(株)Helteが奈良女子大学とWith/Afterコロナにおける「Sail」を活用したシニア層の新たなコミュニケーションツール開発とコミュニティ形成に関する共同研究契約を締結。

日本語でのグローバルコミュニケーションサービス「Sail」を活用し産学連携でコロナ時代のもたらす社会課題の解決に取り組みます。

Helte

株式会社Helte(本社:千葉県柏市、代表:後藤学、以下「Helte」)は、国立大学法人奈良女子大学 研究院人文科学系 寺岡伸悟教授、水垣源太郎教授、研究院生活環境科学系 佐藤克成講師と日本のシニアと世界の日本語学習者が繋がる日本語でのグローバル・オンライン・コミュニケーションサービスSail上のリソースを活用し「ICTを活用した遠隔コミュニケーションサービスSailを使用することで他者とのコミュニケーション、コミュニティ形成に与える影響の効果検証」の共同研究締結を正式発表致します。
With/Afterコロナの新たな社会課題の解決に向けてAI(音声認識技術での社会的感情の検証)等を含めた最新技術も用いて産学連携で取り組みます。

  • 共同研究の背景
コロナウィルス感染拡大が広がる昨今の社会状況の中で、シニア層の方々の外出機会が限られることによって生じる悪影響の一つにシニアコミュニティの崩壊が挙げられます。
スポーツ施設やコミュニティセンター等の閉鎖により、シニアのコミュニケーション量は圧倒的に減少し、ストレスがたまることや、フレイル進行、孤立する中高年齢者が増加することで、生活不活性化病や認知症が増える恐れがあると考えました。
刻一刻と変化する状況の中で効果的かつ迅速に課題解決のアプローチを行うためには学術的な観点からのサポート、専門知識・技術リソースが必要と考え、国立大学法人奈良女子大学との共同研究締結に至りました。

 

  • 寺岡 伸悟教授コメント

 

国立大学法人奈良女子大学 寺岡伸悟教授国立大学法人奈良女子大学 寺岡伸悟教授

この共同研究は、たんに対面的接触が少なくなってしまった高齢者をICTでつなぐのではなく、日本語や日本文化を伝えるというアウトプットを起点とした能動的なコミュニケーション環境を提供する社会実験である点が大きな特徴である。
明確な目的をもったアウトプット起点のICT利用がもたらす効果を多面的に明らかにできれば、コロナ下はもちろん、ふだんから孤立しがちな高齢者の社会参加や生きがい、教える者同士の新たなつながり創出など、様々な場面での応用が期待される。
 

 

「Sail」は、日本のシニア層の方々が、世界で日本語を学んでいる人々とオンラインで交流することのできる日本語でのグローバルコミュニケーションサービスです。
世界の日本語学習の状況は公的機関で日本語を学んでいる学習者数のみでも約360万人存在しており(※1)、外国人労働者数は平成19年に外国人雇用状況の届出が義務付けられて以来、過去最高の約146万人にのぼります(※2)。国内でも2019年12月に成立した「出入国管理及び難民認定法及び法務省設置法の一部を改正する法律」で、外国人材の受け入れを進める方針が示されるなど、外国人と日本の関係環境が大きく変わりつつあります。

また、日本の65歳以上の高齢者人口は2020年4月時点で3591万人で、総人口比が28.6%と、過去最高となりました(※3)。平成29年9月には、安倍晋三首相が掲げた看板政策「人づくり革命」を推進する「人生100年時代構想推進室」が発足し、超長寿社会を迎える中で長い人生をどのように活力を持って活動していくか、国の制度、社会システムなどのあるべき姿の議論が始まっています。

今後の日本社会が多くの外国人就労者を受け入れる中で、異なる者が持つ違いを脅威と捉えるのではなく、個々の持つユニークネスとして理解を進めることで多様性を尊重し、インクルーシブな社会への第一歩となる変化を生み出していきます。
外国人日本語学習者のSailへの参加国は83カ国になり、登録者数は4500名を超えております。また、教育機関への導入もタイ、ベトナム、ミャンマーといった国々で展開をしております。

日本側のシニアの登録者数は1600名を超え、現在も増え続けております。
総会話数は1万回を突破し、外国人日本語学習者が来日後に実際にシニアに会うというケースも生まれており、Sailコミュニティはアプリ内だけではなく、リアルな場でも広がりを見せております。

シニアが、日本の文化や歴史、経験や知恵を伝えることで、これまでの人生を振り返ることができたり、日本の良さを継承していくことが、ひとつの生きる楽しみになればと考えています。
また、日本語学習者の中でも、現在、特に多いのが東南アジア諸国の若者です。彼らが将来の活躍の場として日本を選択し、日本のシニアから生きた日本語を学ぶことで、夢を叶える一歩につなげられるよう、サービスの充実を図ってまいりました。

Sailは在宅シニアの方々の新たなコミュニケーションツールとしてご活用いただいておりますが、本プロジェクトを通じてSailにAI機能を搭載し、会話を行うことで認知症予防・未病といったヘルスケア領域へのサービス拡充につなげていく計画です。

出典元:
(※1)独立行政法人国際交流基金「2015年度海外日本語教育機関調査結果」より
(※2)厚生労働省「「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(平成30年10月末現在)」より
(※3)総務省統計局 人口推計 - 2020年(令和2年)4月報 -
 
  • Helte会社概要
社名:株式会社Helte
URL:http://www.helte.jp/ja/
Sail URL:https://sail.helte.jp/guide/
所在地:千葉県柏市東上町 2-28 第一水戸屋ビル 3F Nob+内
設立:2016年3月22日
代表取締役:後藤学
事業内容:日本のシニアと世界の日本語学習者が繋がる日本語でのグローバル・オンライン・コミュニケーションサービスSailの運営
 
  • 本リリースに関するお問い合わせ先
株式会社Helte 
担当者:小松原 亮
TEL:04-7186-7188
e-mail:info@helte-corp.com

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会社概要

株式会社Helte

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URL
https://www.helte.jp/
業種
情報通信
本社所在地
千葉県柏市東上町2-28 第一水戸屋ビル3F
電話番号
050-3358-6892
代表者名
後藤学
上場
未上場
資本金
5億円
設立
2016年03月