アジア太平洋酒造協会基金主催芸術賞15名のファイナリスト決定 日本からは、会田誠作「灰色の山」がファイナリストに選出 45,000シンガポールドル(S$)をかけて対決
2011年9月26日-シンガポール美術館(The Singapore Art Museum、以下SAM)とアジア太平洋酒造協会基金(Asia Pacific Breweries Foundation、以下APB基金)が、2011年APB基金主催芸術賞に対する15名のファイナリストを発表しました。
本年の候補者は、芸術賞を賭けて、24カ国および地域からノミネートされた130の芸術作品から決定されました。15のファイナリストはアジア太平洋の14カ国および地域からの選出で、カンボジア、中国、インド、インドネシア、日本、マレーシア、オーストラリア、ニュージーランド、パキスタン、フィリピン、シンガポール、台湾、そしてベトナムからそれぞれ1名の候補者、韓国からは2名の候補者が選抜されました。
賞決定を行うのは、5名の著名芸術専門家を要する審査員パネル-森美術館館長南條史生氏、ロンドン現代美術館代表取締役グレゴリー・ムーア氏、東南アジアの著名なライター、批評家そして学芸員ヘンドロ・ウイジャント氏、2011年ヴェニスビエネーレ開催のインドパビリオン館長で著名な南アジア詩人、学芸員および批評家である、ランジット・ホスコテ氏、そしてSAM館長タン・ブーンフイ氏です。
審査員パネルからの発表によれば、「アジア太平洋酒造協会基金芸術賞は非常に激しい対決となりました。これは単に多くのノミネート作品があっただけではなく、該当地域からの芸術作品の多様性とその卓越性によります。15名の候補の作品はそれぞれ、コンセプトとその表現の力強さにおいて際立っており、多くの作品が感動をよぶ作品です。芸術賞は国別の選抜者の割合による受賞者決定システムに拠らず、独立した芸術作品あるいは芸術プロジェクトの優れた功績を認知し、その栄誉を称えるものです。
今回の作品群は全て、現在のアジア太平洋における、芸術作品の豊かな躍動性を体現しています。15名のファイナリストの作品は、どれもアーティストの個人的な経験や社会の歴史的な軌跡を基としています。作品は、相互に関連し合う現在の世界において、それぞれの地域が直面している現代問題に対するアーティスト達の洗練されたレスポンスです。また、作品は各地域の現代芸術作品制作における幅広い技巧と媒体を例示しています。アジア太平洋のアーティスト達は、多様な方法で芸術稼動を拡大し向上させています。例えば、多様な工芸文化に従事したり、ファインアートから受け継いだものを取り扱ったり、また新しい技術の決定的な応用などを通じています。我々はシンガポール美術館で11月に展示されるこれらの作品を鑑賞するのを楽しみにしています。」
日本のアーティスト、会田誠氏の複合絵画、「灰色の山」は、ファイナリスト候補のひとつです。一目見ると、美しい伝統的な山々の風景画にように見えますが、深く観察すると、風景は顔のないホワイトカラーの労働者のいくつもの体によって描かれており、それが高く積み上げられているのです。目を見張るディティールへの注意力と共に、作品は会田作品の多くに見られる、暴力と破壊の象徴を表現しています。日本の芸術賞へのノミネートは今回が初で、会田氏の作品が最終審査へと選抜されました。
15名すべてのファイナリストの作品は、11月SAMにおいて開催の、アジア太平洋酒造協会基金主催芸術賞2011年ファイナリスト展示会によって展示されます。
シンガポール美術館館長、タン・ブーンフイ氏は以下のように述べています。「本地域の現代アートに献身する美術館の一つとして、SAMはこれら全てのファイナリストの芸術作品を集め、私どものギャラリーにおいて、アジア太平洋の現代芸術における、これら作品の際立った優秀性をショーケースできることをうれしく思っています。この芸術賞はこの地域において特筆すべき賞であり、また本地域における、芸術家達による良質な作品を、その出所や経歴を問わず、認知するための民主的ですばらしい方法であると思います。驚くべき多様な作品とそこに反映しているアーティストのコンセプトは、必ず訪問者に、この地域そしてそこにおける優秀でダイナミックな現在芸術活動に対する深い洞察を与えることでしょう。私どもはまた、一般大衆に積極的にピープルズチョイス賞に参加し、気に入った作品に投票するよう招待しています。」
アジア太平洋酒造協会、グループコーポレートコミュニュケーションズ総合取締役サラ・コウ女史はさらに以下のように述べています。「APB基金は本地域の活発なアートシーンの成長を助長することに献身しています。そしてまた、本年のAPB基金芸術賞によって発見されたこれららの良質の現代芸術作品の発表に関われることを大変に喜んでおります。」
