株式会社NexaScience、「GENIAC」第3期公募において「自律駆動R&DのためのAIエージェントアダプターの研究開発」が採択

マルチAIエージェント間のコミュニケーションを最適化し、自律的研究開発・事業化AIの高度化を実現

株式会社NexaScience

AIによる研究・開発の革新を目指す株式会社NexaScience(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:牛久祥孝、以下「NexaScience」)は、経済産業省およびNEDOが実施する国内の生成AIの開発力強化を目的としたプロジェクト「GENIAC」に採択されました。この採択を受け、NexaScienceは複数のAIが協調して動作するマルチAIエージェントシステムの研究開発を加速します。これにより、専門分野に特化したタスクを自律的に実行できるAIの実用性を高める、新たな方法論の確立を目指します。

NexaScienceでは、研究開発からその事業化までのプロセスをマルチAIエージェントによって自律的に推進するプロダクトの開発に取り組んでいます。本GENIAC採択課題の社会実証の一環として、当該プロダクトをご活用いただき、フィードバックをお寄せいただけるユーザーを募集しています。ご興味をお持ちいただける方は、本リリース末尾の問い合わせ先までご連絡いただきますようお願いいたします。

採択事業の概要

生成AIを活用したマルチエージェントシステムにより、AIがより複雑なタスクを遂行できるようになりつつあります。しかしながら、従来の手法では各AIエージェントの性能向上には個別の継続事前学習や教師ありファインチューニングが不可欠であり、多大な計算リソースとそれに伴うコストを要するという課題がありました。

NexaScienceが本事業において開発する「AIエージェントアダプター」は、この課題を解決するための基盤モデルです。AIエージェント間のコミュニケーション(プロンプト)を自律的に最適化する「アダプター」を介在させることで、基盤モデルの再学習を必要とせずに、システム全体の性能を改善します。これにより、研究開発から事業化に至るまでの一連のプロセスにおいて、複数のAIが協調して自律的に駆動する世界の実現を目指します。

開発する技術の主な特徴

本技術は、ポスト5Gがもたらす超低遅延・多数同時接続の恩恵を最大限に活用し、分散型AIシステムの構築を可能にします。IoTデバイスを含む多様な計算機上で、個別の基盤モデルを用意することなく、高精度なAIエージェントを迅速に導入できるようになります。

  1. 計算リソースの大幅な削減:従来のファインチューニングに比べ、計算コストを大幅に削減し、迅速な研究・開発を可能にします。

  2. ゼロショットでのタスク適応:未知のタスクや新しいAIモデルに対しても、アダプターが自律的に最適化を行い、高い性能を発揮します。

  3. 優れた汎用性と拡張性:特定の基盤モデルに依存しない設計により、様々なAIを組み合わせたシステムに柔軟に対応できます。また、新規にリリースされた基盤モデルに対しても迅速に対応可能な拡張性を持ちます。

社会実証と今後の展開

NexaScienceは、本事業で開発する「AIエージェントアダプター」を、研究開発やその事業化をマルチAIエージェントで自律駆動化する自社プロダクト群である「Nexa」シリーズに統合し、社会実装を進めてまいります。

  1. NexaPapers:研究者・技術者向け。論文調査からアイデア創出、実験までのプロセスを自律的に支援・加速。

  2. NexaPatents:知財担当者向け。特許調査や戦略立案を自律化。

  3. NexaCollab:事業者・投資家向け。研究開発成果の技術評価と事業化を支援。

NexaScienceは研究開発の自律化を目指すオープンソースプラットフォーム「AIRAS」の開発推進およびNexaシリーズとしての製品化を進めており、本技術も同プラットフォームに統合予定です。

【実証ユーザー募集のお知らせ】

本プロジェクトの社会実証の一環として、「AIエージェントアダプター」を搭載したプロダクトを実際にご活用いただける企業や研究機関を募集いたします。ご興味をお持ちの方は、下記お問い合わせ先までご連絡ください。

GENIACについて

GENIAC(Generative AI Accelerator Challenge)は、国内の生成AIの開発力強化を目的とし、経済産業省及びNEDOが協力して実施する事業です。主に生成AIのコア技術である基盤モデルの開発に対する計算資源の提供や、データやAIの利活用に向けた実証調査の支援などを行っています。

計算資源提供では2024年2月から第1期が、2024年10月から第2期の開発支援が開始され、2025年3月から第3期の支援にかかる公募が実施されました。

詳細:https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/geniac/index.html

株式会社NexaScienceについて

NexaScienceは、JSTムーンショット型研究開発事業からスピンアウトした研究開発型スタートアップです。「AIで科学技術を革新する」をビジョンに、科学技術の創造と応用をAIによって加速し、人間の創造性を最大限に発揮できる社会の実現を目指しています。

  • 会社名:株式会社NexaScience

  • 所在地:東京都渋谷区渋谷2-19-15 宮益坂ビルディング609

  • 代表者:代表取締役CEO 牛久祥孝

  • 設立:2024年10月

  • 事業内容:研究開発・事業化支援AIプラットフォームNexaシリーズの開発および研究成果の提供

  • URL:https://nexascience.com/

本件に関するお問い合わせ先

株式会社NexaScience

E-mail:info@nexascience.com

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会社概要

株式会社NexaScience

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URL
https://www.nexascience.com
業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区渋谷2-19-15 宮益坂ビルディング609
電話番号
-
代表者名
牛久祥孝
上場
未上場
資本金
950万円
設立
2024年10月