家族問題に直面する当事者を支援、日本初の宿泊型施設「転生庵」を8月8日開設
被害・加害問わず、DVや虐待の当事者の真の回復を目指して
日本家族再生センター(京都府京都市山科区、所長:味沢道明)
は、DV(ドメスティック・バイオレンス)や虐待などの家族問題に直面する当事者支援の更なる拡充を目的として、複合的家族支援施設「転生庵」を本年8月8日(土)に京都府の奥座敷である南丹市に開設することをお知らせします。
は、DV(ドメスティック・バイオレンス)や虐待などの家族問題に直面する当事者支援の更なる拡充を目的として、複合的家族支援施設「転生庵」を本年8月8日(土)に京都府の奥座敷である南丹市に開設することをお知らせします。
日本家族再生センターは2003年より現在に至るまで、DVや虐待、自傷行為、引きこもりといった様々な家族問題に対して、被害・加害や男女、大人、子どもなどに関わりなく、問題に悩む当事者に対して複合的支援を 「メンズセラピー」として実践してきました。支援内容は、カウンセリングやグループワークに加え、シェルター、ビジテーション、アドボカシー、クッキングセラピー、キャンプセラピーなど多岐に渡ります。
日本国内では、DV防止法(正式名称:配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律)が2001年4月に施行され、より的確な対応や支援のために法改正が重ねられてきました。一方、2020年に警察庁から発表(※1) された「令和元年におけるストーカー事案及び配偶者暴力事案等への対応状況について 」によれば、DV事案の件数は継続して増加しています。また、コロナ禍においてはDVだけでなく、虐待の件数の更なる高まりも各所で報告されています。
※1 警察庁「令和元年におけるストーカー事案及び配偶者暴力事案等への対応状況について」 https://www.npa.go.jp/news/release/2020/20200305001.html
こうした背景を受け、当センターでは、当事者自身が豊かな人生を取りもどすために、状況や感情を理解し、 行動変容に向けて寄り添うべく、宿泊研修や農作業、ガーデニング、アニマルセラピーなどの行動療法を「メンズセラピー」に取り入れることが可能な「転生庵」を開設するに至りました。食事や団欒などの家族機能も付与したセラピーの提供と実践を目指し、当事者の真の回復に向けた挑戦を続けます。
◆メンズセラピーとは
これまでのセラピーの多くは、家族間暴力や生きづらさについて個人に問題を還元してきました。日本家族再生センター所長の味沢が提唱する「メンズセラピー」は、日本の現況を踏まえた上で、社会に溢れる権力構造と それを起因とする社会病理を俯瞰し、あくまでも当事者の視点で援助実践することを特徴とします。すなわち、 社会に関わり生活するすべての人は加害者でもあり被害者でもあるという両面性を持つ当事者であるとの前提に立った上で、自らのどのような体験にも意味があり、人生を肯定的に生きることができる、一人一人に寄り添う理論といえます。
◆日本家族再生センターの支援理念について
1990年代、「男悩みのホットライン」や「男の非暴力グループワーク」などのメンズリブ運動(※2)から発展し創設された男性支援機関の先駆けである「メンズサポートルーム(京都府京都市山科区)」を前身に、2003年、性別を対立構造として捉えず、男性だけでなく女性も援助対象として、日本家族再生センターは設立されました。カウンセリングやワークショップ、シェルター提供、ビジテーションなどをワンストップで提供し、そうした日本では先駆的なセンターでの援助実践は、当事者の当事者による当事者のための援助であるだけでなく、 社会でも個々の家庭でも失われつつある家族機能を、セラピーに取り込むことで、生育の中で充足されなかった承認や愛に対する欠乏欲求を満たし、当事者のこころの再成長を可能にし、暴力の当事者の回復を確かなものにすることができます。
DVは身体的な暴力に限らず、権力をはじめとする様々なパワーを用いて強者が弱者をコントロールすることであり、どの文化においてもその構造は広く根付いています。しかし、そうした暴力は単に法律で禁止さえすれ ば解決される訳ではありません。 「メンズセラピー」によって回復した当事者は、人が人を支配しない、一人一人が尊重される、そんな価値観 を持って社会に帰り、社会を非暴力化する、小さいけれど貴重な存在になり得ます。世界が分断と対立へと危険な歩みを始めた今世紀、いま必要とされるのは、パワーに依存しない価値観であり、人間関係であり、社会の家族機能の再生です。
※2 日本家族再生センター「メンズリブの系譜」https://jafarec.com/menslib-history/
◆味沢道明
1990年代に日本で起こったメンズムーブメントの先駆者の一人であり、当事者視点での男性運動を続ける唯一の存在。家族再生センターを設立し、所長を務める。センターではこれまでに7000件以上のカウンセリングを行ってきた他、 ビジテーションやシェルター支援を提供。また毎月、京都、大阪、東京で脱暴力のためのワークショップをこれまでに1500回以上開催している。
◆日本家族再生センター概要
社名:有限会社日本家族再生センター
所在地:京都府京都市山科区御陵大津畑町38の3
URL:https://jafarec.com
代表者:味沢 道明
設立年月:2003年4月
事業内容:家族問題に対する相談事業・支援事業など
資本金:300万円
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
- 種類
- その他
- ビジネスカテゴリ
- 福祉・介護・リハビリその他
- 関連リンク
- https://jafarec.com
- ダウンロード