株式会社グレースイメージング、第三者割当増資による資金調達を実施
独自開発のウェアラブルデバイスで「汗中の乳酸濃度」を測定し疲労を可視化
慶應義塾大学医学部発のベンチャー企業である株式会社グレースイメージング(本社:東京都新宿区、以下 グレースイメージング)は、株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ(本社:東京都港区、以下KII)、D3 LLC(本社:東京都渋谷区)、QBキャピタル合同会社(本社:福岡県福岡市)、三菱UFJキャピタル株式会社(本社:東京都中央区)を引受先とする資金調達を実施いたしました。今回の第三者割当増資によるグレースイメージングの調達額は総額約2億円となります。東京都補助事業による支援金(後述)と合わせて4億円の資金を活用し、社会実装へ向けた開発を進めてまいります。
◆資金調達の背景、目的
<汗中乳酸測定技術による心臓リハビリテーションの普及を目指して>
グレースイメージングでは、血液中ではなく汗中の乳酸濃度を測定、可視化できるウェアラブルデバイス「汗乳酸センサ」を開発しています。昨今、心不全患者の再入院率を低下させる方法として、心臓リハビリテーションが推奨されていますが、心臓リハビリテーションでは最適な運動負荷量を計測するために心肺運動負荷検査(CPX検査)を行う必要があります。しかし既存のCPX検査はコスト面やスペース等の制約から普及は限定的となっており、心臓リハビリテーションの普及も進んでいないのが現状です。当社のデバイスにより簡便かつ連続的に運動負荷量や有酸素運動から無酸素運動への変化を可視化することで、既存のCPX検査の課題を克服し、心臓リハビリテーションの普及に寄与することが期待されます。今回の調達により汗乳酸センサ及び周辺機器を含めたデバイスの医療機器承認取得に向けた開発を加速するとともに、将来的にはスポーツ分野や健康管理等への応用も目指し開発を進めていきます。
◆普及に向けた取り組み
慶應義塾大学循環器内科学教室および同大学医学部スポーツ医学総合センターによる国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)補助事業(※1)の採択を受けて同科と共同研究を行っており、同大学は、心臓リハビリテーションにおける当社開発中のデバイスの有用性に関する論文発表(※2)、学術発表(※3)などの成果を発信しています。又、東京都補助事業「先端医療機器アクセラレーションプロジェクト」(AMDAP)では令和元年度の補助事業対象者の選定を受け、治験費用も含めた2億円の補助金による支援を受けることが決定しました(※4)。実証試験レベルでは、スポーツアパレルメーカーやトップアスリートとの研究も盛んに行っており、「疲れの見える化」をキーワードに多分野への活用を模索しています。
(※1)平成31年(令和元年)度「循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策実用化研究事業」
(※2)https://www.nature.com/articles/s41598-021-84381-9
(※3)第27回日本心臓リハビリテーション学会学術集会 YIA賞受賞
(※4)https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2021/03/10/04.html
◆投資会社様のコメント
グレースイメージング社は心不全治療の課題となっている再入院リスクに対し、心臓リハビリの普及という形でリスク低減に貢献することが期待されております。薬などに頼らないリハビリテーションのグレースイメージング社の製品による普及と、その中での同社の認知度向 上や心臓リハビリ以外の事業分野への拡大を期待しており、同社の発展に向けて弊社もサポートして参ります。
中島社長とは私が審査員を務めた慶應医療ベンチャー大賞での審査で出会いました。基盤技術はJSR様に端を発し、臨床研究を慶大で行い、ハードウェア・アプリ開発をソニー様のご助力で行うという、日本のオープンイノベーションの結節でおられます。特にスタートアップが不得手とするハードウェア開発にソニー様の多大なるご支援を頂けていることに信頼感を感じております。当社の技術は世界的にもユニークです。国内の課題解決のみならず世界のアンメットニーズ解決に資すると判断し、即ち当ファンドの掲げる「日本発・世界の医療健康に貢献」に合致することから、KII様のリードの本投資機会に参画させて頂きました。日本の総合力を、世界に示して下さることを期待しております。
