日本の左官(SAKAN)技術をアジアへ。静岡・三島の株式会社ナガショウ、現代漆喰「ZONO A® (ゾノエース)」で台湾進出。
~創業から20年、多くの出会いと支えに導かれて~工学院大学(東京都)との共同研究による製品開発、そして世界へ

静岡県三島市に本社を置く株式会社ナガショウ(所在地:静岡県三島市谷田867-2、代表取締役:永田勝史 〈ながたかつし〉)は、自社オリジナル商品である現代漆喰「ZONO A® (ゾノエース)」の台湾市場への本格展開を開始いたしました。今回の進出は、製品販売や施工の請負だけを目的としたものではありません。飛鳥時代から続く日本の伝統的な塗り技術、「左官」を、現地の職人へ直接伝授することにも注力しています。背景にあるのは、代表・永田の「左官業を盛り上げ、職人が潤う環境をつくりたい」という不変の想いです。20年前に歩み出した一歩が、多くのご縁と温かな支えに育まれ、今、アジアの居住環境と左官業の新たな可能性を切り拓こうとしています。
※当企画は、三島商工会議所の伴走型小規模事業者支援推進事業により実施しています。
株式会社ナガショウ 公式サイト https://nagashou.jp/
株式会社ナガショウ 紹介動画 https://x.gd/sZWfj
■アジア(台湾)進出:言葉を超えて伝わる「職人の技」
ナガショウの台湾進出は、2024年に東京ビッグサイトで開催された展示会での出会いから始まりました。台湾の設計デザイナー朱志峰氏が「ゾノエース」の質感と機能性に興味を持ち、声をかけてくれたことで、具体的な協業に発展しました。永田自身も、高温多湿な台湾の気候において、調湿・消臭機能を持つゾノエースが現地の方々の悩みを解決する一助になるのではと、その可能性を肌で感じていた矢先の出来事でした。

現地パートナーである豐玉國際貿易有限公司の陳俊宏氏に加え、日本からは、左官技術伝授の一環として鏝絵師(こてえし)でもある岡下左官の岡下誠司氏、および株式会社川翔の川口大範氏が協力。寺院や高級鉄板焼き店、一般住宅などの施工を手掛けました。



「空気の質そのものが変わった」と言ってもらい、確かな手ごたえを感じています。特にお寺の尼様からは「吸湿性のおかげで以前より涼しさを感じる。空気が明らかに違い、快適に寝られるようになった」と、その変化に喜びの声をもらいました。台湾の人々が特に重視する「マイナスイオンの放出」や「吸湿性」が大きな支持を得ています。
さらに、デザインへのこだわりが強い現地のニーズに応える「調色の自由度」や「アート性」も喜んでもらうことができました。
例えば、水面をイメージした意匠を手掛けた施工では、長年の経験を持つ左官職人の技術によって、細やかな質感まで表現。こうした手仕事によるデザインの可能性も、現地での評価につながっています。
また、施工する際に現地の職人にも来てもらい、実際に目で見て感じ、体験して学んでもらう機会を大切にしました。
ここでナガショウが貫いているのは、「施工を請け負うだけではなく、技術を教える」というスタンスです。現地の左官職人に対し、道具の使い方から特性を最大限に活かす塗り方まで、実際の施工現場やセミナーを通じてその技術を伝えています。
「自分たちが塗りに行くだけでは、その国に文化は根付かない。現地の職人が技術を習得し、ゾノエースを使って成功することで、アジア全体の左官業が潤ってほしい」。これが、現地の職人と共に成長を目指すナガショウのグローバル展開です。

調色工程

完成した意匠壁の前で朱氏、岡下氏、現地の職人と

水面の意匠壁
■開発秘話:左官業の衰退への危機感が生んだ「ゾノエース」
今回の台湾進出のきっかけとなった「ゾノエース」の誕生。その背景にあるのは、代表・永田が職人として長年抱き続けてきた、左官業界の衰退に対する危機感でした。安価な壁紙(クロス)の普及による「塗り壁」の減少と、それに伴う職人の高齢化、後継者不足の問題です。
「左官が稼げる職業でなければ、若い担い手は入ってこない。職人が誇りを持てる『本物』の材料を、自分たちの手で作り出さなければならない」。
その強い想いから、2015年頃、手に取りやすい価格と高品質を兼ね備えた次世代の壁材開発に着手しました。この両立を叶える鍵となったのが、建材の生産過程で出る副産物を素材の一部として有効活用する試みです。環境への配慮も軸に入れ、約2年の歳月をかけて試行錯誤を繰り返しました。
業界で初めて「ケイ酸カルシウム」を主成分に採用するという挑戦は、素材の安定性や施工性の確保において高い壁となりました。「いいものを作りたい」という職人としてのこだわりと、「多くの人が使える価格に抑える」という普及への想い。現場の職人が求める「引き(塗りやすさ)」と、現代建築に求められる「多機能性」の両立。工学院大学との共同開発により、科学的根拠に基づいた改良を重ね、ついに完成したのが現代漆喰「ゾノエース」です。


