現場の安全管理を支援する特化型AIソリューション「SpectA KY-Tool」をアップデート

～リスクアセスメントにおいて関連する事故や対策情報を簡単に活用できる新機能を搭載～

SOLIZE Ureka Technology株式会社（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：堤 寛朗）は、施工現場における労働災害や品質トラブルの未然防止に特化した自然言語処理AIソリューション「SpectA KY-Tool（スペクタ ケーワイツール）」をアップデートし、リスクアセスメント業務を支援する新機能を搭載しました。

 

■ 「SpectA KY-Tool」新機能の概要

本機能は、施工前に管理者が実施するリスクアセスメント業務を支援します。管理者が想定されるリスクや対策を検討する際、施工対象となる「工事種類」や「作業」に関連する「過去の類似災害事例（リスク事象・要因）」や「対策情報」をワンクリックで抽出し、活用することが可能になります。

 

おもな特長は以下のとおりです。

・標準リスクアセスメントシートの活用を支援：

過去の実績やノウハウを集約した標準リスクアセスメントシートを登録・活用できます。経験の浅い若手でも、自社の基本方針に沿ったバラつきのない対策が可能です。また、標準リスクアセスメントシートの構築支援サービスも提供しています。

                      

 ・関連する災害情報とのデータ連携を支援：

対象となる工種や作業フローに応じて、類似性の高い災害事例や対策をピンポイントで抽出し、リスクアセスメントシートに反映できます。これにより、実績に基づいた検討が可能となります。また、災害事例には具体的なイラストも記載しており、工事や作業未経験者にもイメージが伝わりやすく、リスク回避行動につながります。

 

・リスクアセスメント実施状況の閲覧機能：

作成されたリスクアセスメントシートは、管理者権限を有するユーザー間で共有可能です。従来は現場ごとにとどまっていた実績やノウハウの相互活用が進み、リスクアセスメント業務の底上げにつながります。また、標準リスクアセスメントシートの構築や改訂にもつながります。

 

将来的には、以下の機能アップデートも構想しています。

・生成AIによるリスク要因や対策の自動抽出

・蓄積されたリスクアセスメント情報の、KY活動やパトロールなど他業務への活用

 

 

■「SpectA KY-Tool」について

「SpectA KY-Tool」は安全管理・品質管理業務に特化したAIソリューションです。建設業や重工業、プラントEPC/O&Mなどの施工現場において急速に導入が進んでいます。

老朽化するインフラや建物の更新需要が拡大し工事の増加が続く一方で、施工現場の監督や作業員の確保は年々困難になっています。その結果、労働災害リスクが高まっているのが現状です。現場での安全対策の強化や、若手監督者への技術伝承の重要性は一層高まっていますが、社内に蓄積された労災実績や対策ノウハウが十分に活用されておらず、安全活動そのものもマンネリ化、形骸化しているのが実情です。

「SpectA KY-Tool」を活用することで、自社に埋もれている膨大な過去の情報から、実施予定の作業や工事に関連性の高い具体的な安全指示や対策情報を、必要なタイミングで必要な人にジャストインタイムに提供できます。これにより、事故の未然防止や人材育成に寄与します。

当社は、業界全体で活用可能な共通対策プラットフォームとして「SpectA KY-Tool」の開発を推進し、施工現場における労働災害や品質トラブルの削減に貢献してまいります。

 

「SpectA KY-Tool」の詳細はこちら

 https://ureka-technology.solize.com/service/specta_ky-tool