課題先進地・五島市の視察研修プログラム「五島五感塾」7月7日販売開始【長崎県・一般社団法人 五島市観光協会】

一般社団法人 五島市観光協会(長崎県五島市、会長:野口喬史)は、五島市内の様々な取り組みを題材にした視察研修プログラム「五島五感塾」を、令和7年7月7日から全国の企業・団体・自治体等向けに販売します。

一般社団法人五島市観光協会

視察研修風景

地域課題を逆手にとったプログラム構成

離島は「日本の未来の縮図」とよく言われます。五島市では、日本の総人口が人口減に転じた平成20年よりも半世紀以上早く、昭和30年をピークに人口減少が進んできました。そうした中にあって、令和元年、2年、5年と、離島としては極めて稀ながら「社会増」(転入者数が転出者数を上回る状態)を達成し、積極的な移住施策が注目を集めるようになりました。

さらに、医療・交通等の課題解決をICT等の新技術の実装で目指す「五島スマートアイランド構想」や、浮体式洋上風力発電や潮流発電によってクリーンエネルギーの地産地消を目指す「海洋再生可能エネルギー」の推進などによって、これから日本が本格的な課題解決フェーズを迎える様々な課題に先んじて対策を講じてきました。

「五島五感塾」は、日本の未来の鍵を握る存在といっても過言ではない“課題先進地”五島市で、地域課題の解決に向けた取り組みの最前線を学ぶとともに、五感を研ぎ澄ませながら様々な体験を実際にしてみることで、これからの時代に求められるマインドを磨き上げ、地域や社会に貢献できる人材を育成していくことを目指しています。

具体的には、以下7つのテーマを設定しています。

「五島五感塾」プログラムマップ

① 気候変動対策プログラム

【プログラムの狙い】

気候変動がもたらす地球環境への影響を“自分ごと化”するとともに、脱炭素社会の実現に向けた取り組みの最前線を学ぶことで、今自分たちに何ができるかを考えてもらいます。

【プログラムの内容】

「磯焼け対策プログラム」と「再生可能エネルギー学習プログラム」の2つの柱で成り立っています。以下のプログラム群からご要望に応じた組合せをご提案します。

藻食魚等による磯焼けの現場

■磯焼け対策プログラム

・五島市に拠点を置く「(一社)海洋エネルギー漁業共生センター」による藻場再生の事例紹介

・磯焼けを引き起こす藻食魚等を原料にした魚醬を製造する「金沢鮮魚」の事例紹介

・イスズミやアイゴ等の藻食魚(そうしょくぎょ)を使ったすり身揚げづくり体験【食事セット】

■再生可能エネルギー学習プログラム

・浮体式洋上風力発電施設「はえんかぜ」の見学【海上タクシー使用】

・五島産の再生可能エネルギーによる地域電力会社「五島市民電力㈱」の事例紹介

・風車メンテナンス会社「㈲イー・ウィンド」の事例紹介

浮体式洋上風力発電施設「はえんかぜ」

② 農林漁業振興プログラム

【プログラムの狙い】

五島市は農林漁業が盛んで食の宝庫と言われますが、一方で農林漁業従事者の高齢化・後継者不足が深刻な課題となっています。その実情を知るとともに、成功事例から学びます。

【プログラムの内容】

「農業振興プログラム」と「漁業振興プログラム」の2つの柱で成り立っています。以下のプログラム群からご要望に応じた組合せをご提案します。

JAごとうの産直市場「五島がうまい」

■農業振興プログラム

・“幻の牛”五島牛の生産農家「㈱山口Farm」の事例紹介
・有機農法でのサツマイモ栽培・加工・販売を行う「㈱アグリ・コーポレーション」の事例紹介
・“食の宝庫”五島をまるごと味わう「五島BBQ」(JAごとうの産直市場「五島がうまい」で実施)

■漁業振興プログラム

・イスズミやアイゴ等の未利用魚を原料にした魚醬を製造する「金沢鮮魚」の事例紹介&オリジナルの醬油ブレンド体験【食事セット】
・五島市に拠点を置く「(一社)海洋エネルギー漁業共生センター」による藻場再生の事例紹介

イスズミの魚醬をブレンドした金沢鮮魚の「魚醬つゆ」

③ 椿による地域振興プログラム

【プログラムの狙い】

五島市は国内有数のヤブツバキの自生地で、古くから椿油の名産地として知られていますが、近年は高齢化で採取者や製油者が減少傾向にあります。その実情を知るとともに、椿を活用した地域振興策から学びます。

【プログラムの内容】

以下のプログラム群からご要望に応じた組合せをご提案します。

かたし(椿の実)の天日干し風景(㈱今村製油所)

■椿油活用プログラム

・五島産100%玉締め絞り製法の椿油。その伝統製法を受け継ぐ「㈱今村製油所」の事例紹介
・椿オイルを製造販売する「(資)椿乃」(つばきの)の事例紹介&椿油搾油体験

