獣害対策/ジビエ利用拡大をIoTで支援する『スマートトラップ』の新モデルを発売

〜バッテリー持続時間は約7倍に、通信の安定性も向上。11月12日に発売〜

株式会社huntech

 狩猟関連機器・サービスの企画・開発・販売を行う株式会社huntech(本社:東京都目黒区、代表取締役:川崎亘)は、2018年11月12日に、捕獲時にモバイル端末に通知を送る狩猟罠用のIoT機器「スマートトラップ」の新モデルである「スマートトラップ2」を発売いたします。「スマートトラップ2」は、通信モジュールの仕様変更により、既存のモデルと比較して、バッテリー持続時間が最長9日間から2ヶ月間に延長、柔軟な罠の配置が可能となった上に、通信の安定性が向上し、罠猟および獣害対策の効率を更に向上させるものとなっています。野生鳥獣被害が深刻な地方の自治体などを主な対象とし、2019年末までに既存モデルとあわせて1,000台の販売を見込みます。販売価格は1台33,800円(税抜)で、別途システム利用料として月額980円(税抜)が発生します。10月11日から予約を受け付けます。
 なお、本モデルは、2018年10月16日(火)~ 19日(金)にかけて幕張メッセで開催されるCEATEC JAPANで展示を予定しています。

 

「スマートトラップ2」の仕組み「スマートトラップ2」の仕組み

【発売の背景】
 近年、野生鳥獣による農作物への深刻な被害が報告されています。ここ数年は減少傾向にあるものの、平成28年度の被害額は約172億円にものぼっています(※1)。一方で、野生鳥獣の捕獲をしている狩猟者は年々減少し、高齢化も進んでいます。罠猟の場合、罠の設置後は毎日見回りをすることが望ましいとされていますが、それが猟師の負担になっているのが現状です。そこで、昨年11月に、毎日見回りをしなくても捕獲状況が分かるだけでなく、捕獲データの蓄積により効率的な捕獲を目指す「スマートトラップ」を発売しました。
(※1:農林水産省「全国の野生鳥獣による農作物被害状況について」より)
 初代スマートトラップでは、バッテリーの持続時間や通信の安定性に課題が残っていましたが、今回新たに発売する「スマートトラップ2」では、初代の親機・子機構成(1つの3G通信モジュールに5つの検知センサーを無線で接続)から、各機に検知センサーと3G通信モジュールを搭載する構成に変更したことで、バッテリーの持続時間は7倍になり、柔軟な罠の配置が可能となった上に、通信の安定性が向上するなど、大幅に機能が改善されました。

【今後の展開】
 huntechでは、「スマートトラップ」シリーズの更なる利便性の向上を追求し、2019年夏までに、LPWA(Low Power Wide Area)通信への対応を予定しています。これにより、3G回線の届かない山間部などでも導入が可能になります。
 また、近年では、捕獲された野生鳥獣の「ジビエ」としての活用も盛り上がりを見せています。現状では、捕獲された野生鳥獣の約9割が廃棄され問題となっていますが、政府は昨年5月、シカやイノシシなど野生鳥獣の肉を食材にする「ジビエ」の利用を拡大する方針を明らかにしました。今年3月には、捕獲から搬送・処理加工、販売がしっかりとつながったジビエ利用モデル地区を全国から17地区選定、2019年度にはジビエの消費量を倍増させる方針です。huntechでは、捕獲後の食肉加工・流通プロセスのログを保存・管理するトレーサビリティ管理プラットフォームの開発等、ジビエの流通体制に関わる事業を拡大していく予定です。

【CEATEC JAPAN 出展情報】
・会場:幕張メッセ 千葉県千葉市美浜区中瀬2-1
・開催日時:2018年10月16日(火)~ 19日(金)午前10時~午後5時
・公式サイト http://www.ceatec.com/ja/
・エリア:スタートアップ&ユニバーシティエリア
・小間番号:S005-34

【「スマートトラップ」とは】
「スマートトラップ」/「スマートトラップ2」は、市販の罠に設置することで野生鳥獣の捕獲をリアルタイムで管理者に通知し、捕獲情報を独自のデータベースに記録ができるIoT機器です。

1. 獲物がかかると即通知、見回りの労力を軽減!ジビエ利用拡大にも貢献!
 ワイヤを使って足を縛り付ける仕組みの「くくり罠」や獲物が入ると檻を閉じる「箱罠」と「スマートトラップ」を接続することで、罠が作動するとセンサーが捕獲を検知、管理者に通知メールが送信されます。これにより、罠の設置者に義務付けられている見回りの頻度を、毎日から週1回〜月1回程度にまで削減することができ、猟師の労力を1/30ほどにまで軽減させられます。同時に、捕獲後すぐに回収できるため、良好な状態で食用肉として流通させることが可能になります。また、通知メールの送信先は自由に設定できるため、複数人で罠の管理をすることも可能です。

2. 捕獲場所のGPSデータを記録、一括管理!捕獲効率を向上
 「スマートトラップ」は、GPSセンサーを搭載し、捕獲日時や気象情報などと併せて捕獲場所の位置情報も含めたデータベースを自動で作成することができます。これにより、従来はベテラン猟師の暗黙知によるところの多かった野生鳥獣の行動特性等を見える化し、捕獲効率を高めることが可能です。また、設置情報をシェアすることで、複数人での罠の位置の共有や、見回り・止め刺し・運搬の分業化も可能になります。

【製品概要】
・製品名:「スマートトラップ2」
・発売日:2018年11月12日(2018年10月11日より予約受付)
・本体価格:33,800円/台(税抜)
・システム利用料:月額980円/台(税抜)
・販売予定数:2019年末までに1,000セット(初代モデルとの合計)
・販売方法:株式会社huntechのウェブサイトより注文( http://huntech.jp/

【製品仕様】
・最大外形寸法(幅×高さ×奥行):100×170×70mm
・質量(電池除く):約450g
・通信方式:3G通信
・バッテリー持続時間:約2ヶ月間(市販の単3電池を4本利用)

【製品外観/稼働イメージ】

製品外観製品外観

設置イメージ設置イメージ

稼働イメージ稼働イメージ

捕獲情報の位置データをマッピング可能捕獲情報の位置データをマッピング可能


【参考資料】
農林水産省:全国の野生鳥獣による農作物被害状況について(平成28年度)
http://www.maff.go.jp/j/press/nousin/tyozyu/180119.html

農林水産業・地域の活力創造本部(第23回):ジビエ利用拡大に向けた主な取組
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/nousui/dai23/siryou2-4.pdf

【会社概要】
会社名:  株式会社 huntech
設立:   2017年9月26日
資本金:  210万円
代表者:  代表取締役 川﨑 亘(かわさき わたる)
所在地:  東京都目黒区目黒本町5-7-11 三幸ビル401号
事業内容: 狩猟関連機器・サービスの企画・開発・販売
ウェブサイト: http://huntech.jp/

株式会社huntechは、テクノロジー活用による地方創生を目指し、野生鳥獣の捕獲・流通プロセスの改革による、一次産業の強化と地域資源の有効活用を推進します。

【お客様お問い合わせ先】
株式会社huntech 担当:川崎
TEL:050-5218-9424
E-mail:info@huntech.jp

【報道関係お問い合わせ先】
株式会社huntech 広報:朝倉
TEL:050-5218-9424
E-mail:pr@huntech.jp

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本社所在地
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代表者名
川崎亘
上場
未上場
資本金
210万円
設立
2017年09月