株式会社石垣、丸亀市浄化センター 汚泥処理設備工事を受注

国内2例目の「汚泥から回収した助剤」を使用した汚泥処理など、最新鋭の省エネルギー機器を活用した汚泥処理システムを納入

株式会社石垣

水インフラ機器の製造・プラントエンジニアリングを手がける株式会社石垣は、日本下水道事業団から石垣・山野設備工業特定建設共同企業体として、丸亀市新浄化センター(香川県)における汚泥処理設備工事を18億円で受注しました。最新鋭の省エネルギー機器を活用した汚泥処理システムで、脱水機、濃縮機、鋼板製消化槽の他、下水に含まれるトイレットペーパーの残滓を引き抜いて助剤として活用する「下水汚泥由来繊維利活用システム(プラチナシステム)」を納入します。
 株式会社石垣(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:石垣 真)を代表企業とする「石垣・山野設備工業特定建設共同企業体」は、このほど、日本下水道事業団様から丸亀市浄化センター汚泥処理設備工事を受注しました。
本工事は、現浄化センターの老朽化に伴い、現在建設中の丸亀市新浄化センターにおける汚泥処理設備を整備する工事で、最新鋭の省エネルギー機器を活用した汚泥処理システムが納入されます。省エネルギー性を高めながらも低含水率の脱水ケーキが生成でき、脱水ケーキ処分費の削減効果などランニングコストの低減を実現する汚泥処理設備です。
本設備の大きな注目点は、国内導入事例2か所目となる「下水汚泥由来繊維利活用システム(プラチナシステム®)」の導入です。「下水汚泥由来繊維利活用システム(プラチナシステム®)」は、下水から取り出した助剤で汚泥処理の効率化を実現し、汚泥処理や処分費用の縮減に大きく貢献します。当社が上下水道インフラにおいて培った膨大な経験と実績に基づいた技術を結集した革新的な技術です。
 

 

  • 契約内容
工  事  名  : 丸亀市浄化センター汚泥処理設備工事
工  事  概  要 : 汚泥処理設備(濃縮・消化・脱水・繊維利活用システム)の新設工事
工  事  場  所 : 香川県丸亀市昭和町 地内(丸亀市新浄化センター内)
請  負  者  : 石垣・山野設備工業特定建設共同企業体
       (代表企業)株式会社石垣
       (構 成 員)山野設備工業株式会社
請  負  金  額 : 1,800,000,000円(税抜)
契  約  日  : 2021年4月30日
契  約  工  期 : 2021年5月1日~2023年3月17日
納入予定機器 : ・圧入式スクリュープレス脱水機 2台(ISGKV-0706-04)
         ・差速回転型スクリュー濃縮機 2台(IGKT-04)
         ・鋼板製消化槽 1基
         ・下水汚泥由来繊維利活用システム 1式

完成予想図完成予想図


本契約に先立ち締結した「丸亀市新浄化センター消化ガス発電事業」と合わせて、丸亀市をはじめ地域の皆様の理解を得ながら、安全及び周辺環境への配慮を最優先に本工事を進めて参ります。
丸亀市新浄化センター消化ガス発電事業の契約締結について:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000078219.html
 
  • 下水汚泥処理について
下水処理施設で発生する汚泥は水分を多く含んでいるため、濃縮や凝集剤を利用した脱水を行い、水分を減らして固形状物(脱水ケーキ)にする必要があります。脱水ケーキは、施設外へ搬出し処分したり、施設内で焼却し減量化を図ったり、肥料や建設資材、固形燃料として有効利用されます。この時、脱水ケーキの含水率が少ないほど、廃棄処分や有効利用化が容易になります。近年は、脱水が難しい成分の汚泥も増えているため、コストや脱水能力の両面から、より脱水効果を高めたシステムが求められています。
 
  • 圧入式スクリュープレス脱水機について
圧入式スクリュープレス脱水機ISGKシリーズは、日本の下水処理施設でトップシェアを誇る汚泥脱水機です。
金属製ろ材を用いた固液分離機の市場拡大を牽引する先駆けとなった製品で、脱水能力の高さと安定性、優れた作業性で、グローバルに支持されています。
2015年に日本下水道事業団様の新技術I類に選定されました。
 
  • 「プラチナシステム®」について
下水汚泥由来繊維利活用システム「プラチナシステム」は、下水処理施設の流入下水から脱水効率の向上に有効な繊維状物を選択的に回収して、利用する方法を確立した独創的で革新的な技術です。2017年に日本下水道事業団様の新技術I類に選定されました。
「回収ユニット」で回収した繊維状物を、汚泥に「助剤」として添加し汚泥脱水機に供給することで脱水能力を向上させます。脱水性能向上で脱水ケーキ量の低減、凝集剤使用率の低減でコスト縮減、焼却処分時に燃えやすく燃料の削減や省エネルギー、温暖化ガス発生を抑制するなどのメリットがあります。助剤となるのは、下水処理施設の最初沈殿池から引き抜かれた汚泥に含まれる繊維状物で、主にトイレットペーパーの残滓です。
汚泥脱水では、一般的に凝集剤などの薬品を注入後、汚泥脱水機を利用して固形状の脱水ケーキにしますが、汚泥が難脱水性の場合は、助剤を添加して脱水しやすく調整することがあります。「プラチナシステム」では、通常の購入した助剤ではなく、処理場の流入下水から回収した繊維状物を利用した地産地消の助剤を添加します。
今回は、熊本市南部浄化センターに続き、2か所目の導入事例となります。下水道事業の基盤を支える技術として、今後も全国の下水処理施設に販売と普及を拡大する計画です。

プラチナシステム回収ユニット外観と助剤外観プラチナシステム回収ユニット外観と助剤外観

下水道事業団様発表資料:https://www.jswa.go.jp/kisya/h29pdf/290405kisya.pdf#page=3
2019年9月 初受注のお知らせ:https://www.ishigaki.co.jp/info/2019/1003130016/
 
  • 株式会社石垣について
石垣は、水インフラと産業を支えるプラント・エンジニアリングメーカーです。
1958年の創業以来、一貫として「水」と関わる技術を追求してきました。
長年積み重ねてきた知見とノウハウによる技術力は、あらゆる分野や国で高く評価されています。

【会社概要】
■ 商  号:株式会社石垣
■ 本  社:〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-6-5(丸の内北口ビルディング)
■ 開発拠点:(坂出工場・開発センター)〒762-8511 香川県坂出市江尻町483-16
■ 設  立:1960年4月(1958年4月創業)
■ 資 本 金 :5億1千万円
■ 事業内容:脱水機・ろ過機、ポンプ等の製造・販売、上下水道プラント・ポンプ設備の設計・施工
■ 従業員数:483名(2021年5月現在)
■ Website:https://www.ishigaki.co.jp/

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会社概要

株式会社石垣

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URL
https://www.ishigaki.co.jp/
業種
製造業
本社所在地
東京都千代田区丸の内1-6-5 丸の内北口ビルディング22F
電話番号
03-6848-7900
代表者名
石垣 真
上場
未上場
資本金
1億円
設立
1960年04月