【業界初のシステム※1】ペットの病歴と病状の記録共有アプリ「ノコロク」を現役獣医師が開発、10月13日“じゅういさんの日”にβ版公開
~飼い主と獣医師の“すれ違い”を解消し、診察コミュニケーションを変える~
株式会社e-PON(所在地:神奈川県座間市、代表取締役 兼 獣医師:鷲沼輝勝)は、愛犬愛猫の 飼い主と動物病院向けのソフトウェア「ノコロク」β版を、10月13日の“じゅういさんの日”に公開します。
飼い主と獣医師の間で「医療情報把握の不確実性」が診療のボトルネックとなる中、ノコロクは LINEを活用した病歴と病状の記録共有によって、家庭と診察室をリアルタイムでつなぐ新しい治療・看病サポートツールです。飼い主用ノコロクβ版の紹介ページはこちら→https://e-ponvet.com/nocoroku-app

市場概況と開発背景
~ペットの看病は家族の闘病~
2024年の犬と猫の飼育頭数は約1595万頭、15歳未満人口を上回っています※2。ペットの家族化と動物医療レベルの高度化によって、愛犬愛猫の平均寿命は年々延びています※2。うち7歳以上のシニアの愛犬愛猫は約半数に及び、健康診断による病気の発見率は3割を超え、飼い主がペットの看病に向き合う機会は増えています※3。
~動物医療の多様化~
一方、動物病院は全国的に数が増加し、病院の規模や業態が多様化しています※4。かかりつけの一次病院だけでなく、夜間救急施設や二次診療施設、オンライン診療、往診専門などの業態に応じて診療時間やシステムが異なっています。このような業界背景で、1人の飼い主がニーズに合わせて複数の動物病院を受診する機会は珍しくありません。
~飼い主と獣医師の情報ギャップ~
弊社代表の鷲沼は獣医師として累計1万件を超える診察を担当してきました。その中で、ペットの健康医療情報が不確実なままやり取りがなされている現実に課題を感じています。実際、飼い主と獣医師を対象とした自社調査※5によると、
・飼い主の83%が、自分のペットの病名・罹患時期・薬などを正確に把握出来ていない
・獣医師の81%が、飼い主の説明が不足していると感じる
・獣医師の90%が、飼い主が過去の診察内容を忘れていると感じる
という結果でした。こうした飼い主と獣医師とのすれ違いは診療のボトルネックとなります。以上から弊社は、「確かな医療情報の記録・共有」によって情報ギャップを解消し、複数病院にわたる受診においても診察コミュニケーションを円滑化することが必要と考えました。そして、飼い主が手軽に記録をできて、その記録を獣医師が治療に活用することが大切だと考え、ノコロクを開発しました。
「ノコロク」とは
本サービスのLINE公式アカウントを友達追加することで、飼い主が家族でペットの病状を簡単に記録・共有できます。本サービスを導入する動物病院を受診すると、通院履歴と病歴を自動蓄積し、現疾患に応じた記録項目が自動設定されます。そして、飼い主は診察内容の備忘録を作成します。記録した内容は飼い主が登録した動物病院全てにリアルタイムで共有されます。動物病院は、ノコロクを導入することによって、患者の病歴や病状記録を把握して治療に活用できる他、飼い主から診察内容のフィードバックを得られるようになります。

サービスの特徴
① 450種疾患を網羅した独自システム:ペットの現病歴に応じて治療に関わる観察項目を自動設定します。飼い 主は観察項目と意義が分かり、獣医師は記録を効率的に治療に活用できます。
② 簡単なサービス登録:アプリのダウンロード不要で、ノコロクのLINE公式アカウントを友だち追加する だけで利用を開始することができます。
③ 分かりやすいUI:飼い主はアイコンと文章型の選択肢形式の観察項目をスワイプ操作で記録出来ま す。動物病院側では、記録が学術的にスコア化して表示されます。
④ 家族共有と日記:たった3ステップで簡単に家族のLINEアカウントと情報連携が可能です。闘病中の 記録を家族で分かち合い、ポジティブな思い出を写真と共に残せます。
今後の展望
ノコロクは、在宅緩和ケア専門動物病院「犬と猫の緩和ケア」にてまず導入されます。今後、導入動物病院を増やしながら
① 地域の複数病院・ペット関連事業者との情報連携を通じた包括ケアの実現
② 疾患ごとの生涯の病状記録データを活用した研究支援、ダイレクトマーケティング支援
③ 飼い主の看病状況を証明するツールとして、適正飼養を支えるサービス連携
に向けてサービスを成長させていきます。飼い主が最も心配することが、ペットの病気についてです※6。病気は予測できません。ペットが病気になったときに飼い主家族の生活の苦難に寄り添うサービスを提供することで、ペットと家族の楽しさを増やすだけでない真のペットフレンドリーを社会に広めます。詳細は今後のアップデートや取材にてお伝えしていきます。

※1 2025年10月時点、弊社調べ
※2 一般社団法人ペットフード協会 令和6年(2024年)全国犬猫飼育実態調査
※3 Team HOPE 2024年ペットのご家族様アンケート調査報告書
※4 農林水産省 飼育動物診療施設の開設届出状況
※5 株式会社e-PON 2024年11月~12月 飼い主100人、獣医師12人へのアンケート調査
※6 株式会社クロス・マーケティング 2024年に実施のペットに関する調査
【代表者略歴】
鷲沼 輝勝(わしぬま てるかつ)
小動物臨床獣医師。東京大学卒業後、神奈川県の澤動物病院神奈川動物医療センターに勤務し、医長として延べ1万件以上の犬猫の診察を担当。ペットの看病をする飼い主の苦悩に日々寄り添う中で、診察コミュニケーションに課題を感じ、2025年に株式会社e-PONを設立。神奈川県の起業支援HATSUチャレンジャープログラム、神奈川県社会課題解決型事業支援KSAPシード編、KSAPアーリー編(https://www.pref.kanagawa.jp/docs/sr4/prs/r6091601.html)に採択。
【株式会社e-PON概要】

「e- Pet Owner’s Neighborhood」の頭文字を取った社名は、ITの力で動物医療の社会基盤をアップデートし、いつも飼い主をそばで支えたいという想いが込められています。「ヒトと動物が共に健やかな地図を描く」というVisionのもと、ペットと飼い主が生涯、迷いなく充実した生活を送れるようにサービスを開発提供していきます。
所在地:神奈川県座間市相模が丘1丁目33-25ベルハイツ相模が丘202
代表者:代表取締役 獣医師 鷲沼輝勝
設立日:2025年6月20日
資本金:2,000,000円
事業内容:「ノコロク」の開発と運用。その他動物医療に関するソフトウェア開発と運用
会社HP:https://e-ponvet.com
【導入動物病院の犬と猫の緩和ケア概要】

「本当に必要な治療って?」「通院がつらそう、でも何もしないのは不安」―― そんな飼い主の葛藤に寄り添うため、犬猫の緩和ケア専門の往診動物病院を開院しました。
治療の終わりではなく、どんな病気・段階でも“その子らしく生きるためのケア”として、自宅で苦痛や不安を和らげながら穏やかな日々を支えます。そして、動物医療・介護・看取りまでを地域で支える「犬と猫の地域包括ケア」のネットワークにより、地域の多職種が連携して、ご家族をサポートする体制を整えていきます。
所在地:神奈川県大和市林間1-17-39-1
院長:吉田昌平
動物病院HP:https://inunekokaigo.com/
代表電話:090-5442-1511
お問い合わせ先
株式会社e-PON 広報窓口担当
メール:contact@e-ponvet.com
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