福島県にて関係人口創出事業やスタディープログラムを展開する「ふくしま部」が一般社団法人設立へ

Global Shapers Communityの有志メンバーから生まれたふくしま部が、2024年3月11日に一般社団法人を設立。スタディーツアープログラムを拡大し、関係人口創出事業を強化する狙い。

一般社団法人ふくしま部

2024年4月24日 12時00分

一般社団法人設立の背景

　世界経済フォーラム（ダボス会議）の組織であるGlobal Shapers Communityの有志メンバーによって運営されてきた「ふくしま部」は、これまでの活動の成果を背景に新たなる展望に向け、2017年より実施してきたスタディーツアープログラムを更に多くの人々に届け、関係人口創出事業をより強化していくことを狙いとして、2024年3月11日に「一般社団法人ふくしま部」（所在地：福島県双葉郡大熊町、代表理事：牧野佑亮）を設立したことをお知らせいたします。

左から順に、牧野佑亮（代表理事）、林志洋（理事）、石川綾佳（理事）、安藤智博（理事）

　ふくしま部は、2017年度より福島県浜通り地域を中心としたスタディーツアーの企画と開催を通じて、国内外に向けて福島県の地域のいまを知るための機会を提供してまいりました。地域社会との持続的な協働によって、地域振興と社会発展を目指し、福島県での活動を通じて、人々が「現地と繋がり続け、自らの関心事として活動できるコミュニティ」を築くことを使命とし、これまで歩みを進めてまいりました。

　当初のスタディーツアーに加えて、私たちはよりローカルな福島の魅力に触れるディープツアーの実施や教育機関への出前授業、関東圏内でのイベントの企画実施など、多様な事業を展開してまいりました。この経験を踏まえ、私たちは事業領域の拡大と組織の強化を決断し、より包括的な関係人口創出の事業を推進すべく新法人の設立を実行する運びとなりました。

一般社団法人の概要

法人名：一般社団法人ふくしま部

所在地：福島県双葉郡大熊町大字下野上字清水230（大熊インキュベーションセンター）

代表理事：牧野佑亮

理事：林志洋、石川綾佳、安藤智博

設立日：2024年3月11日

事業内容：関係人口創出事業、スタディープログラム運営企画事業、教育事業

URL：https://fukushimabu.com/

役員による一般社団法人設立への想い

代表理事：牧野佑亮

Global Shapers Community 横浜ハブ Alumni

1992年、愛知県生まれ。大学院卒業後はライフサイエンス分野の製品開発や基礎研究に従事。また、新規事業やオープンイノベーションにも携わる。浜通りに定期的に通っていたところ、自らが浜通りに移住するご縁をいただき、2024年4月より移住予定。

一般社団法人ふくしま部設立にあたって

福島県浜通りの現状に関する情報を広く普及させると同時に、地域の課題や魅力をより深く理解して頂ける機会を創出し、より多くの方々が福島県浜通りの現状に関心を持ち、積極的なアクションを起こすきっかけとなることを期待しています。

理事：林志洋

Global Shapers Community 横浜ハブ Alumni

1990年、兵庫県神戸市生まれ。日本と中国にて大学院を修了後、戦略コンサルティング会社、ベンチャーキャピタルを経て独立。全国の自治体の政策支援や地方創生に携わる傍ら、中央省庁の専門職員としてエネルギー政策に従事。2022年より東京大学公共政策大学院にて講師を務める。

一般社団法人ふくしま部設立にあたって

2017年に活動を始めて以来、徐々に大きくなってきた当コミュニティですが、法人化によって新たなフェーズに入ることにワクワクしています。今後も福島で輝くプレイヤーの輪をさらに広げ、地域との架け橋になれればと思います。

理事：石川綾佳

Global Shapers Community 横浜ハブ Alumni

1993年、神奈川県横浜市生まれ育ち。エネルギー・環境、移民・外国人、人材、フィランソロピー政策分野に関する政策渉外(ロビー活動)に従事。GX人材育成に向けた教育プログラムにも携わる。

一般社団法人ふくしま部設立にあたって

国民一人ひとりがエネルギーや地域について考え、自分事としてアクションを起こすことのできる日本を目指して、福島県浜通り地域から関係人口を通じたきっかけ作り・イノベーション創出を目指して参ります。

理事：安藤智博

Global Shapers Community 横浜ハブ Shaper（2024年度Vice Curator就任内定）

1996年、福島県生まれ。大学職員として内閣府の関係人口創出事業に従事したのち、地域シンクタンクにて特別研究員（デザインリサーチ）を経て、現在は教育事業の推進に取り組む。学生や社会人向けに、新規性の高いアイディア発想に特化した授業や企画設計に従事。

一般社団法人ふくしま部設立にあたって

自身の東日本大震災での経験を次世代に繋いでいくための取り組みとして、今回の一般社団法人設立に理事として参画しました。多くの人々に福島県の今を知ってもらい、未来に向けた学びの機会を創出していきます。

そのほかにもGlobal Shapers Community（後述）から多くのメンバーが参画いたします。

今後の展望について

　一般社団法人ふくしま部では、福島を訪れた人が地域に暮らす人びとや風土に触れることで繋がりやコミュニティを育み、「自分ごと」として活動する交流人口を増やすことを目的に、地域内外のステークホルダーと協力し、地域の魅力を世界に発信することで、地域の活性化と発展に寄与していきます。具体的には、関係人口が集える拠点の整備や、国内外機関と連携した関係人口向け施策の強化を行ってまいります。

Global Shapers Communityとは

　世界経済フォーラム（通称、ダボス会議）により組織される、若者の力で社会に対して変革をもたらしていくコミュニティです。ふくしま部は、Global Shapers Communityのメンバーにより組成され、始まったプロジェクトとして、今後も引き続き密な連携を取りながら更なる事業の拡大と地域社会への発展に寄与して参ります。

ふくしま部とは

将来を担う国内外の若手リーダー層が福島の今を学び、人や地域が持つ魅力を知り、福島と繋がり続けるためのプロジェクトです。毎年、国内外からの20～40代の参加者（合計100名弱）とともに福島県を訪れるツアーを企画・開催しています。ウクライナからの避難民を含む約20カ国からの留学生と福島を訪れる英語版のツアーも実施しました。