AR技術を用いた遠隔支援ツール「どこでも君・医療(仮称)」の実証実験を開始【ダットジャパン株式会社】
医療画像処理支援・教育支援の運用高度化とウィズ・アフターコロナ対策
新型コロナウィルス禍により重要度を増している遠隔画像診断支援と高度化・多様化する医療画像処理装置の操作習熟のための教育支援を目的に、最新のAR技術を用いた最適な遠隔支援システムの構築を目指します。
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医療画像処理支援・教育支援の運用高度化とウィズ・アフターコロナ対策
AR技術を用いた遠隔支援ツール「どこでも君・医療(仮称)」の実証実験を開始
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ダットジャパン株式会社(本社:北海道札幌市、社長:犬丸澄夫、以下「ダットジャパン」)は最新のAR技術を活用し、遠隔でリアルタイムに医療画像処理業務をアシストするツール「どこでも君・医療(仮称)」の実証実験を2021年5月より、杏林⼤学医学部付属病院(東京都三鷹市)と開始致します。
本実証実験では、新型コロナウィルス禍により重要度を増している遠隔画像診断支援と高度化・多様化する医療画像処理装置の操作習熟のための教育支援を目的に、最新のAR技術を用いた最適な遠隔支援システムの構築を目指します。また、支援内容の動画と音声を効率的にマニュアル化する技術により、熟練者の技術・暗黙知を体系立てて共有出来る機能も実現致します。
■背景・概要
(1)背景
現在の医療では、患者中心の医療を実現するために、「根拠に基づく医療」の概念が注目され、X線撮影をはじめ、CT(コンピュータ断層撮影)やMRI(磁気共鳴画像)による客観性の高い検査の重要性が増しています。さらに、近年の高度医療機器の発展により、これらの医療用画像を処理する装置が多様化、複雑化し、処理装置の操作習熟に期間を要するようになっております。
しかし、医療の現場では、迅速な画像情報の提供が望まれ、処理装置操作の習熟度不足による画像情報の提供遅延や誤った処理による画像表示が、重大な事態につながる危険性もはらんでおります。処理の習熟度を迅速にかつ均一に向上にさせるためには、高度化する医療機器の発展に追随できる教育環境を整えることが求められています。
(2)課題
従来の映像と音声のみの遠隔支援システムを、医療画像処理と教育支援の場面に適用したとしても、十分な支援が実現できない事が課題となっています。
●具体例
・指示が見えない
熟練者から現場撮影技師への「見て欲しいポイント」の指示が音声のみでは時間がかかり不正確になることもある。対面であれば「ここ」と言って指を差せば済みますが、遠隔からの指示では複雑な画像処理機器の細かな場所を言葉のみで伝えることが難しく、必ずしも一度の会話で指示が完結しません。
・膨大なマニュアル
昨今の画像処理装置は高度化・複雑化が進んでいるため、膨大な操作マニュアルだけでは適切な撮影が難しいのが現実です。熟練者はマニュアルや図面の足りない部分を経験で補完していますが、マニュアルや図面を共有しつつ指示を行ったとしても、経験の浅い者には伝わりにくいものになります。
・ユーザー本位でないシステム
Live映像と視点の共有を行うデバイスはカメラ付きのスマフォかタブレット端末が一般的ですが、両手あるいは片手が塞がるため作業の妨げになります。さらに専用アプリケーションの導入が必要であればさらに活用が難しくなります。
(3)どこでも君・医療(仮称)
●どこでも君・医療(仮称)により解決できる課題
上記の背景と課題のため、現実に運用可能な遠隔支援技術の提供が求められており、次の『どこでも君・医療(仮称)』独自の機能により、従来の遠隔支援ツールの課題を解決します。
・AR技術によりモデリングした熟練者の手を表示する事で、画面越しの指差し指示を実現
・支援結果を録画・編集し動画マニュアル化、PDF等のマニュアルと併用し分かり易く支援
・スマートグラス等のハンズフリーデバイスの表示用に最適化したUIの実現
・Webブラウザのみで動作が可能
・熟練者の暗黙知の形式知化
遠隔でサポートを行う場合、熟練者による撮影支援が不可欠ですが、すべての機器に習熟した技師の数は限られているため、支援を行う人材の確保自体も難しいのが現状です。
そこで、当社の開発するAR機能を用いて熟練者により遠隔作業支援を行いながら、その結果を記録・編集した動画マニュアルを作成し共有する事で、限られた熟練者の技術を数多くの人材が利用出来る仕組みを構築します。
