【開催レポート】地域の"根源(ROOTS)"をひとつのテーブルへ。地域体験型プロジェクト「TABLE ROOTS」が軽井沢から始動
100%が地域への関心、印象が向上したと回答。地域資源を再定義し、持続的に実装可能な提供価値へ還元し経済価値の最大化を目指すプロジェクト。

株式会社Vail(本社:東京都目黒区、代表取締役:堀川藍)は、その土地に根づく食材・文化・風景・人のルーツを、一つのテーブルを通して体験する地域体験プロジェクト 「TABLE ROOTS(テーブルルーツ)」 の第一弾を、2026年5月23日(土)、長野県小諸市の「マンズワイン 小諸ワイナリー」にて開催いたしました。
本プロジェクトは、単なる一過性のイベントではなく、「地域に実装可能な地方創生フォーマット」 として、行政や自治体、地域事業者と連携し、日本の豊かな資源を持続的に国内外へ届け、食を入口に地域への理解・来訪・経済循環を生み出すことを目的としています。
参加者からは「満足度100%」という評価をいただき、本プロジェクトが地域・食・文化を結ぶ架け橋としての役割を果たしていることが証明されました。今後も、各地域との連携を強化し、地域資源を活用した持続可能な経済循環の創出に努めてまいります。
新プロジェクト「TABLE ROOTS(テーブルルーツ)」のコンセプト
その土地に根づく食材・文化・風景・人のルーツを、一つのロングテーブルを通して体験する地域体験プロジェクト。
まだ広く知られていない地域の魅力を、食べて、見て、感じてもらうことで地域への関心や共感を生み出すこと。そこで出会った人たちがひとつのロングテーブルを囲い、同じ景色を見ながら、同じ料理を食べ、知らない人同士が地域について語り合うための場となること。
地域資源を再編集し、食を入口に地域への理解・来訪・経済循環を生み出します。
Instagram:https://www.instagram.com/tableroots.jp/
今回伝える、軽井沢・小諸が持つ「世界基準のルーツ」
第一弾の舞台となった軽井沢・小諸エリアには、世界に誇るべき歴史と文化が息づいています。今回のイベントでは、この地の「3つのルーツ」に焦点を当てました。
日本固有種「龍眼(リュウガン)」を復活させたマンズワイン
マンズワイン小諸ワイナリーの起源でもある日本固有品種「龍眼」は、1967年に発見された「善光寺ぶどう」をルーツとしています。この品種の可能性を信じ1973年に設立されたのが小諸ワイナリーです。現在、龍眼は国際ブドウ・ワイン機構(OIV)の品種登録に向けて動いており、まさに日本から世界へ発信する「世界基準のルーツ」となっています。

冷涼な水環境が保たれた千曲川で育つ、準絶滅危惧種の天然イワナとの共存
千曲川の標高800mを超える原流域には、希少な天然イワナが生息しています。しかし、近年では水温上昇やダムの影響、外来種との交配による遺伝子変化などの課題を抱え、準絶滅危惧種として扱われています。今回、30人分の食事に対し自分たちで2〜3匹だけ採取し、料理の素材に敢えてこの貴重な天然イワナを組み込む決断を下しました。天然イワナの採取は地域の生態系の課題を理解した上での「大量消費ではないガストロノミー」を実現する試みです。単に美食を味わってもらうためではなく、その食材が持つ背景を通して、その土地や生き物が抱えている課題を知り、これからの行動を考えるきっかけにしてもらうことを目的としています。

浅間山と千曲川ワインバレーがつくり出した美しい景観
今回の会場である小諸ワイナリーは、浅間山のふもと、小諸市街を見下ろす標高の高い緩やかな丘陵地に位置しています。
浅間山の雄大な裾野と千曲川の流れが織りなす壮大な美しさを食卓の価値を高める「背景」として捉え、「借景」というコンセプトを決めました。こうした土地の記憶や自然の営みすべてを、テーブルの設え、一皿の料理や一杯のワインの中に「借りてくる」ことこそが、私たちが提案する「TABLE ROOTS」の真髄にも繋がります。

