スタートアップ4社が集い台東区 上野・浅草エリアの一極集中型オーバーツーリズムを未然防止「MACHI HOP PROJECT」発足

手荷物預かりサービスの拡充による、手ぶら観光の実現で、インバウンド客の台東区の知られざるスポット回遊を促す

MACHI HOP PROJECT

手荷物当日配送サービスを展開する株式会社Airporter、 手荷物預かりサービスを展開するBounce Japan 合同会社、旅行の計画アプリ「Sassy (サッシー)」を運営する株式会社RelyonTrip、国際交流プラットフォームを運営し、インバウンド観光客向けの現地ガイドサービスを行う株式会社GRACYのスタートアップ4社が台東区と連携し、「MACHI HOP PROJECT」を9月30日に発足します。

「MACHI HOP PROJECT」は、手荷物預かりのサービス拡充による手ぶらでの快適な観光体験、知られざる台東区の魅力の発信を通じて、人気観光地以外のスポットへの回遊を促し、オーバーツーリズム及び人気観光地一極集中によるエリア間での経済格差を未然防止することを目的としたプロジェクトです。

■インバウンド観光客の急増と巻き起こるオーバーツーリズム問題

昨今、新型コロナウイルスの影響により減少した国内へのインバウンド観光客が急増し、2024年はコロナ前を超え、約3687万人と過去最高の訪日外国人数を記録しました。※1。また今年の8月は約342万人と、8月として過去最高を更新するなど※2、年々増加しています。

※1日本政府観光局(2024年12月および年間推計値)訪日外客数

※2日本政府観光局 (2025年8月推計値)訪日外客数

一方でインバウンド観光客が増えることで、人気観光スポットに観光客が集中し、観光公害を生み出す「オーバーツーリーズム」が起きています。国内では京都や鎌倉が代表的な例として挙げられていますが、東京都では台東区・浅草が多くの外国人観光客で賑わっています。

台東区全体の観光客数は、コロナ禍から急激に回復してきています※3。特に、浅草エリアでは街路の混雑やゴミのポイ捨てをはじめ、生活環境の悪化や街の景観が損なわれるなど、観光客の増加を起因とする様々な問題が生じてきています。こうした浅草エリアへのインバウンド観光客一極集中によるオーバーツーリズムの未然防止とともに、台東区内のその他エリアとの格差を解消し、台東区全体を活性化させることを目的に「MACHI HOP PROJECT」は発足します。

※3台東区観光統計(2024年)年間外国人環境客数

■「MACHI HOP PROJECT」概要

「MACHI HOP PROJECT」は、手荷物当日配送サービスを展開する株式会社Airporter、手荷物預かりサービスを展開するBounce Japan合同会社、旅行計画アプリ「Sassy(サッシー)」を運営する株式会社RelyonTrip、国際交流プラットフォームとインバウンド向けガイドサービスを展開するGRACYなど、スタートアップ4社が集い、それぞれの強みを活かしたサービスを提供することで、観光客の行動を分散させ、オーバーツーリズムを未然に防ぎ、観光客集中による地域間の経済格差を解消することを目指しています。

 

Airporterが提供する手荷物当日配送サービス、Bounce Japanが提供する手荷物預かりサービスのスポットを主要商業施設などに拡充することで、荷物で負担のない手ぶら観光を実現します。また昨今のスーツケース放置問題を解消し、台東区在住者にも快適な生活環境を提供します。

台東区は、細い路地や個人商店などの小さなお店が多く、大きな荷物を持っては行きにくい観光スポットにも気軽に訪れることができ、浅草、上野などの人気観光エリアのみでなく、手ぶらであるがゆえ、観光客にはまだあまり知られていない日本らしさの残るスポットを体験することで、これまでと違った国内観光を実現します。

 

また手荷物預かりサービスの拡充により、導入店舗への経済効果をもたらします。既に手荷物預かりサービスを導入している台東区内の店舗では、観光客からの利便性への声はもちろん、手荷物預けついでに商品を購入するケースや、近隣店舗から荷物預かり所として紹介、反対に観光客に近隣の飲食店や観光スポットをご案内するなど、地域全体での相乗効果を実感しているという声が上がっています。

 

その他、RelyonTripが運営する旅行の計画アプリ「Sassy (サッシー)」により、まだ知られていない台東区の魅力を伝え、浅草のみでなく、台東区の他のエリアで魅力的な観光スポットを知ることができます。

インバウンド観光客向けの現地ガイドサービスを行うGRACYにより、浅草地下商店街や谷中、蔵前などの観光客にはあまり知られていないが、日本ならではの文化を体験できる観光スポットへ直接日本人がアテンドします。

