アウトドア市場の今を知る:購買動向から見えるニーズと課題
登山好きに売れる商品の特徴とは?
本調査レポートは、男女126名を対象に実施した「アウトドア市場における購買動向と課題」に関する独自調査の結果をまとめたものです。
近年、アウトドア市場はその多様なニーズによって急速に成長しています。
この背景には、自然との触れ合いや健康志向の高まり、そして社会的ストレスからの解放を求める人々の増加があります。
一方で、アウトドア製品の購買動向にも変化の兆しが見られ、消費者はより個別化された機能性やデザインの商品を求めるようになっています。
商品PRに携わる登山メディアのヤマノブログ(https://yamano-media.com/blog/ )は、2025年01月02日~2025年01月17日に「アウトドア市場における購買動向と課題」に関する独自調査を実施し、以下の5点について多角的に分析しました。
●【調査①】アウトドア活動の頻度
●【調査➁】アウトドア用品の購入動向
●【調査③】アウトドアブランドの信頼
●【調査④】購入する場所
●【調査⑤】アウトドアにおける課題とニーズ
調査結果①:アウトドア活動の頻度
登山者の登山頻度に関する調査では、「数か月に一度」(64%)が最も多く、「月に1回」(18%)、「月に2回」(13%)が続きます。「月に3~4回」(4%)、「月に5回以上」(1%)といった高頻度の登山者は少数派であることが分かりました。
「月に3回」を超えると、極端に人数が減る傾向があります。
この結果を踏まえると、アウトドア用品メーカーは、頻繁に登山をするヘビーユーザー向けの専門的な製品だけでなく、ライトユーザー向けの手軽に使える製品も展開することで、より幅広い層を取り込むことが可能になります。
調査結果②:アウトドア用品の購入動向
アウトドア用品を購入する際に最も重視するポイントは、圧倒的に「機能性(使い心地)」をあげる方が多く見られました。
次いで、ブランドの信頼性、耐久性(長く使えるか)、価格がポイントとしてあげられました。
見た目や軽量性は補助的な要素であり、購入決定には大きな影響を与えていないことが分かりました。
さらに、調査結果①で調査したユーザのセグメント別に相関関係を確認すると、各ポイントは登山頻度に関わらずほぼ同様の比率となっておりました。
ただし、「重さ・携帯性」は登山頻度が月に3回以上の方が重視する比率が高くなっています。
調査結果③:アウトドアブランドの信頼
最も信頼されるブランドは「モンベル」(61票)で、次いで「ノースフェイス」(24票)が支持を集めました。その他のブランドとして、コールマン (7票)、スポルティバ (6票)、パタゴニア (6票) などが挙げられます。
モンベルの圧倒的な支持は、手頃な価格で高品質な製品を提供している点が要因と考えられます。一方、ノースフェイスはブランドイメージの強さが評価されている可能性があります。
この結果から、アウトドア用品メーカーは、モンベルの成功要因を分析し、価格と機能性のバランスを取る戦略を模索することが重要です。
また、ノースフェイスのようにブランドの世界観を確立し、プレミアム感を打ち出すことも有効な手段となります。
信頼の理由については以下で回答を集計しています。
信頼の理由については以下の回答が得られました。
・使い心地が良いから(82票)
・知名度が高いから(29票)
・デザインが良いから(22票)
複数回答ありの集計では、「使い心地が良いから」という機能性への満足感が最も多い結果となりました。
一方で、「知名度が高いから」という理由も多く、「知らないブランドは利用しない」という声も見られました。まずは認知が取れていなければ、機能性が良くても手に取らないという意見もあるようです。
次点で多いのが、「デザインが良いから」(22票)です。「調査結果②:アウトドア用品の購入動向」ではデザインは購入の決め手には重視されにくい要素でしたが、購入後の満足には、「デザイン」が重視される傾向にあることが分かります。
この結果を踏まえると、アウトドア用品メーカーは、実際の使用感を重視した製品開発を行い、フィールドテストやユーザーレビューを活用したプロモーションを強化することが重要です。
また、登山メディアやインフルエンサーを活用し、ブランドの知名度向上を図る戦略も有効でしょう。
調査結果④:購入する場所
結果は、アウトドア用品の購入場所については「店舗で購入する」(46%)が最多で、「ネットのみで購入する」(29%)、「店舗とネットの両方を利用する」(25%)が続きます。
この結果から、多くの登山者は実際に商品を手に取って確認できる店舗での購入を好む一方、一定数のユーザーはオンライン購入を選択していることが分かります。そのため、メーカーや販売店は、実店舗での購買体験を向上させるとともに、オンラインショップの充実を図ることで、幅広いニーズに対応できるようにする必要があります。
調査結果⑤:アウトドアにおける課題とニーズ
こんなものがあったらもっと便利なのにと思うものを教えてください
どんなサービスがあればさらに楽しめますか?
一部抜粋ですが、以下のような意見が寄せられました。
アウトドア商品は毎年進化し、新しい商品が登場していますが、使用者目線でも以下のような商品を期待する声は大きいようです。
・超軽量で高耐久なギア
今よりももっと軽量かつコンパクトに収納できる登山用テントやシュラフ。
軽さを追求しつつ耐久性を維持したバックパック。
・スマート機能を搭載した装備
GPS機能付きの登山靴やウェア。
遭難時に自動的に発信するビーコン付きヘルメット。
・登山向けの食品やサプリメント
持ち運びが簡単で、栄養価が高く美味しい保存食。
疲労回復に特化した登山用エナジードリンク。
・充電・電力供給の向上
太陽光発電と一体化したバックパック。
軽量かつ長時間使用可能なポータブル電源。
・安全対策の強化
簡単に設置できる折りたたみ式の防寒シェルター。
気象情報をリアルタイムで通知するウェアラブルデバイス。
まとめ 信頼されるブランド・商品となるには、知名度が重要
今回の調査で、現代のアウトドア愛好家はネットも店舗も隔てなく利用することが分かりました。
また、企業への信頼は、商品の機能性を大前提として、次いで知名度が高いことも重要であることも確認できました。
当メディアの過去5年間のユーザー購買動向から見ても、購入時には専門家やSNS等でのレビュー記事を重視する傾向が強く、信頼性や客観性を求める姿勢が顕著です。
使用感に自信がある商品であれば、積極的なPRで知名度の向上と共に、機能性のアピールを図る戦略も有効と言えるでしょう。
執筆者:ヤマノ
ヤマノメディア編集局 代表
ギアをこよなく愛する道具オタク。総額500万以上の道具購入するマニアであり、登山歴10年を迎えた。自身が知識なく失敗した経験をもとに、体験談を発信している。商品レビューを行いながら、雑誌監修やインタビュー記事、サービスページなどを執筆し、「アウトドア」を全力で楽しむことを信条としている。
調査概要
調査日: 2025年01月02日~2025年01月17日
調査対象地域: 全国
調査機関: クラウドワークス
調査方法: オンラインアンケート調査
調査人数: 126名
調査対象: 趣味が登山の男女
<<調査結果の利用条件>>
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URL:
https://yamano-media.com/blog/
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