■椿活用プログラム

・椿酵母エキスを配合した「椿酵母せっけん」を製造する「五島の椿㈱」の事例紹介
・椿酵母を配合した「五島の醬」を製造する「金沢鮮魚」の事例紹介
・椿の種をキーボタニカルとした「GOTOGIN」(ゴトジン)を製造する「㈱五島つばき蒸溜所」の事例紹介

・毎年2月に開催される「五島椿まつり」の事例紹介

㈱五島つばき蒸溜所の「GOTOGIN」(ゴトジン)

④ 小規模二次離島振興プログラム

【プログラムの狙い】

五島市には人口500人未満の小規模二次離島が8島ありますが、いずれも著しく少子高齢化が進み、いままでの暮らしの維持がより困難になっています。その実情を知るとともに、各島で取り組む地域活性化策から学びます。

【プログラムの内容】

以下のプログラム群からご要望に応じた組合せをご提案します。

■赤島(あかしま)

・水道のない赤島の雨水活用事例紹介
・赤島に移住した漁師に教わる伊勢海老漁体験&豪華海鮮BBQ

■黄島(おうしま)

・長崎県一低い山「細ヶ岳」(ほそがたけ;標高25m)と溶岩トンネル散策・海水の淡水化システム見学

■黒島(くろしま)*現在は無人島

・秘境ラグーン(礁湖)トレッキング

■嵯峨ノ島(さがのしま)

・男岳(おだけ)と女岳(めだけ)の2つの火山が繋がる島を一周できるジオサイクリング体験
・「そらいいな㈱」によるドローン配送事例紹介

嵯峨ノ島・男岳(おだけ)

⑤ 漂着ごみ対策プログラム

【プログラムの狙い】

本土から直接行ける航路のない「二次離島」で深刻化する漂着ごみ問題を “自分ごと化”するとともに、チームでビーチクリーンに取り組むことで、チームビルディングの強化を図ります。

【プログラムの内容】

チームごとに拾ったごみの質と量でポイントを競い合います(ルールは「スポーツごみ拾い」に準拠)。以下の流れを予定していますが、ご要望に応じカスタマイズが可能です。

漂着ごみ対策プログラムの流れ

⑥ 歴史・文化・自然活用プログラム

【プログラムの狙い】

五島市には日本遺産「国境の島壱岐・対馬・五島~古代からの架け橋」(2015年認定)、世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」(2018年登録)、日本ジオパーク「五島列島(下五島エリア)ジオパーク」(2022年認定)の構成資産がありますが、観光入込客数がコロナ禍前の水準まで戻っていないのが課題となっています。その実情を知るとともに、現在の取り組みから活用推進策について考えます。

【プログラムの内容】

以下のプログラム群からご要望に応じた組合せをご提案します。

“西の高野山”と呼ばれる「大宝寺」

■日本遺産活用プログラム

・五島家代々の祈願時「明星院本堂」や五島家関連資産を巡るまち歩きツアー
・遣唐使ゆかりの地(「ともづな石」「みみらくのしま」「大宝寺」)を巡るガイドツアー

■世界遺産活用プログラム

・世界遺産を巡るガイドツアー「五島列島キリシタン物語」(五島列島周遊編、縦断クルーズ編、奈留島・久賀島編)の事例紹介
・グラスボートによる久賀島「旧五輪教会堂」と奈留島「江上天主堂」を巡るガイドツアー

「五島列島キリシタン物語」のツアー風景

⑦ スポーツ・健康関連プログラム

【プログラムの狙い】

五島市では企業・大学等のスポーツ合宿誘致やスポーツ大会の開催(マラソン、トライアスロン) に力を入れており、それらの効果や課題について事例から学びます。また、離島という障壁を乗り越えるための医療・健康面での取り組みについても学びます。

【プログラムの内容】

以下のプログラム群からご要望に応じた組合せをご提案します。

「五島列島夕やけマラソン」でのひとコマ

■スポーツ関連プログラム

・「五島長崎国際トライアスロン大会(バラモンキング)」の事例紹介
・全国的にも数少ない真夏のマラソン大会「五島列島夕やけマラソン」の事例紹介
・長崎県で唯一のフルマラソン大会「五島つばきマラソン」の事例紹介

■健康関係プログラム

・「そらいいな㈱」のドローンによる医療用医薬品の定期配送事例紹介

■お問合せ先

(一社)五島市観光協会

〒853-0015 長崎県五島市東浜町2-3-1

TEL:0959-72-2963 FAX:0959-74-3215

担当:平山、竹下

「五島五感塾」URL:https://www.gotokanko.jp/tour/goto-gokanjuku/

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会社概要

一般社団法人五島市観光協会

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URL
https://www.gotokanko.jp/
業種
サービス業
本社所在地
長崎県五島市東浜町2-3-1
電話番号
0959-72-2963
代表者名
野口 喬史
上場
未上場
資本金
-
設立
2004年08月