企業の人材育成のDXを支援する「Talent Amp」を提供するvillio、ANRIをはじめとした、複数の投資家からシードラウンドでの資金調達を実施、β版提供開始に伴いエンジニア採用も強化
従業員の自律的な成長を支援するタレントエクスペリエンスSaaS「Talent Amp(タレントアンプ)」を提供する株式会社villio(ビリオ、本社:東京都大田区、代表取締役:紙谷和彦)は、ANRIおよび個人投資家数名を引受先とし、総額数千万円(金額非公開)の資金調達を実施いたしました。今回の資金調達を受けてエンジニア採用を強化し、さらなるサービス開発体制の強化に取り組んでまいります。
(上段:左より)ANRI河野氏、villio紙谷、(下段:左より)ReBoost河合氏、Chatwork山本氏
- タレントエクスペリエンスの概要とサービス開発の背景
欧米では特にタレントマネジメントの次の潮流としてこのタレントエクスペリエンスの概念が中心になっています。
従来の人材管理は、経営層や人事部が従業員の管理のために利用するものですが、タレントエクスペリエンスシステムは従業員が自律的に自らの成長やキャリア開発のために利用します。例えば管理職になるときなど、キャリアの転機を迎えるようなタイミングで適切な学習を実施したり、自分の特性を明確にして向いている仕事を把握したり、といった形で自律的なキャリア形成を支援し育成・パフォーマンスを向上させます。
その一方で、新型コロナウィルスの影響によりリモート化が進み、マネジメントやコミュニケーションの難易度は向上しており、多くの企業は従業員のエンゲージメント・パフォーマンスの低下といった課題に直面しています。そのような環境で、従業員の状態把握だけでなく行動変容までを一気通貫でサポートし、パフォーマンスを向上させ、企業価値/事業価値の向上に寄与すべく「Talent Amp」の開発に着手いたしました。
- 「Talent Amp」のサービス概要
従来のマネージャー研修のように学んで終わりではなく、実際にマネージャーがより良い1on1やフィードバックを行うことができるようサポートしたり、可視化したデータから課題を抽出しマネージャーに対してリーダー育成の機会提供を行ったりと継続的な人材育成サイクルを回すことが可能になります。従来のマネジメントツールのように導入しても形骸化することが少なく、チーム全体の行動変容をサポートいたします。
現在はクローズドβ版として利用企業数を限定して提供していますので、マネージャー層の1on1スキルを向上したい、組織のエンゲージメントを改善したい、といったニーズをお持ちでβ版活用にご興味いただける企業様は下記サービスページよりお問い合わせください。
◆サービスページ
https://talentamp.jp
- 導入企業様の声(抜粋)
当社では「才能豊かなメンバーが、才能を発揮し続けられる組織づくり」を目指し、元々コーチングメソッドを活用したチーム作り・組織開発を行っていました。しかしながら、コーチングを活用したアプローチ自体がどうしても属人的、一過的な側面があり、行動変容の伴走までやり切れない課題感がありました。今回は、ブラックボックス化しやすい1on1を汎用化しつつ、個別化すべきところをより洗練化させることで、1on1だけでなく日々のマネジメントの質向上を狙いたく、相談させてもらいました。まだ実証段階ではありますが、リーダー陣の満足度は高く、今後のチームパフォーマンス向上に寄与できることを期待しています。
- 開発体制強化に伴う採用募集のお知らせ
特に今後の開発における重点テーマは、「リアルタイムコミュニケーションの解析」や、「コンディション把握と、パフォーマンスの相関性のモニタリングやスコアリング」など、データを用いたアプローチができるように取り組んでまいりますので、エンジニアの方にとっても非常にチャレンジングな領域です。
従来の勘や経験に頼りがちな人材育成の領域において、テクノロジーでの可視化や再現性へのチャレンジにご興味ある方はまずカジュアルにお話させて頂ければと思いますので、コーポレートサイトよりご連絡ください。
◆コーポレートサイト
https://villio.jp
- 投資家からのコメント
現状既に顕在化している恒常的な人材不足は、今後より深刻化していくことが予想されます。そのような状況下、企業において、社内における獲得人材の戦力化、更なるパフォーマンス向上の重要性はますます増す一方、新型コロナウィルス対策によるリモートワークの普及は、社内コミュニケーションの量的な減少、質的な難易度の向上を招き、マネジメントにおいて新たな課題を突き付けております。当社が提供する従業員の自律的な成長を支援するタレントエクスペリエンス SaaS「Talent Amp」は、当該課題を解決し、クライアント企業の自律的な成長を加速する有効なソリューションになると確信しております。
