タケカワ、合力、フィリップス 世界遺産「富士山」へのAED適正配置「富士山アウトドアセーフティープロジェクト」開始
富士山では、平成22年~平成26年の5年間で364件の遭難事故が発生し、50人が死亡に至ったとの資料が報告※2されています。その間の富士山の年間登山者数平均は30万人を超え、年間平均遭難事故件数はその前の5年間にあたる平成17年から平成21年のほぼ2倍に達しています。今後は、世界遺産「富士山」を目指す海外からの訪日観光客の増加も見込まれる中、富士山におけるAEDの適正配置※3が安全性向上の課題となっています。
タケカワ、合力、フィリップスは、富士山及び富士山麓地域に於けるアウトドアでの心臓突然死から人命を救うべく、AEDの適正配置の啓発に努めてまいります。
※1 プロジェクトスタッフエンブレム
※2出典 富士山における適正利用推進協議会まとめ“富士登山における安全確保のためのガイドライン”平成27年改訂
※3 適正配置については別添参考資料参照
<“富士山アウトドアセーフティープロジェクト”実施内容>
AED(自動体外式除細動器)提供数
タケカワAED寄贈台数 フィリップス社製 ハートスタートFRx 1台
フィリップスAED提供台数 フィリップス社製 ハートスタートFRx 6台 HS1 2台
期間:2016年7月1日~9月10日
<企業及びその他の概要>
株式会社タケカワ
「株式会社タケカワ」は、1946年3月に合資会社 栄電気の商号を以って山梨県富士吉田市(現在の本社所在地)にて創業致しました。1966年には社名を「武川電気 株式会社」に変更。1983年には東京支店を開設し、創業以来 電気設備工事事業に邁進して参りました。2014年には「電気は使う時代から造る時代へ」という発想の基に太陽光発電事業に参画し、山梨県北杜市にて500kW/hの出力を誇る太陽光発電所の開設・運営をスタートしました。現在も山梨県内で1000kW/hと1500kW/hの太陽光発電所の開設・運営を目指しています。また同じく2014年に現在の「株式会社タケカワ」へ社名を変更し、従来の電気設備工事事業のみの会社経営から多角的な事業を展開できる企業への転向を図り、主軸の電気設備工事事業を中心に、ビルや施設の管理メンテナンス事業、PR・マーケティングの企画・運営・コンサルティング事業、地域活性化を狙った農作物の栽培事業などをスタート致しました。さらに創業70周年を迎えた本年度より地域貢献をテーマにAEDの普及を目的とした高度医療機器の販売事業を開始し、まずは今回のプロジェクトを通じて世界遺産となった富士山周辺の観光地でのAEDの普及に取り組んで参ります。
株式会社タケカワの詳細につきましては、弊社ホームページをご覧ください。(http://www.take-e.com)
日本におけるフィリップスについて
株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパンは、1953年に日本電子開発株式会社としてフィリップス製品の日本市場への輸入を開始し、いくつかの企業統合や社名変更等を経て2005年に社名を株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパンに変更しました。2008年には、呼吸器、睡眠治療器などを扱うフジ・レスピロニクス株式会社を傘下に入れ、同社は2010年に社名をフィリップス・レスピロニクス合同会社としました。2015年には、カテーテルおよびワイヤーを使用した血管内イメージングおよび生理学的評価を行う装置を取り扱うボルケーノ・ジャパン株式会社を傘下に入れました。日本におけるフィリップスは約2,000名の従業員を擁し、全国約80ヵ所に事業所を展開しています。
株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパンの詳細につきましてはホームページをご覧ください。
(http://www.philips.co.jp)
“富士山スカイトレイル®ツアー”とは
株式会社合力が運営する富士山登山学校ごうりきの主催する少人数制の富士登山ツアー。富士山スカイトレイルは株式会社合力の商標登録です。
株式会社合力は、2002年に富士山登山学校ごうりきとして多くの観光者が訪れる富士山全域において、通年で少人数制にこだわり、安心、安全、快適な体験のお手伝いを開始し、マスツアーのみであった富士登山では先駆的・持続的に少人数のエコツアーを開発・実施してきました。2010年に株式会社合力を設立しました。安全管理やきめ細かなガイダンス、配慮が行き届いた専門性の高いツアー体制と関係者との連携を継続しています。地域の方々やガイド、産官学民の連携も深め、広げて富士山ブランドと富士山エコツーリズムの構築に寄与できるよう活動を継続しています。今年3月には環境省他主催第11回エコツーリズム大賞の大賞を受賞しました。
株式会社合力の詳細につきましてはホームページをご覧ください。(http://www.fujitozan.jp)
<別添参考資料>
AEDを取り巻く現状
早期除細動で救命の可能性を高める
突然の心停止はいつでも、どこでも、誰にでも起こりえます。
総務省消防庁の発表※1では、2014年中に心原性心停止による救急搬送件数は約7万6千件と報告されています。
突然の心停止は多くの場合、心室細動という 不整脈が原因と言われており、心室細動に対して 最も有効な治療法がAEDによる除細動(電気ショック)です。突然の心停止からの救命の可能性は1分経過するごとに7~10%づつ低下していきますが、AEDによる除細動、胸骨圧迫(心臓マッサージ)や人工呼吸などの心肺蘇生を実施することで、救命の可能性が高くなります。
AEDの使用が一般市民に認められた2004年7月から2014年末までの10年間に、駅や学校などの一般施設向けに販売されたAEDの累積台数は約51万6千台※2に上りました。さまざまな場所にAEDが設置されるようになりましたが、同時にいくつかの課題も浮き彫りとなっています。
AEDの「適正配置」がまだ足りない
5分以内の除細動がポイント
AEDの普及に伴い、AEDの設置台数や使用件数は年々増加していますが、目撃された心原性心停止に対してAEDが使用された件数は約3.5%に過ぎません※1。その理由の一つにはAEDを所有していても、すぐに使用できる場所に設置されていなかったことが挙げられます。
突然の心停止に対してAEDによる除細動が実行された場合の救命率は、実行されなかった場合の約5倍※1にもなります。救命率を上げるためには、AEDを効果的・効率的に配置すること(適正配置)が重要であり、具体的には心停止発生から5分以内に除細動を行えることが求められます。
※1 2015年12月 総務省消防庁「平成27年度 救急・救助の現況」より
※2 平成26年度厚生労働科学研究費補助金「循環器疾患等の救命率向上に資する効果的な救急蘇生法の普及啓発に関する研究」研究報告書より
AEDの効果的・効率的設置に当たって考慮すべきこと
(2013年9月 一般社団法人日本救急医療財団「AEDの適正設置に関するガイドライン」より抜粋)
1.心停止(中でも電気ショックの適応である心室細動)の発生頻度が高い
(人が多い、ハイリスクな人が多い)
2.心停止のリスクがあるイベントが行われる
(心臓震盪のリスクがある球場、マラソンなどリスクの高いスポーツが行われる競技場など)
3.救助の手がある/心停止を目撃される可能性が高い
(人が多い、視界が良い)
4.救急隊到着までに時間を要する
(旅客機、遠隔地、島しょ部、山間等)
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