11月17日、1名の最優秀者賞(S$45,000)、3名の審査員賞(各S$10,000)、そして1名のピープルズチョイス賞(S$10,000)の計5名の受賞者がAPB基金芸術賞のセレモニーにおいて発表されます。審査パネルによって、展示された作品の鑑賞に続き、最優秀賞および審査員賞が授与される一方、ピープルズチョイス賞は、一般大衆が最も気に入った作品へと贈られます。支持者は、気に入った作品をこの賞にオンラインhttp://www.singaporeartmuseum.sg/signatureartprizeで2011年10月1日から投票可能で、またアジア太平洋酒造協会芸術賞2011年ファイナリスト展示会において直接の投票が可能です。この投票を行った方々には、Apple MacBook Airか、ファイナリストおよびファイナリストの作品に関する、20の限定記念カタログが当たるチャンスが与えられます。
アジア太平洋酒造協会基金芸術賞2011年ファイナリスト展示会は2011年11月11日から2012年3月4日まで開催され、学芸員、芸術家によるトークシリーズ、ガイドツアーまたその他の活動が平行して行われ、一般大衆にファイナリストの作品に対する理解を進めます。
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シンガポール美術館について
シンガポール美術館 (SAM) の使命は、東南アジアそしてシンガポールの現代芸術を振興し保護することです。本館は、1996年1月シンガポール国家遺産会の下に設立されました。シンガポール美術館は、世界で最も巨大な東南アジアの現代および近代芸術作品を有しています。2009年以来、本館は、現代東南アジアの芸術作品と芸術活動を中心にしたプログラムおよび収集開発のイニシアチブに焦点をおき活動しています。地域組織および文化芸術施設との戦略的な取り組みによって、本館は、ビジュアルアート教育、交流、研究および開発を該当地域ならびに国際的に促進しています。また本館は2011年シンガポールビエネーレの開催責任者でもあります。
アジア太平洋酒造協会基金について
アジア太平洋酒造協会(APB)基金は、1994年に設立され、全人類愛的な精神で、才能を刺激し、人々の思いやりの心を燃え立たせるべく活動してきました。当協会は三つの地域開分野に力を注いでいます。すなわち、優れた人間性、創造性開発、人間主義的行動です。また、当基金は、芸術への基金、人間主義的な開発を進めるための、才能ある人材の育成、などの多くのイニシアテイヴを行っており、また社会に貢献するために共通の目的を掲げた個人や組織などと有益なパートナーシップを作っています。
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本年の候補者は、芸術賞を賭けて、24カ国および地域からノミネートされた130の芸術作品から決定されました。15のファイナリストはアジア太平洋の14カ国および地域からの選出で、カンボジア、中国、インド、インドネシア、日本、マレーシア、オーストラリア、ニュージーランド、パキスタン、フィリピン、シンガポール、台湾、そしてベトナムからそれぞれ1名の候補者、韓国からは2名の候補者が選抜されました。
賞決定を行うのは、5名の著名芸術専門家を要する審査員パネル-森美術館館長南條史生氏、ロンドン現代美術館代表取締役グレゴリー・ムーア氏、東南アジアの著名なライター、批評家そして学芸員ヘンドロ・ウイジャント氏、2011年ヴェニスビエネーレ開催のインドパビリオン館長で著名な南アジア詩人、学芸員および批評家である、ランジット・ホスコテ氏、そしてSAM館長タン・ブーンフイ氏です。
審査員パネルからの発表によれば、「アジア太平洋酒造協会基金芸術賞は非常に激しい対決となりました。これは単に多くのノミネート作品があっただけではなく、該当地域からの芸術作品の多様性とその卓越性によります。15名の候補の作品はそれぞれ、コンセプトとその表現の力強さにおいて際立っており、多くの作品が感動をよぶ作品です。芸術賞は国別の選抜者の割合による受賞者決定システムに拠らず、独立した芸術作品あるいは芸術プロジェクトの優れた功績を認知し、その栄誉を称えるものです。
今回の作品群は全て、現在のアジア太平洋における、芸術作品の豊かな躍動性を体現しています。15名のファイナリストの作品は、どれもアーティストの個人的な経験や社会の歴史的な軌跡を基としています。作品は、相互に関連し合う現在の世界において、それぞれの地域が直面している現代問題に対するアーティスト達の洗練されたレスポンスです。また、作品は各地域の現代芸術作品制作における幅広い技巧と媒体を例示しています。アジア太平洋のアーティスト達は、多様な方法で芸術稼動を拡大し向上させています。例えば、多様な工芸文化に従事したり、ファインアートから受け継いだものを取り扱ったり、また新しい技術の決定的な応用などを通じています。我々はシンガポール美術館で11月に展示されるこれらの作品を鑑賞するのを楽しみにしています。」