●「どこでも君・医療(仮称)」概要
(図1)どこでも君・医療(仮称) システム構成図
※ PCをサーバーとして画面に表示したARモデルを熟練者が操作し、Live映像に合成し作業員側のデバイスとP2P(Peer to Peer)で通信
●どこでも君・医療(仮称)の詳細
「どこでも君・医療(仮称)」は、先行して開発された家電修理サービス用の「どこでも君・修理(仮称)」に基づき、医療画像撮影の支援用に開発されたシステムです。本システムのARアシスト技術は、最新のAR技術を現実の要望に沿って、独自のカスタマイズを行ったシステムです。
これは誰でも簡単に利用できるWEBサービスとして提供し、アフターコロナと、慢性的な労働力不足を解決するソリューションです。家電製品の訪問修理向けに開発した「どこでも君・修理(仮称)」と、医療特有の課題対応を行なう本システムとの違いは以下のような違いがあります。
これにより操作手順、確認箇所、視点誘導などのガイドが遠隔で可能となります。視覚的に分かり易い遠隔支援が実現できるため、下記のメリットが得られます。
■ どこでも君・医療(仮称)の特徴
これまでのAR技術は現場Live映像とのキャリブレーション(ARを現実に重ねるための同期処理)が必要な場合や、複雑な事を表現し過ぎてしまい、現実的な作業に即さない仕様のものが多いが、本システムはARを極めてシンプルにし、小さい画面でも作業性を損なわないUIの仕様が最大の特徴。
■ 実証実験場所、選定の理由(杏林大学医学部付属病院)
弊社で開発した「どこでも君・修理(仮称)」を杏林大学医学部放射線医学教室の横山 健一教授に紹介したところ、医療画像処理の現場で活用できる可能性が判明し、有効性を確認するために、杏林大学医学部付属病院にて2021年度から検証実験を実施することになりました。
本プロジェクトの成果から、実際の画像処理現場に最適な遠隔支援技術を確立する事が可能となります。
■ どこでも君・医療(仮称)のビジネスモデル
本システムを製品化した際は、年間契約のライセンス利用料で提供を予定しており、価格は72,000円を想定しています。
ライセンス利用料に加え、オプションとして物理サーバーを施設内に設置するプランも用意します(レンタル料 年間10万円~ 動画容量により価格は変動)。
本システムは支援、指導した結果を録画・編集し、電子マニュアルとして利用出来る機能を有していますが、利用する場所が病院等の医療施設となり、映像に機微情報が多く含まれる事から、セキュアな提供を目的に、録画・配信を行うサーバーを利用する施設内に設置する形の「物理サーバーレンタル」「モーションセンサーレンタル」とクラウドサービスの「webシステム」をセットで提供します。(どこでも君・修理(仮称)はモーションセンサーレンタル+クラウドサービス月額利用料型で提供予定)
販売先は本実証実験の対象である医療機関から販売を開始します。特に、北海道など人材不足、病院へのアクセスが困難な地域から販売を行う予定です。
■その他
・2021年5月12日(水)
日本経済新聞 電子版に記事掲載されました。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFC1042P0Q1A510C2000000/
・2021年5月13日(木)
日本経済新聞 地域/北海道に記事掲載されました。
■お問い合わせ先
ダットジャパンでは、本システム『どこでも君・医療(仮称)』および『どこでも君・修理(仮称)』を各業界のお客様にお使いいただけるよう。業界向けカスタマイズをおこなって行く予定です。
実証実験を行ってみたい各業界のお客様を募集しています。下記の連絡先までお気軽に連絡ください。
ダットジャパン株式会社
CSソリューション事業部 「どこでも君・医療(仮称)」担当
TEL:011-207-6211 FAX:011-207-6222
メールアドレス sales-info@datt.co.jp
■ダットジャパン株式会社について
北海道札幌市を拠点に創業から30年以上、建設業向けのソフトウェア開発・販売及びSI事業を展開、コールセンター運用、コールセンター系システムの開発・販売を主体に行っている。
〒060-0063
札幌市中央区南3条西5丁目1-1 ノルベサ5階
ダットジャパン株式会社
代表取締役 犬丸 澄夫
TEL:011-207-6211
FAX:011-207-6222
URL:http://www.datt.co.jp/
医療画像処理支援・教育支援の運用高度化とウィズ・アフターコロナ対策