多様な経歴を持つ素晴らしいメンバーが参加され、また中島CEOは弊社が主に活動する九州・福岡のご出身という縁もあり、今回出資させていただくことを大変嬉しく思っています。医療現場で徹底的に磨き上げられたプロダクトを基に、心臓リハビリ等の医療分野のみならず、スポーツ分野等でも「疲れの見える化」革命を起こされることを、心より期待しています。
グレースイメージング社の開発する汗乳酸センサは、心臓リハビリにおけるCPX検査の課題を的確に解決し、心不全患者が急増している事態の緩和に繋がる画期的なソリューションであると確信しています。また、医療、リハビリ、ものづくりなどの各専門家が揃っており、この課題を必ず解決できるチームであると期待しています。今回の出資を通じ、課題の解決に関われることを、大変嬉しく思います。
◆会社概要
2019年 3月 IBM BlueHub 第5期 最優秀賞受賞
2019年 6月 ソニーグループ株式会社支援の下、汗乳酸センサの開発を開始
2019年 9月 JSR株式会社、ソニーグループ株式会社に第3者割当増資を実施
2019年 10月 東京都「先端医療機器アクセラレーションプロジェクト」(AMDAP)採択
2019年 12月 第4回健康医療ベンチャー大賞 社会人部門優勝
2020年 7月 MedTech Innovator Asia Pacific Accelerator 選出
2020年 11月 総務省「異能vationプログラム」 異能ジェネレーションアワード分野賞受賞
2021年 3月 東京都「先端医療機器アクセラレーションプロジェクト」補助事業対象者に選定
◆イベントのご案内
弊社が御支援を頂いているソニーグループ株式会社のイベントにて、弊社がプレゼンターとして登壇しこれまでの取り組みについてお話しいたします。ご関心のある方は下記サイトより事前参加登録の上ご視聴ください。
「Sony Open Innovation Day 2021」
主催:ソニーグループ株式会社 Sony Startup Acceleration Program(SSAP)
日時:2021年9月9日 13:00~ ※オンデマンド配信
特設サイト: https://sony-startup-acceleration-program.com/sonyopeninnovationday2021/
<汗中乳酸測定技術による心臓リハビリテーションの普及を目指して>
グレースイメージングでは、血液中ではなく汗中の乳酸濃度を測定、可視化できるウェアラブルデバイス「汗乳酸センサ」を開発しています。昨今、心不全患者の再入院率を低下させる方法として、心臓リハビリテーションが推奨されていますが、心臓リハビリテーションでは最適な運動負荷量を計測するために心肺運動負荷検査(CPX検査)を行う必要があります。しかし既存のCPX検査はコスト面やスペース等の制約から普及は限定的となっており、心臓リハビリテーションの普及も進んでいないのが現状です。当社のデバイスにより簡便かつ連続的に運動負荷量や有酸素運動から無酸素運動への変化を可視化することで、既存のCPX検査の課題を克服し、心臓リハビリテーションの普及に寄与することが期待されます。今回の調達により汗乳酸センサ及び周辺機器を含めたデバイスの医療機器承認取得に向けた開発を加速するとともに、将来的にはスポーツ分野や健康管理等への応用も目指し開発を進めていきます。
◆普及に向けた取り組み
慶應義塾大学循環器内科学教室および同大学医学部スポーツ医学総合センターによる国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)補助事業(※1)の採択を受けて同科と共同研究を行っており、同大学は、心臓リハビリテーションにおける当社開発中のデバイスの有用性に関する論文発表(※2)、学術発表(※3)などの成果を発信しています。又、東京都補助事業「先端医療機器アクセラレーションプロジェクト」(AMDAP)では令和元年度の補助事業対象者の選定を受け、治験費用も含めた2億円の補助金による支援を受けることが決定しました(※4)。実証試験レベルでは、スポーツアパレルメーカーやトップアスリートとの研究も盛んに行っており、「疲れの見える化」をキーワードに多分野への活用を模索しています。
(※1)平成31年(令和元年)度「循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策実用化研究事業」
(※2)https://www.nature.com/articles/s41598-021-84381-9
(※3)第27回日本心臓リハビリテーション学会学術集会 YIA賞受賞
