二次元コード使った不正対策特許技術「Scam Guard🄬」を開発
~ 二次元コードの表面に ランダムに凹凸を印刷することで クイッシングを防ぐ技術を開発しました ~
瀬味証券印刷株式会社(本社:東京千代田区、代表取締役社長:元吉一明)は、日本新聞インキ株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長:手塚泰彦)と共同で、二次元コードの上にランダムに透明な凹凸を印字し、利用者に触感で本物であることを伝えることができ、また、表面の凹凸がシールを使った二次元コードの貼り替え対策にもなる「Scam Guard🄬」を開発し、特許出願しました。
■開発の背景
QRコードを使った、いわゆる「クイッシング詐欺」の被害が増えています。
国民生活センターによれば、「〇〇ペイで返金します」といった、二次元コードの悪用による詐欺の相談件数は年々増加傾向にあります。
例えば、二次元コードを印刷した偽チラシを郵便受けに投函し家賃をだまし取られた、フードコートなどでテーブルに置かれた偽の二次元コードを使ってクレジットカード情報を盗まれたという被害も報告されています。
他にも駐車場、自動販売機、ECサイトでの返金のお知らせなど、不正な二次元コードが使用されるケースは、枚挙にいとまがありません。
これまで、このような詐欺行為への一般的対策は、不正な二次元コードのシールが正規の二次元コードの上から貼られていないか確認したり、スマホで二次元コードを読み取り飛んだWebページで、クレジットカード情報の入力をさせるような不審な手口に騙されないように、利用者に注意を促すほかありませんでした。
■「Scam Guard🄬」とは
「Scam Guard🄬」の最大の特徴は、「触って凸部分が分かるため、偽物の判別が誰でもできること」です。そして、コピー機で複写しても凸部分はコピーされないため、偽造品の製造をけん制できます。蛍光インキを使用すれば、カラーコピーけん制をより強化することが可能です。
また、ドットの配置やインキの組み合わせによって、さまざまなデザイン表現ができます。
・1つ1つのドットをマトリクス上に配置することで絵柄を表せます(図1参照)。
・肉眼では透明に見えるが、専用ライトを当てると光るUV発光インキ、
触ると温度が変わる示温インキなど、特殊なインキも使用可能。
■今後の展望
現在、「Scam Guard🄬」のサンプル作成を行い、実用化に向けて実証実験を進めています。
会社概要
◆瀬味証券印刷株式会社
本社所在地:東京都千代田区五番町3番地1
TEL:03-3261-5221(代表)
創立:1903年
代表者:代表取締役社長 元吉 一明
URL:https://www.semisecurityprint.co.jp
◆日本新聞インキ株式会社
本社所在地:神奈川県川崎市川崎区大川町13番8号
TEL:044-333-7600(代表)
創立:1944年
代表者:代表取締役社長 手塚 泰彦
すべての画像