地元の工務店8社が結集して協同組合をつくり、景観デザイナー・建築家・法律家と協働し、日本のまん中・静岡県袋井市に「里山のある町角in宇刈」を造ります。

東海道のヘソ、静岡県袋井市において「里山ぐらし」をコンセプトとした敷地分譲を計画します。プロジェクト名は「里山のある町角in宇刈」。その計画発表と現地見学会を6/15(日)に開催します。

遠州田園住宅協同組合

【主 催】遠州田園住宅協同組合

【日 時】 6月15日(日)12時集合〜17時
【場 所】 袋井西コミュニティセンター ホール
【参加費】1,000円/人(税込)

 計画発表会の詳細はこちらから

 参加申込はこちらから

大きな里山と豊かな自然に囲まれた共有地付きの分譲計画です。

地域の工務店が力を合わせて、地域性豊かな住まいの環境を提供していく。

里山には日本の原風景が残されています。多様な生命とともにある里山の豊かな環境の中にこそ、人間らしく生きることができる本来の住まいのあり方が残されているのではないでしょうか。

遠州田園住宅協同組合では、地域の工務店とランドスケープアーキテクト(以下、景観デザイナーと呼ぶ)、建築家が力を合わせることにより、そんな「里山のある町角」を増やしていきたいと考えています。


多様性を重視したまちづくりにこそ、生きる歓びが生まれる。

郊外の住宅団地というと、全国チェーンのロードサイド店が立ち並ぶ高規格道路が通り、大型ショッピングモールに隣接した大規模な住宅街を想像される方も多いのではないでしょうか。一様に平らに整地された地形、または、きれいなひな壇に造成された地形がつくられ、個々の区割りは短冊形にほぼ均等に区切られており、建物は道路に正対して配置され、道路側には車が2,3台停めることができるようになっています。歩道を歩いていると常に目に入ってくるのは車です。建物は駐車場を除いた敷地いっぱいに建てられ、外構はメンテナンスが容易なように、アルミ製のカーポートや門扉、コンクリートブロックなど主に無機的な素材でつくられています。隣家とはアルミ製の柵で明確に区切られます。家を一歩出ると車の危険に晒され、子どもたちの遊ぶところはありません。申し訳程度につくられた公園には無機質な遊具が置かれているだけです。

車と人とを分けることで自由を得た土地計画
木々と建築の配置の仕方で、家のプライベートは守られます

歩車分離、イーズメント、コモン、里山を取り入れた、人間が主役のまちづくり。

それに対して「里山のある町角」では、車歩は分離され、駐車場は道路から奥まったところにまとめて停める形となっており、車と各戸は少し離れています。住人は道路から歩道を歩いて各戸に入るか、駐車場から歩道を経由して自分の家に向かいます。元の地形を生かした、なだらかな斜面の上に個々の住宅が建てられ、外構はすべて緑でつくられています。隣家との境界は曖昧で、まるで隣のお庭も自分の庭のようです。敷地の真ん中には大きなコモンスペースが広がり、子どもたちは安心して外で遊ぶことができます。さらに背後の山もこのまちの住人共有の里山です。このまちでどんな暮らしができるのか、考えただけでわくわくするのはあなただけではないはずです。


住宅を個人のモノとしてだけではなく、社会の資産としても位置付ける。

住宅寿命の短さに日本の住まいの貧困さが表れています。日本では築後30年ほどで住宅の価値はなくなってしまいます。人生をかけて組んだ住宅ローンを払い終わる頃には住宅の価値はゼロになってしまうのです。資産のはずの住宅が資産にならず、その価値は時とともに目減りしていくだけです。

では、資産価値を目減りさせないためにはどうしたらよいでしょうか。私たちがたどり着いた考えが、景観としての価値を維持し、さらに上乗せしていくことです。住宅を個人の所有物としてだけでなく、社会の資産として位置付けることができれば、それができるのではないかということです。

既存のニュータウンに見る風景

住まいは”生き方”。地に足のついた生き方で、成熟した社会をつくっていく。

「里山のある町角」は、その答えの一つです。個々の住宅の耐震性や耐久性、温熱性や省エネ性などの住宅性能を高めることはもちろん、これらの住宅が緑の中に美しく連なっている景観をつくり、周囲の景観と調和している環境をつくることこそ、社会資産としての価値が備わっていくのだと考えています。そして、こうした価値を尊重できる住まい手が住み継いでいくことで、より成熟した住まい、成熟した景観を育んでいくことになるはずです。私たちは、単に住宅というハードを提供するだけでなく、豊かな環境の中に紡がれるそれぞれの”生き方”を実現するお手伝いができればと考えています。


地域のことを知り尽くしている工務店こそ、まちづくりの担い手。

そして、「里山のある町角」において重要な場所となるのが「里山」という「共有」の土地であり「コモン」という自分のものでもあり、他人のものでもあるスペースがあることです。

しかし、残念ながら現状の日本の家づくりの考え方の中に「共有」とか「コモン」という認識はとても希薄で、ましてやそうしたスペースに価値があるとは考えられていません。むしろそういうスペースがあることが足枷として評価されてしまうのが実情です。

一方で、郊外には耕作放棄地が増え、農地を耕す人がいなくなりつつあります。とはいえ、人がいてこそ農地が維持され、豊かな日本の原風景が維持されるはずです。豊かな郊外の中に豊かな居住環境を生む、いや、豊かな居住環境を生み出すことで豊かな郊外が守られていくのかもしれません。そして、こうした取り組みを担うことこそ工務店の役割りではないでしょうか。

長く住める、生活に馴染む家。お客さんとの家づくりを心から楽しむことのできる8社が集まりました。

法律家にも協力を仰ぎ、「里山のある町角」をコモディティ化していく。

しかし、小さな規模の多い工務店が土地を扱うことは容易ではありません。ましてや「共有」や「コモン」という概念を価値化していくことは難しいことです。そこで、景観デザイナーや建築家だけでなく、弁護士、行政書士、土地家屋調査士など法律家にも協力を仰ぎ、法的な面でのサポートをいただきながら「里山のある町角」の成立を図っています。6月15日の計画発表会では、その一端についてもご報告させていただく予定です。

そして、こうした取り組みが一般化され、ゆくゆくは「里山のある町角」やその考え方が日本全国に広がり、資産価値としての住まいのあり方が浸透し、社会性を伴った豊かな郊外の景観がつくられ、維持され、多様な生態系が守られていくことにつながっていけばと思います。日本の郊外が再び、美しい日本の原風景となっていくことを願っています。

遠州田園住宅協同組合・代表理事 小池一三


【日 時】 6月15日(日)12時集合〜17時
【場 所】 袋井西コミュニティセンター ホール
【参加費】1,000円/人(税込)

計画発表会の詳細はこちらから

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【お問い合わせ】

遠州田園住宅協同組合/(一社)田園居住推進協議会

〒432-8044 静岡県浜松市中央区南浅田2-2-1

TEL:053-570-0202

URL:https://denen-enshu.jp/#

インスタでも随時情報発信しています

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会社概要

手の物語有限会社

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URL
https://tenomonogatari.jp/
業種
サービス業
本社所在地
静岡県浜松市中央区南浅田2-2-1
電話番号
053-570-9012
代表者名
小池一三
上場
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資本金
2100万円
設立
2005年06月