今後の展望 「行政連携と地域課題への関心層の拡大」
「TABLE ROOTS」は、特定の場所に依存しない 「共通フォーマット」 として、以下の展開を加速させます。
❶自治体との連携による「地域資産の価値最大化」
地域の魅力をリサーチし提供できる形に落とし込み、農園や自然フィールドをイベント会場へと変えることで、地域誘客や滞在価値の向上に寄与します。
❷持続的な経済循環の創出
宿泊・周辺回遊・地域内消費(ふるさと納税等)へ繋がる導線を設計し、一時的な集客に終わらない地域経済への貢献を目指します。また、日本の伝統文化と現代の知恵を融合させた「TABLE ROOTS」ならではの体験は、本質的な価値を求める訪日外国人向けのプランとして拡張可能です。
❸体験価値の提供による、地域への共感人口・関心層の拡大
興味関心を喚起するストーリー設計、作り込まれたコンセプトのロングテーブル体験によって、一過性の観光に留まらない、日本各地の土地・食・文化に興味関心を持つ共感人口を増やします。
地域資源を体験価値へ変換するフォーマット

「TABLE ROOTS」は、日本各地に根付いたルーツに焦点を当て、社会と地域を繋ぐ一本の架け橋となってまいります。
第一弾プロジェクト 当日の様子
テーマは「借景」。
日本庭園を模した設えの中で、軽井沢の食材を使用した料理とワインを楽しむ


小諸ワイナリー内にある日本庭園「万酔園」から着想を得て、「借景」 をテーマに空間と食を構築しました。万酔園には、大海に浮かぶ島を表現した七つの石が設置されており、今回のテーブルにも同じく七石を設えました。周りには庭園を想起させる苔や石を配し、会の始まりには参加者の皆様にも飾り付けに植物を加えていただく参加型のイベントも用意。
軽井沢で出会った食材を昇華した料理と、5種のワインのペアリング
料理は葡萄畑の中に一から作ったキッチンで用意し、すぐに参加者の元へと運ぶ形式。
ひとつひとつの料理の提供と共に、水野シェフから食材との出会いやこのメニューが出来上がったエピソードが語られ、参加者にはその料理の「ルーツ」を一緒に味わっていただきました。
また、もうひとつの主役であるワインはマンズワイナリーが厳選した5種が用意され、こちらも使用されている葡萄や製法など、この土地ならではのワインのエピソードと共に提供されました。
食後には、普段は非公開の地下ワインセラーに移動をし、濃厚な甘さのデザートワインと、それに合わせた3種のデザートを提供。ひとりで参加している参加者も多く、初対面同士でその日の料理やワインについて語り合う様子も見受けられました。






水野シェフコメント
このロングテーブルは、信州の土地のルーツを伝えるため、生産者との出会いから生まれた野菜、たとえば地植えクレソンや山椒、フキ、カブやにんじん、運営者自ら釣った魚、ワイナリーの枝を灰にしてそれをまぶして熟成させたチーズなどその土地ならではの食材を使い、かつ廃棄される枝や茎も粉砕してゴーフルに練り込むなどの手法で「循環」を表現しています。ゲストには、単なる味覚以上に、その土地の息づかいと未来へつながる体験を味わってもらうのが目的です。
信州の食材を単に使うだけでなく、たとえば野沢菜の漬物を豚肉と熟成させるような再構築をし、レモンもただ搾るだけでなく乳化させたプロダクトに昇華するなど、土地の素材を新たな名物に育てる意図を持って構成しています。また、今回であれば日本蜜蜂の蜂蜜をキャビア状に加工し使用するなど、未来の名物を想像しながら料理を形にしました。
アンケート:参加者の反応
イベント後のアンケートでは、体験全体の満足度は100%が「満足」と非常に高い評価となり、今回のような“土地・食・文化を組み合わせた体験型イベント”についても90%以上が「非常に魅力を感じた」と回答。地域体験への興味の高さが伺えました。また、今回の会場である小諸ワイナリーやマンズワインへの印象がこのイベントを通して「良くなった」と答えた参加者が100%となり、その「土地の魅力を知ってもらう」というひとつの目的を達成しました。
参加者からは、予想以上に熱く長いコメントが集まり、「参加して良かった」「料理やワインが美味しかった」「ここでしかできない体験ができた」といったものの他、「このプロジェクトを機会に今後も日本のいろいろなところに行きたい」「このイベントが旅の目的となり、小諸という土地の性格や雰囲気を知れた」といったコメントもあり、TABLE ROOTSがただの食事会ではなく、その土地を知るきっかけとなる役割を果たし、このプロジェクトの実施によって意識や行動に変化を促せたことが伺える結果となりました。