AR技術を用いた遠隔支援ツール「どこでも君・医療(仮称)」の実証実験を開始
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ダットジャパン株式会社(本社:北海道札幌市、社長:犬丸澄夫、以下「ダットジャパン」)は最新のAR技術を活用し、遠隔でリアルタイムに医療画像処理業務をアシストするツール「どこでも君・医療(仮称)」の実証実験を2021年5月より、杏林⼤学医学部付属病院(東京都三鷹市)と開始致します。
本実証実験では、新型コロナウィルス禍により重要度を増している遠隔画像診断支援と高度化・多様化する医療画像処理装置の操作習熟のための教育支援を目的に、最新のAR技術を用いた最適な遠隔支援システムの構築を目指します。また、支援内容の動画と音声を効率的にマニュアル化する技術により、熟練者の技術・暗黙知を体系立てて共有出来る機能も実現致します。
■背景・概要
(1)背景
現在の医療では、患者中心の医療を実現するために、「根拠に基づく医療」の概念が注目され、X線撮影をはじめ、CT(コンピュータ断層撮影)やMRI(磁気共鳴画像)による客観性の高い検査の重要性が増しています。さらに、近年の高度医療機器の発展により、これらの医療用画像を処理する装置が多様化、複雑化し、処理装置の操作習熟に期間を要するようになっております。
しかし、医療の現場では、迅速な画像情報の提供が望まれ、処理装置操作の習熟度不足による画像情報の提供遅延や誤った処理による画像表示が、重大な事態につながる危険性もはらんでおります。処理の習熟度を迅速にかつ均一に向上にさせるためには、高度化する医療機器の発展に追随できる教育環境を整えることが求められています。
(2)課題
従来の映像と音声のみの遠隔支援システムを、医療画像処理と教育支援の場面に適用したとしても、十分な支援が実現できない事が課題となっています。
●具体例
・指示が見えない
熟練者から現場撮影技師への「見て欲しいポイント」の指示が音声のみでは時間がかかり不正確になることもある。対面であれば「ここ」と言って指を差せば済みますが、遠隔からの指示では複雑な画像処理機器の細かな場所を言葉のみで伝えることが難しく、必ずしも一度の会話で指示が完結しません。
・膨大なマニュアル
昨今の画像処理装置は高度化・複雑化が進んでいるため、膨大な操作マニュアルだけでは適切な撮影が難しいのが現実です。熟練者はマニュアルや図面の足りない部分を経験で補完していますが、マニュアルや図面を共有しつつ指示を行ったとしても、経験の浅い者には伝わりにくいものになります。
・ユーザー本位でないシステム
Live映像と視点の共有を行うデバイスはカメラ付きのスマフォかタブレット端末が一般的ですが、両手あるいは片手が塞がるため作業の妨げになります。さらに専用アプリケーションの導入が必要であればさらに活用が難しくなります。
(3)どこでも君・医療(仮称)
●どこでも君・医療(仮称)により解決できる課題
上記の背景と課題のため、現実に運用可能な遠隔支援技術の提供が求められており、次の『どこでも君・医療(仮称)』独自の機能により、従来の遠隔支援ツールの課題を解決します。
・AR技術によりモデリングした熟練者の手を表示する事で、画面越しの指差し指示を実現
・支援結果を録画・編集し動画マニュアル化、PDF等のマニュアルと併用し分かり易く支援
・スマートグラス等のハンズフリーデバイスの表示用に最適化したUIの実現
・Webブラウザのみで動作が可能
・熟練者の暗黙知の形式知化
遠隔でサポートを行う場合、熟練者による撮影支援が不可欠ですが、すべての機器に習熟した技師の数は限られているため、支援を行う人材の確保自体も難しいのが現状です。
そこで、当社の開発するAR機能を用いて熟練者により遠隔作業支援を行いながら、その結果を記録・編集した動画マニュアルを作成し共有する事で、限られた熟練者の技術を数多くの人材が利用出来る仕組みを構築します。
●「どこでも君・医療(仮称)」概要
(図1)どこでも君・医療(仮称) システム構成図
※ PCをサーバーとして画面に表示したARモデルを熟練者が操作し、Live映像に合成し作業員側のデバイスとP2P(Peer to Peer)で通信
●どこでも君・医療(仮称)の詳細
「どこでも君・医療(仮称)」は、先行して開発された家電修理サービス用の「どこでも君・修理(仮称)」に基づき、医療画像撮影の支援用に開発されたシステムです。本システムのARアシスト技術は、最新のAR技術を現実の要望に沿って、独自のカスタマイズを行ったシステムです。