(※4)https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2021/03/10/04.html
◆投資会社様のコメント
- 株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ (執行役員 本郷有克 様)
グレースイメージング社は心不全治療の課題となっている再入院リスクに対し、心臓リハビリの普及という形でリスク低減に貢献することが期待されております。薬などに頼らないリハビリテーションのグレースイメージング社の製品による普及と、その中での同社の認知度向 上や心臓リハビリ以外の事業分野への拡大を期待しており、同社の発展に向けて弊社もサポートして参ります。
- D3 LLC (D3バイオヘルスケアファンド ジェネラル・パートナー 永田智也 様)
中島社長とは私が審査員を務めた慶應医療ベンチャー大賞での審査で出会いました。基盤技術はJSR様に端を発し、臨床研究を慶大で行い、ハードウェア・アプリ開発をソニー様のご助力で行うという、日本のオープンイノベーションの結節でおられます。特にスタートアップが不得手とするハードウェア開発にソニー様の多大なるご支援を頂けていることに信頼感を感じております。当社の技術は世界的にもユニークです。国内の課題解決のみならず世界のアンメットニーズ解決に資すると判断し、即ち当ファンドの掲げる「日本発・世界の医療健康に貢献」に合致することから、KII様のリードの本投資機会に参画させて頂きました。日本の総合力を、世界に示して下さることを期待しております。
- QBキャピタル合同会社 (アソシエイト 川太規之 様)
多様な経歴を持つ素晴らしいメンバーが参加され、また中島CEOは弊社が主に活動する九州・福岡のご出身という縁もあり、今回出資させていただくことを大変嬉しく思っています。医療現場で徹底的に磨き上げられたプロダクトを基に、心臓リハビリ等の医療分野のみならず、スポーツ分野等でも「疲れの見える化」革命を起こされることを、心より期待しています。
- 三菱UFJキャピタル株式会社 (ライフサイエンス部 次長 井澤洋介 様)
グレースイメージング社の開発する汗乳酸センサは、心臓リハビリにおけるCPX検査の課題を的確に解決し、心不全患者が急増している事態の緩和に繋がる画期的なソリューションであると確信しています。また、医療、リハビリ、ものづくりなどの各専門家が揃っており、この課題を必ず解決できるチームであると期待しています。今回の出資を通じ、課題の解決に関われることを、大変嬉しく思います。
◆会社概要
会社名 | 株式会社グレースイメージング (Grace imaging, Inc.) |
所在地 | 東京都新宿区信濃町35番地 |
代表者 | 代表取締役 中島大輔 |
設立 | 2018年7月2日 |
事業内容 | 汗乳酸センサを用いた最先端疲労分析・評価サービスの開発・提供 |
URL | https://www.gr-img.com/ |
◆社歴・賞歴
2019年 3月 IBM BlueHub 第5期 最優秀賞受賞
2019年 6月 ソニーグループ株式会社支援の下、汗乳酸センサの開発を開始
2019年 9月 JSR株式会社、ソニーグループ株式会社に第3者割当増資を実施
2019年 10月 東京都「先端医療機器アクセラレーションプロジェクト」(AMDAP)採択
2019年 12月 第4回健康医療ベンチャー大賞 社会人部門優勝
2020年 7月 MedTech Innovator Asia Pacific Accelerator 選出
2020年 11月 総務省「異能vationプログラム」 異能ジェネレーションアワード分野賞受賞
2021年 3月 東京都「先端医療機器アクセラレーションプロジェクト」補助事業対象者に選定
◆イベントのご案内
弊社が御支援を頂いているソニーグループ株式会社のイベントにて、弊社がプレゼンターとして登壇しこれまでの取り組みについてお話しいたします。ご関心のある方は下記サイトより事前参加登録の上ご視聴ください。
「Sony Open Innovation Day 2021」
主催:ソニーグループ株式会社 Sony Startup Acceleration Program(SSAP)
日時:2021年9月9日 13:00~ ※オンデマンド配信
特設サイト: https://sony-startup-acceleration-program.com/sonyopeninnovationday2021/
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