【関西初上陸!】北海道[木彫り熊]×石川[輪島の蒔絵]の職人がタッグを組んだ“わじま熊”展示。異色のコラボで、震災復興と未来をつなぐ
2025年5月17日〜19日 KITTE大阪にて職人さんと直接出会える展示会の開催が決定しました。木彫り熊を自分で彫ることができるワークショップも同時開催!
2024年1月の能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県輪島市の伝統工芸「輪島塗」。長い歴史とともに受け継がれてきたその技術を絶やさぬようにと、北海道八雲町の木彫り熊職人・小熊秀雄さんと、輪島塗の若手蒔絵師・大森晴香さんがタッグを組み、両地域の伝統工芸を融合させた作品「わじま熊」を制作しました。
この“わじま熊”は、北海道で100年以上の歴史を持つ郷土工芸「木彫り熊」と、輪島の塗師・蒔絵師が丹念に仕上げる「輪島の蒔絵」が融合した、世界に一つだけのアート作品です。重厚感のある木彫りに、繊細かつ鮮やかな蒔絵が施されることで、伝統と革新が見事に共存しています。
輪島の蒔絵を装飾した木彫り熊とは?

北海道八雲町の木彫り熊作家小熊秀雄さんの木彫り作品3体に、石川県輪島市の輪島塗・蒔絵(まきえ)師である大森晴香さんが金粉や螺鈿で加飾を進めている。完成した「輪島の蒔絵熊」3作品は2025年5月に大阪で展示会を行い、その後東京、金沢で展示会を開催する。
「輪島の蒔絵熊」3体の売り上げの一部を輪島蒔絵業組合へ寄付し、能登半島地震被災地への義援金に充てる取り組みが始まった。




全ては能登の復興支援/輪島塗の存続のため
2024年1月1日、新年早々に能登半島を襲った大地震。県が誇る伝統工芸「輪島塗」も、その継続が危険なほどの甚大な被害を受けている。輪島漆器商工業協同組合に加盟する103社のうち、約8割が全壊または半壊。 輪島塗は、多くの職人が関わり、120以上の工程を経て作成している。生産に大きな影響があるため、その継続が危機に瀕している。
輪島塗関係者との対話の中で、本当の意味での復興とは何かを議論した際、「器や箸を作るだけでは未来を切り拓けない」という声があった。以前からこれからの輪島塗の未来への不安は認識されていたもの、具体的な解決策が見いださず、多くの関係者が検討を続けていた。
今回の震災を機に、新たな工芸との融合を通して輪島塗の蒔絵が持つ魅力を再発見し、未来を切り拓く試みを進めている。つまり、従来の輪島塗のイメージを新たにし、ポップで新しい価値観を伴うものとして再認識される可能性に満ちたプロジェクトである。
さらに、従来は漆器屋を通じた受注が主流がだった職人の仕事も、震災の影響で大幅に減少しており、職人への受注も減っている事実がある。この震災を機に、輪島塗の新たな一歩を踏み出し、未来を創造することが求められている。このプロジェクトは地域の希望となり、真の復興に繋げていくことを目指している。

KITTE大阪展示会が開催!
2025年5月、大阪にて展示会が開催。全国のギャラリーや百貨店などにて展示を開催する。この展示期間の間で、木彫り熊体験や八雲町輪島の物販なども同時に行い、全国の方々に"蒔絵の木彫り熊"をみていただく機会を提供。また物販の売り上げの一部は義援金として寄付される。この展示会を通して3体の"蒔絵の木彫り熊"の買い手と直接出会い、購入していただく方との交渉を進める予定。
「特別展示 八雲の木彫り熊、輪島の蒔絵と出会う展」 in KITTE大阪
日程:2025年5月17日(金)〜19日(日)
展示時間:11:00-18:00
場所:KITTE大阪2F @JP cafe内にて(大阪駅直結・うめきたエリア
〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田三丁目2番2号 )
参加費:無料
木彫り熊彫りワークショップ開催:17日14:00- 17:00 / 18日 14:00-17:00
>大阪展示後の予定
- 2025年夏 :東京にて展示(場所はまだ未定)
- 2025年秋:金沢にて展示(金沢市内のギャラリーにて展示予定)
下記の写真は函館での展示会の様子