これは誰でも簡単に利用できるWEBサービスとして提供し、アフターコロナと、慢性的な労働力不足を解決するソリューションです。家電製品の訪問修理向けに開発した「どこでも君・修理(仮称)」と、医療特有の課題対応を行なう本システムとの違いは以下のような違いがあります。
AR表示技術は、ARモデルを「タッチパネルでのタッチ操作」「マウスによる操作」「カメラやモーションコントローラーでの操作」によりコントロールし、その動作を動画形式に変換、インターネット経由で送信し、スマートフォン等の撮影デバイス上に表示する技術です。
これにより操作手順、確認箇所、視点誘導などのガイドが遠隔で可能となります。視覚的に分かり易い遠隔支援が実現できるため、下記のメリットが得られます。
- 円熟した指導員がタイムリーにリモート対応する事で、撮影時間を短縮
- 経験の浅い技師の単独作業が可能となる事による経費削減
- 教育場面において一斉に多くの学習者に対し直接撮影機器を操作するかのような指導が可能
(図2)どこでも君・医療(仮称) 実際の修理現場での画面共有イメージ
■ どこでも君・医療(仮称)の特徴
これまでのAR技術は現場Live映像とのキャリブレーション(ARを現実に重ねるための同期処理)が必要な場合や、複雑な事を表現し過ぎてしまい、現実的な作業に即さない仕様のものが多いが、本システムはARを極めてシンプルにし、小さい画面でも作業性を損なわないUIの仕様が最大の特徴。
■ 実証実験場所、選定の理由(杏林大学医学部付属病院)
弊社で開発した「どこでも君・修理(仮称)」を杏林大学医学部放射線医学教室の横山 健一教授に紹介したところ、医療画像処理の現場で活用できる可能性が判明し、有効性を確認するために、杏林大学医学部付属病院にて2021年度から検証実験を実施することになりました。
本プロジェクトの成果から、実際の画像処理現場に最適な遠隔支援技術を確立する事が可能となります。
■ どこでも君・医療(仮称)のビジネスモデル
本システムを製品化した際は、年間契約のライセンス利用料で提供を予定しており、価格は72,000円を想定しています。
ライセンス利用料に加え、オプションとして物理サーバーを施設内に設置するプランも用意します(レンタル料 年間10万円~ 動画容量により価格は変動)。
本システムは支援、指導した結果を録画・編集し、電子マニュアルとして利用出来る機能を有していますが、利用する場所が病院等の医療施設となり、映像に機微情報が多く含まれる事から、セキュアな提供を目的に、録画・配信を行うサーバーを利用する施設内に設置する形の「物理サーバーレンタル」「モーションセンサーレンタル」とクラウドサービスの「webシステム」をセットで提供します。(どこでも君・修理(仮称)はモーションセンサーレンタル+クラウドサービス月額利用料型で提供予定)
販売先は本実証実験の対象である医療機関から販売を開始します。特に、北海道など人材不足、病院へのアクセスが困難な地域から販売を行う予定です。
■その他
・2021年5月12日(水)
日本経済新聞 電子版に記事掲載されました。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFC1042P0Q1A510C2000000/
・2021年5月13日(木)
日本経済新聞 地域/北海道に記事掲載されました。
■お問い合わせ先
ダットジャパンでは、本システム『どこでも君・医療(仮称)』および『どこでも君・修理(仮称)』を各業界のお客様にお使いいただけるよう。業界向けカスタマイズをおこなって行く予定です。
実証実験を行ってみたい各業界のお客様を募集しています。下記の連絡先までお気軽に連絡ください。
ダットジャパン株式会社
CSソリューション事業部 「どこでも君・医療(仮称)」担当
TEL:011-207-6211 FAX:011-207-6222
メールアドレス sales-info@datt.co.jp
■ダットジャパン株式会社について
北海道札幌市を拠点に創業から30年以上、建設業向けのソフトウェア開発・販売及びSI事業を展開、コールセンター運用、コールセンター系システムの開発・販売を主体に行っている。
〒060-0063
札幌市中央区南3条西5丁目1-1 ノルベサ5階
ダットジャパン株式会社
代表取締役 犬丸 澄夫
TEL:011-207-6211
FAX:011-207-6222
URL:http://www.datt.co.jp/
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