/PFOAは分解されにくく蓄積しやすい
PFOS/PFOAには、難分解性、高蓄積性、長距離移動性という性質があり、世界中に広く残留しています。水道水やミネラルウォーターから暫定目標値を大幅に超えて検出された事例もあるなど、私たちの生活範囲にまで影響を及ぼし始めています。
PFOS/PFOAは消化管から体内に吸収されても少しずつ排泄されていきますが、その排泄期間は非常に長いと考えられています。新たな摂取がない場合に人の体内の濃度が半分になるまでの時間(半減期)はPFOSで平均5.7年、PFOAで平均3.2年と言われています。身体に残り続けるものではなく、摂取量が減れば体内濃度も下がるものの、長期間体内に留まります。さらに、動物実験では肝臓の機能や仔動物の体重減少等に影響を及ぼすことが指摘されており、人においてはコレステロール値の上昇、発がん、免疫系等との関連が報告されています。
|各国の対応
日本におけるPFASの水質管理上の暫定目標値は、PFOSとPFOA合計で50ng/Lとされており、現在もこの暫定目標値の取扱いについて専門家を交え協議が行われているところですが、2024年10月に環境省は「暫定目標値」から「水質基準」に格上げすることを検討すると発表しており、実現すれば水質検査や基準を超えた場合の対応を水道事業者に義務付けるようになる見通しです。
ただし時期や詳細等は未定で、現時点でこの基準値を超えた場合の対応は各自治体に依っており、国主導で措置等を講じるところまでは至っていません。
PFASの人体への影響は十分なデータがなく、現在も国際的に様々な知見に基づく基準値等の検討が進められています。特に米国では今年、PFOS について4ng/L、PFOA について4ng/Lと厳しい基準が設けられました。各国でも調査・研究や規制が継続されており、日本も「安心・安全な水」を担保するべく国や自治体が対応に追われています。
|自宅でできる PFAS 対策
PFASは煮沸しても取り除くことができません。自宅でできる対策としては、PFASを除去できる浄水器や、検査済みのミネラルウォーターまたはウォーターサーバーを利用することが有効です。既に述べたとおり、普段の生活でPFASの影響を過度に心配する必要はありませんが、健康に影響するリスクを少しでも下げておくためにも、検査実施済みの天然水の飲用や、浄水器等の利用を検討したいですね。
■当社について
「水と共に生きるエッセンシャルカンパニー」として約70年間に渡り山陰地方の水道事業に携わってきた当社は、2008年よりオリジナル天然シリカ水の製造販売を開始し、同年に山陰を中心に展開するブランド『さひめの泉』を、2023年に全国展開ブランド『+S Water』を立ち上げています。
当社がお届けする天然水は、徹底した品質管理と水質検査のもと、ウルトラマイクロフィルター(限外ろ過)を用いた非加熱除菌を経て、入念な殺菌処理を施したペットボトルに外気に触れることなく充填されます。
※写真、イラストはイメージです。
※出典:環境省「PFOS、PFOAに関するQ&A集(2024年8月時点)」
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