日本のアーティスト、会田誠氏の複合絵画、「灰色の山」は、ファイナリスト候補のひとつです。一目見ると、美しい伝統的な山々の風景画にように見えますが、深く観察すると、風景は顔のないホワイトカラーの労働者のいくつもの体によって描かれており、それが高く積み上げられているのです。目を見張るディティールへの注意力と共に、作品は会田作品の多くに見られる、暴力と破壊の象徴を表現しています。日本の芸術賞へのノミネートは今回が初で、会田氏の作品が最終審査へと選抜されました。
15名すべてのファイナリストの作品は、11月SAMにおいて開催の、アジア太平洋酒造協会基金主催芸術賞2011年ファイナリスト展示会によって展示されます。
シンガポール美術館館長、タン・ブーンフイ氏は以下のように述べています。「本地域の現代アートに献身する美術館の一つとして、SAMはこれら全てのファイナリストの芸術作品を集め、私どものギャラリーにおいて、アジア太平洋の現代芸術における、これら作品の際立った優秀性をショーケースできることをうれしく思っています。この芸術賞はこの地域において特筆すべき賞であり、また本地域における、芸術家達による良質な作品を、その出所や経歴を問わず、認知するための民主的ですばらしい方法であると思います。驚くべき多様な作品とそこに反映しているアーティストのコンセプトは、必ず訪問者に、この地域そしてそこにおける優秀でダイナミックな現在芸術活動に対する深い洞察を与えることでしょう。私どもはまた、一般大衆に積極的にピープルズチョイス賞に参加し、気に入った作品に投票するよう招待しています。」
アジア太平洋酒造協会、グループコーポレートコミュニュケーションズ総合取締役サラ・コウ女史はさらに以下のように述べています。「APB基金は本地域の活発なアートシーンの成長を助長することに献身しています。そしてまた、本年のAPB基金芸術賞によって発見されたこれららの良質の現代芸術作品の発表に関われることを大変に喜んでおります。」
11月17日、1名の最優秀者賞(S$45,000)、3名の審査員賞(各S$10,000)、そして1名のピープルズチョイス賞(S$10,000)の計5名の受賞者がAPB基金芸術賞のセレモニーにおいて発表されます。審査パネルによって、展示された作品の鑑賞に続き、最優秀賞および審査員賞が授与される一方、ピープルズチョイス賞は、一般大衆が最も気に入った作品へと贈られます。支持者は、気に入った作品をこの賞にオンラインhttp://www.singaporeartmuseum.sg/signatureartprizeで2011年10月1日から投票可能で、またアジア太平洋酒造協会芸術賞2011年ファイナリスト展示会において直接の投票が可能です。この投票を行った方々には、Apple MacBook Airか、ファイナリストおよびファイナリストの作品に関する、20の限定記念カタログが当たるチャンスが与えられます。
アジア太平洋酒造協会基金芸術賞2011年ファイナリスト展示会は2011年11月11日から2012年3月4日まで開催され、学芸員、芸術家によるトークシリーズ、ガイドツアーまたその他の活動が平行して行われ、一般大衆にファイナリストの作品に対する理解を進めます。
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シンガポール美術館について
シンガポール美術館 (SAM) の使命は、東南アジアそしてシンガポールの現代芸術を振興し保護することです。本館は、1996年1月シンガポール国家遺産会の下に設立されました。シンガポール美術館は、世界で最も巨大な東南アジアの現代および近代芸術作品を有しています。2009年以来、本館は、現代東南アジアの芸術作品と芸術活動を中心にしたプログラムおよび収集開発のイニシアチブに焦点をおき活動しています。地域組織および文化芸術施設との戦略的な取り組みによって、本館は、ビジュアルアート教育、交流、研究および開発を該当地域ならびに国際的に促進しています。また本館は2011年シンガポールビエネーレの開催責任者でもあります。
アジア太平洋酒造協会基金について
アジア太平洋酒造協会(APB)基金は、1994年に設立され、全人類愛的な精神で、才能を刺激し、人々の思いやりの心を燃え立たせるべく活動してきました。当協会は三つの地域開分野に力を注いでいます。すなわち、優れた人間性、創造性開発、人間主義的行動です。また、当基金は、芸術への基金、人間主義的な開発を進めるための、才能ある人材の育成、などの多くのイニシアテイヴを行っており、また社会に貢献するために共通の目的を掲げた個人や組織などと有益なパートナーシップを作っています。
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