このような各社のサービスを連動させ、手荷物預かりサービスの拡充と台東区の知られざる魅力の発信で、インバウンド観光客の台東区の手ぶら回遊を促し、オーバーツーリズムの未然防止と経済格差の解消を目指し、地域に活気をもたらします。

 

■「MACHI HOP PROJECT」の取り組みについて

①手荷物預かり

・Airporter、Bounceを中心とした配送、手荷物預かりサービスと提携したホテル・商業施設・カフェ等にて手荷物預かりを展開

・さらなる手荷物預かりスポットを拡充させ、荷物を預けたい時に預けることができ、快適な観光体験を実現

②回遊促進

・「手ぶら」だから行ける小路地、小規模店舗、文化体験スポットをMAPやガイドにて紹介

・Google Map連動の「MACHI HOP MAP」(パンプレット+QR)を手荷物預かり所「MACHI HOP POINT」で配布。

・要望に応じて国際交流プラットフォームを運営し、インバウンド観光客向けの現地ガイドサービスを行うスタートアップGRACYと連携し、日本人学生が観光客を案内

③手荷物預かりスポットの情報発信・話題化

・手荷物預かりスポットをインバウンド観光客に紹介するために、専用タグを導入しSNSや旅行サイト等を通して情報を発信

■利用方法

■プロジェクト発起人のコメント

MACHI HOP PROJECT 発起人  菅原拓実

MACHI HOP PROJECTは、浅草に集中する観光客を台東区全域へ誘導し、オーバーツーリズムを未然に防ぐと同時に、地域経済の循環を促進するために発足しました。手ぶら観光を「不便を避ける」から「自由に歩き、新しい発見を楽しむ」体験へと変換し、谷中や蔵前など多彩な街の魅力を発信します。MACHI HOP POINTやMAPを通じ、街を飛び石のように巡る「MACHI HOPPING」を提案し、混雑緩和と商店街の活性化を実現。まず台東区で社会実装を進め成功モデルを築き、京都など全国の観光地へ展開を目指します。MACHI HOPを単なるサービスではなく、「観光体験の自由を取り戻す社会運動」として広げてまいります。

■台東区観光課のコメント

多くの観光客の方に訪れていただくことは嬉しいことですが、観光客の増加を起因とする様々な問題が生じてくると、観光客に対する住民感情が悪化するリスクがあります。上野、浅草など台東区は江戸時代から続く観光地であり、江戸の歴史・文化・人情を感じられる数少ない街として、これからも国内外を問わず多くの方に訪れていただきたい。そうした持続可能な観光地づくりを進めるためにも、浅草だけでなく台東区全体を回遊して、街の魅力を感じていただきたいと考えています。

■参画企業

株式会社Airporter

Airporterは、世界の観光時間を創出するをミッションに、「荷物を預けたい旅行者」と「荷物を預かりたくない施設」のジレンマを解消するために開発された、手荷物当日配送サービスです。

Bounce Japan 合同会社

Bounceは、旅行者や外出先で荷物を一時的に預けたい方と、空きスペースを有効活用したい店舗をつなぐ世界最大級の手荷物預かりプラットフォームです。世界32,000拠点以上、日本国内でも5,000拠点・650都市以上で展開。予約から決済までスマホで完結し、多言語対応・最大100万円補償付きで安心。観光や出張、日常利用まで「荷物に縛られない旅」を実現します。

株式会社RelyonTrip                       

観光DXを推進する観光・飲食アプリ「SASSY(サッシー)」を開発・運営するスタートアップ。2025年6月よりスターツ出版株式会社のグループ会社に参画。

株式会社GRACY

旅行客と地元ガイドをつなぐサービスを展開するスタートアップです。同社が運営する「Hello.Guide」は、海外からの旅行客が“日本で友達をつくる感覚”でローカルガイドと出会えるマッチングプラットフォーム。当日予約(時間制限あり)や2時間からのプライベートツアーに対応し、有名観光地だけでなくローカルなスポットを巡れる体験を提供します。ガイドは空いた時間を活用して案内でき、新しい働き方の形にもつながります。

■MACHI HOP MAP

浅草地下商店街や浅草ひさご通り商店街の昭和レトロの古き日本文化を感じられるスポットから、谷中銀座、カチクラ(御徒町~蔵前)のおかず横丁など観光客にあまり知られていない台東区のスポットを紹介します。

QRコードを読み込むことで、スマホ上でMAPを見ることができます。

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会社概要

株式会社波屋

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URL
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業種
サービス業
本社所在地
東京都目黒区下目黒横河1-2-18 横河ビルヂング2F
電話番号
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代表者名
菅原拓実
上場
未上場
資本金
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設立
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