誕生までの経緯 木彫り熊作家が協力し、輪島塗とのコラボ作品を作成
北海道八雲町の木彫り熊作家である小熊秀雄さんは能登の震災の映像をテレビなどで見るたびに、「能登のために何かできないか」と模索していた。その時、小熊さんが運営する熊友工房の木彫り熊体験に参加していた石川県金沢市出身/函館市在住の下沢杏奈さんと出会い、輪島市出身で蒔絵師として活躍する大森晴香さんとのコラボが企画が立案された。小熊秀雄さんはこのプロジェクトのために木彫り熊を無償で大森さんに提供、輪島に郵送し、大森さんはその木彫り熊の上に漆を塗り重ね、加飾をしている。


大森晴香(蒔絵師/輪島市)
石川県輪島市出身・2018年に輪島漆芸技術研修所卒業、同年に蒔絵師として仕事を開始。2020年に蒔絵師である、山田満佐博氏に師事
4年間の弟子修行を無事終え、2023年5月に年季を明ける。
小熊秀雄(木彫り熊作家/八雲町)
柴崎彫り(ハツリ彫り)で有名な柴崎重行氏の熊に強く感動し、ハツリ彫りの技法を取り入れた木彫り熊を制作している。日本全国・海外から木彫り熊発祥の地 八雲町に訪れるファンと熊彫り体験を通して木彫り熊の魅力を伝えている。

運営メンバーを含め職人2名は八雲町にて9月にはじめて出会い、その後、八雲町と輪島市にてオンラインで打ち合わせを行いながら作業を続け、2025年2月に完成した。
3体の木彫り熊について
3体の作品には、一つ一つコンセプトがあり、前を向いている熊は、震災から復興してこれらかも生きていくという願いが込められている。下を向いている熊の一つは震災の風景からインスピレーションをうけ、山や星を模した悲しみと綺麗さを繋げるように描いたものである。
3体の蒔絵の木彫り熊はぜひ3体一緒に展示会で直接みてほしいと主催者は呼びかけている。



「伝統を守る」から「ともに育てる」へ。未来志向の支援のかたち

大森さんはこのプロジェクトに関してコメントを残している。「令和6年元日に起きた能登半島地震で多くのものを失いました。被害状況を目の当たりにして、これからの生活への不安としんどさがありました。それでも温かい言葉をかけてくださる方、力になりたいと言ってくださる方々のおかげで「頑張ろう!」と少しずつ気持ちが前向きに考えるようになった矢先に、奥能登豪雨にも見舞われ心が折れそうになりました。そんな時震災後に下沢さんから、北海道の木彫りのクマに漆で装飾して作品を作らないかと連絡をいただきました。震災以降沈みがちだった気持ちが制作するにつれて元気になって前向きになれました。このコラボは自分自身にとっても新しい挑戦、成長につながっていくと確信しています。制作はとても苦しい部分もありますが、楽しんでワクワクしながら制作しています、どうぞ楽しみにお待ち下さい!」
また、今回のプロジェクトは八雲町木彫り熊関係者の中でも話題になっており、既存の木彫り熊の概念や伝統に対しても変化と革新を提案できるプロジェクトとなりうる可能性を秘めている。
コラボ作品の制作だけで終わらせず、伝統工芸品の担い手を増やしていくような取り組みに発展していくことを期待している。
「特別展示 八雲の木彫り熊、輪島の蒔絵と出会う展」 in KITTE大阪
日程:2025年5月17日(金)〜19日(日)
展示時間:11:00-18:00
場所:KITTE大阪2F @JP cafe内にて(大阪駅直結・うめきたエリア
〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田三丁目2番2号 )
参加費:無料
木彫り熊彫りワークショップ開催:17日14:00- 17:00 / 18日 14:00-17:00
説明動画はこちらから見ることができます!
https://vimeo.com/1056716549?share=copy#t=0
朝日新聞にて取り上げていただきました!
https://digital.asahi.com/articles/AST3725SMT37IIPE008M.html?ptoken=01JNST7HCS2R65HYSGPHXRY4V2
クラウドファンディングページ(終了しております)
【プロジェクト概要】
プロジェクト名|わじま熊プロジェクト
クラファンURL|https://camp-fire.jp/projects/805970/view
展示会予定 |北海道、関東、関西、北陸ほか全国で順次開催予定
【本件に関するお問合せ】
わじま熊プロジェクト実行委員会
担当者 :下沢杏奈(代表)
メール :annano1616@gmail.com
公式SNS :@wajimakuma_project
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