▼株式会社ReBoost 代表取締役 河合 聡一郎氏
vilioと紙谷さんが目指している世界観に共感して、今回出資をさせて頂きました。
「働き方」や、「働く目的」が多様化している現代において、企業と所属する従業員の関係性も少しずつですが変化が起きています。
事業成長に繋がる組織としてのパフォーマンスの最大化には、従業員1人1人のキャリア開発や育成、そしてエンゲージメントに比例していると感じます。タレントエクスペリエンスと言う、従業員が自律的に成長やキャリアの形成ができる環境の整備が、グローバルではすでに取り組みが始まっています。
今から2年前に厚労省のキャリアフォーラムで登壇をした際に、こうした「企業と従業員が、互いの成長の為に、企業の存在理由と、従業員の成長がリンクする循環型の共創の世界が来る」とお話をさせて頂きましたが、まさにそうした時代が来ていると思います。「Talent Amp」を通じて、こうしたサポートを日本の企業も必要だと考えています。非常に可能性を秘めたプロダクトを、今後はデータを掛け合わせてより仕組化や可視化も必要となってきます。エンジニアリングを通じて、企業と従業員の成長をサポートしていく上ではチャレンジも多く非常に面白い環境だと思います。紙谷さん自身がプロダクト創りに非常に才能があり、一緒に次世代に必要とされるタレントエクスペリエンスの在り方へ、取り組んでいけたらと思います。
▼Chatwork株式会社 代表取締役CEO 山本 正喜氏
vilioが目指す世界観に共感し、エンジェル投資家として出資させていただくことになりました。
ビジネスチャットを提供するChatworkのCEOとして、「働く」上でのコミュニケーションという領域をずっと考えてきました。DXの流れによってコミュニケーションはどんどん効率化されていきますが、だからこそメンタリングやコーチングのような専門的なメソッドが、多くの人に提供できる時代になってきていると思います。紙谷さんをはじめ、パッションにあふれ非常に優秀なチームがこの領域にチャレンジすることは、大きな価値があります。
一方、エンジニアリングの観点としてはTalent Ampが解決する領域はとても難易度が高いものです。人それぞれが持つ豊かな個別性に対し、プロダクトとしてどう暖かさを保ったまま仕様に落としていくか。開発するエンジニア自身が顧客と向き合い、チーム全体としてプロダクト開発をしていく必要があると思います。まだまだ完成していないフェーズだからこそ余白は大きく、技術領域だけにとどまらずチャレンジしたいエンジニアの方は良い機会になるのではないでしょうか。
新型コロナウイルスにより人とのつながりが強制的に断たれていくこの時代において、Talent Ampがつくりだす新たなつながりが、未来に大きく広がっていくことを期待しています。
- 代表取締役 紙谷和彦のコメント
外部環境が目まぐるしく変化し、個人の働く価値観も多様化する中で、いかに従業員がパフォーマンスを発揮しキャリアを形成していくか、というテーマが従業員はもちろん、企業にとっても重要になっています。その一方で企業における従業員のキャリア形成・育成は未だに勘や経験に頼って行われているのが現状です。
villioはこの人材育成の課題に対して、データを活用し全ての人が自身の能力を最大限発揮し、活躍できる社会を目指して参ります。今回の資金調達にあたって素晴らしい投資家の皆様にvillioが目指すビジョンに共感いただき、参画いただけたことを非常に嬉しく思っています。
今回の資金調達を受けて、この領域で一緒に大きなチャレンジをする仲間を募集しております。少しでも弊社にご興味をお持ちいただける方は是非お話させて頂ければと思いますので、コーポレートサイト採用ページよりご連絡ください。
◆コーポレートサイト
https://villio.jp
- 株式会社villioについて
現在はテクノロジーを活用して全ての人のキャリアに伴走する「キャリアのインフラ」を目指し、個々人の特性・価値観に合ったキャリアパスの設計から成長機会の提供までを一気通貫で行い、従業員の自律的な成長を支援する「Talent Amp」を提供しています。
- 会社概要
所在地:東京都大田区北千束1-69-4 2F
代表取締役:紙谷和彦
サイトURL:https://villio.jp
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