参加者コメント(一部抜粋)
知らない人たちとのご飯会は最初ちょっと緊張しましたが、今回勇気を出して参加してみてよかったです。和やかな雰囲気の中でクリエイティブなお料理とワインと音楽の融合が印象的で素敵な経験をさせていただきました!ぜひ次回も参加したいと思っています。このプロジェクトを機会に、今後も日本のいろいろなところに行ったり、たくさんの素敵な人たちと繋がりたいです。
周りに誘えそうな人がおらず、1人参加でギリギリまで迷っていましたが、参加してみて本当によかったです!食事、植物を使ったテーブルセット、雰囲気など全てが好みのテイストでワインのペアリングもすごく美味しくて、ワインセラーや日本庭園の見学も素敵な体験でした。また、普段周りの人と話しているとオシャレだね、で終わってしまうことも多い自分のときめきを隣の人と共有できたり、美味しいものを丁寧に味わったりする経験がすごく良かったです。感性が似ている人たちと出会えるのもこういうイベントの良さで、今後も参加したいなと思いました!お土産のワインを持って帰って家で余韻に浸っています。
ワイン・お料理そのものもとても美味しく、驚きがあって本当に楽しかったです!それらの料理としての制作過程はレストランで聞くことができますが、ぶどう畑やワイナリーを自分の目でも見ることができて、とても満足度が高かったです!
会場やテーブルの設えも素敵で、地域の特性や食材を活かしたお料理のストーリーにも感動しました。風は少し冷たかったですが、それも含めて、自分たちが自然の一部で生きているということを改めて感じる時間でした。
こだわり抜かれた装飾と素敵なお料理で、とても豊かな午後を過ごさせていただきました。イベントで小諸という土地の性格や雰囲気を知り、そのあと小諸へも一泊して、まさにこのイベントが“旅の目的”としての機能を果たしてくれたと感じています。みなさまのホスピタリティや細部へのこだわりもすばらしく、特に最後のデザートをワイン蔵の空間で、こだわり抜かれたプレゼンテーションとともにいただいたことが鮮明に記憶に残っています。
今回(5/23)のイベント概要
名称:TABLE ROOTS「Manns Wine Festa -Long table Party-」
日時:2026年5月23日(土)
会場:マンズワイン 小諸ワイナリー
主催:株式会社Vail
プロジェクトメンバー
総合プロデューサー:Ai Horikawa(フードデザイナー・株式会社Vail代表)
美術大学でグラフィックデザインを学んだ後、料理メディアのクリエイティブディレクターを経て独立。レシピ開発やフードスタイリング、撮影ディレクション、商品プロデュース、空間演出など、食にまつわる企画・制作を幅広く手がける。
レシピ本2冊出版。2025年時点でのSNSの総フォロワーは16万人以上。
キュイジナリープロデューサー:水野健児(Pinox オーナーシェフ)
料理人として30年。一日一組のレストランを20年主宰。
全国の文化財でウェディングやイベントを手がけ、施行実績は国内最多。
行政や地域と連携し、有田焼をはじめとする文化資源を活かしたプロジェクトを展開。その土地の食材と風景を、体験として届ける。
人生を少し変える料理。
ディレクター:RUSTIC WEDDING
「自然と共に生きる豊かさ」を探求するクリエイティブチーム。私たちが見つめているのは、ワインや森のように、時間と共に価値が深まる世界。経年変化や記憶、関係性そのものが価値となる新しい「熟成産業」の創出を目指しています。中心にあるのは“Gratitude Ceremony(人生の感謝祭)”という思想。人生を支えてくれた人々や土地への感謝を分かち合い、人と自然、人と人とのつながりを未来へ受け継ぐ場を創造しています。
主催会社
会社名:株式会社Vail
本社所在地:〒153-0042 東京都目黒区青葉台1-28-3
代表取締役:堀川 藍
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