保護犬ケアのスキルを働きながら学ぶ「WANキャリア」、認定NPO法人キドックスが提供開始
~コロナ禍で就労機会を失った若者を8名募集!~
- キャッシュフォーワークとは?
キャッシュ・フォー・ワーク(cash for work) は、災害や経済危機により仕事を失った被災者自身が復興に貢献するための仕事に従事することで、尊厳や生活基盤の回復などの被災者の自立支援と、被災地の経済復興の両立を目指す国際協力の手法です。「キャッシュフォーワーク2021」は、コロナ禍での若者の就職難と、地域課題の双方を解決するための事業創出に取り組む団体に対し、休眠預金を原資として、資金提供を行う取り組みです。
◎キャッシュフォーワーク2021助成プログラム:https://work.reep.jp/
- 保護犬を介した就労支援プログラム「WANキャリア」とは?
犬に関する技能や経験値を積むために、現場実習や講習を実施します。
具体的には、ドッグホテル・トリミングサービス・ドッグカフェ・出張サービス(トリミング、シッター)等で勤務しながら実務経験を積みます。その過程で、動物行動学、医療や介護、トリミング、接遇やビジネスマナー、キャリアコンサルティングなどの研修等も参加者に合わせて実施していきます。
6ヶ月のプログラムの後はペット業界への就労を目指します。
◎応募ページURL:https://en-gage.net/kidogs/work_2715069/
- 対象者
・ペット関連の仕事を希望している不安定雇用の若者や早期離職した若者
・動物の仕事に就きたいが知識や経験不足のために躊躇している方
*以下の条件を満たす方は休眠預金を活用した就労支援事業キャッシュフォーワークプログラムの対象となります。
(審査の上、受講費用は「無料」となり、受講期間は雇用契約となり報酬を得ることが可能です。)
・プログラム終了時点で45歳未満の方
・コロナの影響を受けて収入が減少、または無収入の方(収入証明が必要になります)
- 事業実施の背景
【ペット業界の不安定な就労の若者の雇用ニーズ】
派遣やアルバイト等の不安定雇用の若者たちがコロナ禍によって収入減や失業など生活状況が悪化しています。特にペット業界では就労を希望する若者が多いのに対して求人の数が少なく、学校等で資格を取得しても希望の職に就くことができず非正規労働者となるケースが多い現状があります。
【ペットサービスのニーズの増加と高齢者飼い主の社会的孤立問題】
ペット産業はコロナ禍で活況であり、新規飼育者も前年比15%増(2020.ペットフード協会)となり、ペットの数は約1800万頭と15歳未満の子どもの数(約1400万人)より多くなり、働き方生き方の多様化やコミュニティの減少や孤立化により今後もさらに飼育者は増えると予想されます。ペットに使うお金も増え(月約11000円。2018全国犬猫飼育実態調査)、ますますペットの家族化・高齢化が進んでいくことが考えられます。
一方で、孤立から癒しを求めてペットを飼う高齢者も増えており、高齢者による社会問題も増加しています。ペット遺棄の5割以上は60代以上の高齢者であり、ペットを捨てる理由の1位は飼い主の死亡・病気・入院というデータもあります(2013.奥田順之獣医師調べ)。さらに、コロナ禍で外出を控えてペットと自宅に閉じこもる、認知症などを発症し飼い主も意図しないネグレクト(世話できない、お手入れできない)、高齢飼い主が高齢ペットを介護する老々介護、等々の問題も起きています。これらはペットの命の問題だけではく、背景には誰にも頼れず相談もできない高齢者飼い主の社会的孤立問題があると考えています。
以上のことから、困難を抱える若者も高齢者飼い主もペットも孤立しない地域サービスや福祉的支援がコロナ禍の今まさに求められており、
本プログラムではペット業界へ就労を希望する若者がペットに関するスキルや知識を身につけ、高齢者飼い主への出張サポートサービス等を行う事業を行うことで、人と動物の福祉向上に貢献します。
- 事業実施団体
【認定NPO法人キドックスの紹介】
不登校や引きこもり等の自立に悩みを抱える子ども若者達の社会参加活動として、飼い主に捨てられた犬の保護・家庭で暮らすためのトレーニング・譲渡活動を行い、若者と犬の両者の社会への再出発を支援しています。
地域の人と動物がつながる交流拠点「ヒューマンアニマルコミュニティセンターキドックス」も運営し、自立を目指す若者の就労の場を創ることと同時に、保護犬1頭1頭の性格や特徴・接し方等を伝えて保護犬たちを温かい里親家庭に繋げ、一般市民の方への動物福祉に関する啓発活動や相談援助の場も担っています。
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