【岩手日報会×岩手県警】地域見守り活動協定締結、新聞配達ルートを防犯ルートに

広大な県土を網羅する新聞販売店ネットワークが“毎日の目”として異変キャッチ、安全安心な地域づくりに貢献

岩手日報会

 新聞「岩手日報」を岩手県内で戸別配達、営業する新聞販売店で組織する岩手日報会(事務局・盛岡市)は29日、岩手県警察本部(盛岡市)と「地域の見守り活動に関する協定」を締結しました。地域に密着した新聞販売ネットワークという企業資源を有効に活用し、共助の精神のもと、防犯・救命につながる通報体制を強化することで、安全安心な地域社会の実現を目指します。

【協定締結式を執り行いました】

日時:2025年9月29日(月)

会場:岩手県盛岡市内丸8-10 岩手県警察本部

出席者:岩手日報会 幹部、岩手県警察本部 幹部 ほか

内容:協定書署名、挨拶、写真撮影

地域見守り活動協定を締結した岩手日報会の三浦義之会長(右)と岩手県警察本部の藤林隆博生活安全部長(左)=2025年9月29日、盛岡市・岩手県警察本部

【協定の主旨・背景】

 岩手県は面積15,275.04㎢と広大で、東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県の4都県合計13,570.72㎢を上回ります。人口減少と地域コミュニティーの衰退が進む中、地域の安全を見守る機能の低下が懸念されます。

 新聞販売店は休刊日を除きほぼ毎日、未明から早朝にかけて戸別配達を行い、日中は購読料の集金や営業活動を実施しています。岩手日報会を構成する販売店は2025年9月1日現在93店、従業員数約2000人。今回の協定では、こうした時間帯において異変に気付いた際、速やかに県警に通報、初動対応に貢献する仕組みを強化するのが狙いです。県内全域を網羅する販売センターのネットワークを活かし、見守りの目を広げ、地域社会の安全安心づくりに尽力してまいります。

【主な取り組み内容】

・日常の新聞配達業務の際の地域見守り活動

・警察の要請に基づく防犯チラシの戸別配布

・販売店等へののぼり旗掲示、配達車両等へのステッカー掲示等

協定締結後に記念撮影する岩手県警察本部の幹部ら(左側3人)と、岩手日報会の幹部ら(右側5人)。両端にある「見守り実施中」ののぼり旗のイラストは、この日に岩手県警察の特殊詐欺被害防止サポーターに委嘱された岩手県在住の漫画家そのだつくしさん(左から4人目)がデザインした=2025年9月29日、盛岡市・岩手県警察本部

【期待される効果】

▽早期発見・早期通報による犯罪抑止と被害の最小化

▽高齢者や子ども等の安全確保、救急・救命の初動強化

▽広域・日常的な見守り網の形成による地域の安心感向上

▽企業・行政・地域が連携した持続可能な共助モデルの構築

【岩手日報会・三浦義之(みうら・よしゆき)会長のコメント】

 岩手県は人口急減や地域コミュニティーの衰退が進んでいます。地域の安全を見守る力が弱まりつつあります。岩手県内すみずみに根を張る新聞販売店の特性を活かし、地域見守り活動を推進し、地域社会の安全・安心づくりに貢献してまいりたいと思います。

 

【岩手県警察本部・藤林隆博(ふじばやし・たかひろ)生活安全部長のコメント】

 地域の見守り活動をはじめとする、県民生活の安全・安心の確保に協力いただけることとなり大変、頼もしく感じております。今後、県民に対する防犯・交通安全情報の提供などお互いが持つノウハウを活用した各種活動を共に推進してまりたいと思います。

【参考情報】

▽岩手日報会

 岩手日報社(盛岡市)が発行する日刊紙「岩手日報」を戸別配達、営業販売している岩手県内の販売店で構成する団体。1953年発足。販売店は全県をカバーし、2025年9月1日現在93店、従業員数は約2000人。事務局は岩手日報社販売局内(岩手県盛岡市内丸3―7)に置く。

▽岩手県の面積

 15,275.04㎢。東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県の4都県合計:13,570.72㎢よりも広い面積を有する。

▽岩手県の人口、世帯数

 岩手県毎月人口推計速報によると、2025年8月1日現在の推計人口は1,128,729人。世帯数は535,631世帯。

▽新聞配達稼働日数の目安

 年間365日のうち月1回の休刊日を想定した場合、年間353日。未明から早朝に朝刊を配達しています。

【問い合わせ先】

岩手日報会事務局(岩手日報社販売局内)

住所:岩手県盛岡市内丸3―7

TEL:019-653-4117(平日午前9時~午後5時)

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会社概要

URL
-
業種
商業(卸売業、小売業)
本社所在地
岩手県盛岡市内丸3-7
電話番号
019-653-4117
代表者名
三浦義之
上場
未上場
資本金
-
設立
1953年11月