この取り組みは静岡県から2度にわたる「経営革新計画」の承認を受け、2024年度には「経営革新優秀賞」を受賞するなど、名実ともに次世代を担う建材として認められました。
そして私たちが大切にしているのは、「完成して終わりではない」という姿勢です。販売開始から8年以上が経過した今でも、現場の職人やお客様から届く声を基に、配合の改良を続けています。「お客様に常に最高のものを届けたい」という想いから、ゾノエースはいまこの瞬間もアップデートされ続けている「進化する建材」なのです。

■ゾノエースの特性:漆喰と珪藻土の「いいとこ取り」
ゾノエースは、従来の漆喰でも珪藻土でもない、全く新しいカテゴリーの内装材です。
1.圧倒的な吸放湿性能(調湿) 超多孔質のケイ酸カルシウムを主成分とすることで、本漆喰と珪藻土を上回る調湿効果を発揮します。夏は湿気を吸い込み、冬は放出する。まさに建物が「呼吸」する状態を作り出し、カビやダニの発生を抑制します。
2.「森林」を再現するマイナスイオン効果 「ゾノエース森林イオン漆喰」には、イオンを放出する天然鉱石を配合。室内で森林浴と同等の650~850個/ccのマイナスイオンを恒常的に放散します。これにより、入室した瞬間に感じる「心地よさ」と「リラックス効果」を実現しました。
3.消臭・抗菌機能 生活臭や化学物質の吸着除去に優れ、ペットや介護の現場、保育園などからも高い評価を得ています。
4.サステナブル&セーフティ 材料の一部に副産物を使用し、有害な化学物質も極限まで排除。住まう人の健康を第一に考慮し、施工する職人の手にも優しい安全な塗り壁です。

■企業の歩み:夫婦二人三脚から始まった軌跡
株式会社ナガショウは、2007年、代表・永田勝史が左官業者として創業しました。
永田の父も左官職人でしたが、幼い頃に他界。同じく職人であった叔父の背中を見て育った永田にとって、左官の道へ進むことは自然な選択でした。「父や叔父が誇りを持って向き合っていた、あのモノづくりの世界を継承したい」。そんな幼少期からの職人への憧れが、ナガショウ創業の原点となっています。
しかし、創業当時は仕事も人脈もゼロからのスタート。支えとなったのは、夫人(永田美幸 ながたみゆき)の存在でした。営業から事務、現場の補助まで、夫婦で一丸となって全国を飛び回り、一歩ずつ信頼を築いてきました。「当時は毎日が冒険のようだった」と二人は振り返ります。その地道な努力が実を結び、現在では一般住宅から公共事業、さらには著名なテーマパークといった、高度な技術を要する特殊左官工事まで手掛ける集団へと成長を遂げました。


■今後の展望:子どもたちが憧れる「左官屋」の未来を作る
ナガショウの挑戦は今回の渡航だけにとどまりません。2026年にも台湾での大規模施工の相談が寄せられており、今後はアジアの他の地域への展開も視野に入れています。
また、国内ではFacebookなどを通じて全国の職人と繋がり、日々の研鑽や活動を積極的に発信しています。こうした交流や発信が、左官業界全体のさらなる活性化や、技術の向上に繋がることを心から願っています。
さらに、子どもたちへ左官の魅力を伝える活動も大切にしています。「かつて私が父の背中に憧れたように、今の子どもたちが『左官屋ってかっこいい!』と思える未来を作りたい。テーマパークの岩山や、公園のタコの滑り台が左官の技で作られていることを知り、身近なところから、この仕事の可能性を感じてほしい」と永田は語ります。「左官業の継承」という大きな目的のために、株式会社ナガショウはこれからも三島から世界へ、本物の技術と志を発信し続けます。


■左官技術指導、ゾノエースに関するお問い合わせ先
株式会社ナガショウ
担当:永田
電話:055-973-6288
FAX:055-973-6289
E-mail:inquiry@nagashou.jp
URL: https://nagashou.jp/


【会社概要】
社名: 株式会社ナガショウ
代表取締役: 永田 勝史
所在地: 静岡県三島市谷田867-2
創業: 2007年(平成19年)
公式サイト: https://nagashou.jp/
Instagram: https://www.instagram.com/nagashou__/




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