畜産およびヒトの不妊治療に挑むバイオベンチャー LYMPHOGENiX Limited がプレシードラウンドで約250,000ポンドの資金調達を実施

―資金調達を受け事業化を加速―

LYMPHOGENiX Limited

英国・ロンドンおよび日本・名古屋を拠点とする次世代バイオベンチャー、LYMPHOGENiX Limited(本社:英国ロンドン、Director:岩宮貴紘、松永昌之)は、株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ(KII)、株式会社S-Quatre、株式会社グローカリンク、アンドジェイホールディングス株式会社を引受先とする第三者割当増資により、約250,000ポンド(日本円換算で約4,700万円)の資金調達を実施いたしました。

今回の資金調達により、当社は、2026年の臨床応用を目指す畜産動物向け不妊治療製品、および2028年の臨床応用を計画している子宮内膜線維症を起因とするヒト不妊症治療製品の研究開発をさらに加速いたします。今後は、英国および日本国内外のパートナー企業との連携を一層強化するとともに、臨床試験に向けた非臨床データの取得や、製造インフラの整備など、事業基盤の構築に注力してまいります。

【引受先コメント・LYMPHOGENiXへの期待】

リードVC 株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ(KII) 執行役員 本郷有克様

「LYMPHOGENiXが展開する“畜産とヒト医療の交差点”というユニークなポジショニングと、社会的課題に直結した技術力を高く評価しています。今後の国際展開と収益モデルの成長を強く期待しています。」

株式会社S-Quatre 代表取締役社長 三谷 泰之様

「LYMPHOGENiXが挑む革新的な不妊治療のフロンティアに、当社の細胞(SQ-SHED)がその鍵として活用されることに、大きな興奮と誇りを感じています。次世代の医療と畜産を切り拓くこのプロジェクトの可能性に大いに期待しています。」

株式会社グローカリンク 代表取締役 大坂 吉伸様

「岩宮さんの新たな挑戦を創業時に関われて大変嬉しく思います。強力な経営陣の皆様の情熱と推進力で培われる科学的根拠と実績により実現するLYMPHOGENiXのビジョンに共感し、リンパ管再生が拓く未来に大いに期待しております。」

アンドジェイホールディングス株式会社 代表取締役社長 井上 浄様

「代表の岩宮さん、松永さんは、ともに温厚で誠実、かつ研究と社会実装への情熱にあふれた人物であり、その人柄はチーム全体の信頼感と推進力に結びついています。また長年にわたり積み上げてきた研究と、その成果に基づいて生まれた「リンパ管再生」技術は、世界的にも非常にユニークで革新的です。今後、畜産およびヒトに関わる多くの疾患に新たな治療の可能性を拓くものとして、大きなインパクトを持っています。今後も LYMPHOGENiX社が世界の畜産および医療分野を変革する存在として飛躍していくことを心より期待しています。さぁ研究だ!!」

【畜産およびヒトの不妊治療向け細胞外因子製剤「Vessely」の開発・事業化について】

現在、ヒトおよび畜産動物における不妊は、深刻な個人のQOLや社会経済的損失、さらには地球環境への影響にまで波及する未解決の課題です。ヒトでは全世界の不妊症患者数が推計で約1億7,000万人に上る中、有効な治療手段が限られており、副作用や高額な医療費が妊娠へのハードルを高くしています。一方、畜産分野では乳牛の不妊が経済的損失に直結するのみならず、温室効果ガス(GHG)排出の増加という地球規模の環境問題にも繋がっています。

LYMPHOGENiXは、当社が保有する独自の細胞賦活化技術と、株式会社S-Quatreが開発を進める乳歯歯髄幹細胞(SQ-SHED)を組み合わせることで得られる細胞外因子(培養上清液、Vessely)を活用し、子宮内膜環境を根本から改善する不妊治療製品を開発しています。従来のホルモン依存型治療とは異なり、子宮の炎症や線維化に起因する着床不全を非侵襲的に是正するという新たな治療概念に基づき、妊孕性の回復と持続可能な繁殖医療の実現を目指します。

この技術を通じて、当社は不妊に悩む患者や家族に「産む」「育てる」という人生の選択肢を提供するとともに、畜産領域では繁殖効率の向上と環境負荷の軽減を両立させる未来型農業への貢献を目指します。

【LYMPHOGENiX Limited 概要】

LYMPHOGENiXは、再生医療と生殖医療の社会実装を担う次世代バイオベンチャーとして、2024年5月に英国ロンドンにて設立されました。社名は「リンパ(Lymph)」と「発生(-genesis)」に由来し、リンパ管再生技術を通じて生命の連続性を支えるという理念を体現しています。

当社は、独自の細胞賦活化技術を乳歯歯髄幹細胞(SQ-SHED)に適用することで得られるリンパ管再生を誘導する細胞外因子製剤(培養上清液)を中核技術とし、子宮内膜環境を根本から改善することで、ヒトおよび畜産動物における不妊症をホルモンに依存せずに治療する革新的なソリューションを開発しています。再生医療による妊孕性の回復を通じて、個人と家族のQOL向上、畜産業の生産性向上、さらには地球環境への負荷軽減など、複合的な社会課題の解決に取り組んでいます。

さらに、当社のリンパ管再生技術は、不妊治療にとどまらず、心不全、肺線維症、皮膚老化、肥満、アルツハイマー病など多岐にわたる疾患への応用可能性を有しており、ヒトおよび動物の健康寿命の延伸に貢献する次世代医療技術としての展開を進めています。

【本件に関するお問い合わせ先】

LYMPHOGENiX Limited e-mail: info@lymphogenix.com 

【LYMPHOGENiXが開発中の子宮内膜環境を根本から改善する不妊治療製品(イメージ図)】

LYMPHOGENiXが開発中の培養上清液はリンパ管の再生効果が高く、子宮に投与することで子宮内膜のリンパ管が再生されることが示唆されています。それにより、乱れていた免疫細胞のバランスが整い、子宮内膜の硬くなった部分(線維症)が改善に向かうと考えられます。さらに、再生されたリンパ管からヒアルロン酸が産生されることで、子宮内の環境が受精卵の着床に適した状態へと整えられ、最終的に妊娠率の向上につながることが期待されています。

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


ビジネスカテゴリ
医薬・製薬出産・育児
ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

LYMPHOGENiX Limited

0フォロワー

RSS
URL
-
業種
医療・福祉
本社所在地
71-75 Shelton Street, Covent Garden, London WC2H 9JQ, United Kingdom
電話番号
-
代表者名
岩宮貴紘
上場
未上場
資本金
-
設立
2024年05月