障害者の家族が孤立しない社会へ。ケアラー支援団体がヤングケアラーを主役とした短編映画制作プロジェクトを10月27日から開始。
言葉では伝えきれない「きょうだいヤングケアラー」の実態を描いた映画を通じて『家族だけでケアを抱え込まなくてもいい社会づくり』を目指す。
家族が何らかの支障を抱えたとき、“家族のことは家族で面倒を見るべきだ”という社会の意識があることで、誰にも相談できずに孤立する家族がいることをご存知ですか?
言葉では伝えきれない「きょうだいヤングケアラー」の実態を映画を通じて伝え、『家族だけでケアを抱え込まなくてもいい社会づくり』を目指すプロジェクトのクラウドファンディングが10月27日からスタートしました。
言葉では伝えきれない「きょうだいヤングケアラー」の実態を映画を通じて伝え、『家族だけでケアを抱え込まなくてもいい社会づくり』を目指すプロジェクトのクラウドファンディングが10月27日からスタートしました。
障害や疾患、難病などがある兄弟姉妹がいる “きょうだい” の支援を25年前から実施してきた一般社団法人ケアラーアクションネットワーク協会(本社:東京都中央区、代表理事:持田恭子、以下弊社)は、初のヤングケアラーが主役の短編映画を監修し、ヤングケアラーの物語を映像化していくプロジェクトを始動致しました。
弊社は『家族だけでケアを抱え込まなくてもいい社会づくり』を目指し、 きょうだいケアラーへの総合的なサポートを続けてきた中で、10代のヤングケアラーに特化した支援が重要であると考え、2020年4月から「ヤングケアラーに向けた取り組み」を行ってまいりました。
代表の持田恭子は、ダウン症のある兄がいて両親の感情面のサポートもしてきた「元ヤングケアラー」でもあります。そんな地道な支援活動を続けていく中で、2021年10月からは、地方自治体のヤングケアラー支援の場を作る委託事業を受託し、公益財団法人からも事業助成を受け、社会と共に長期的にヤングケアラーを支援する取り組みが少しずつ動き始めました。
「少子高齢化に伴い、家族のケアを家庭で担う人材が減ったことで、子どもでも大人が担うような世話や介護をするようになり、ケアをする世代は若年化しています。
最近メディアでも取り上げられている「ヤングケアラー」は、まさにその渦中にいる18歳未満の子どもたちです。ヤングケアラーの中でも、障害のある兄弟姉妹がいる子どものことを「きょうだい児」あるいは「きょうだいケアラー」といいます。
それぞれ状況は違えども、家族のケアを優先することで進学を諦めてしまう事や、家族の悩みを誰にも打ち明けられない、周囲に理解されにくいなど、生きづらさや孤立感を抱えており、社会課題となっています。
ヤングケアラー支援には、ようやく昨今、世間が注目し始めましたが、いまだに大きな解決策が見えないのは、
ヤングケアラー本人は、自分から大人に相談しにくい、そして、本人も周りもヤングケアラーだと気づきにくい、という課題が立ちはだかっているからだと思います。
長年ケアラー支援に取り組んできた中で、どうしたらヤングケアラー本人が「自分はひとりじゃない」「ほかにも仲間がいる」ということに気づくことができるのか、どうしたら社会と共にヤングケアラーの成長に伴走していけるのだろうかと考えた末、短編映像を制作して広く「ヤングケアラー」について知っていただこうと考え、ヤングケアラーの物語を映像化していくプロジェクトを始めました。
プロジェクトの第1弾目の本作品では、思春期を迎えるヤングケアラーにとって、何が不安なのか。なぜ友達に家族のことを打ち明けられないのか。学校と家庭の狭間で何を思っているのか。そういった背景をこの短編映画の中で描き出しています。
ヤングケアラーを理解して協力しようとしてくれる大人たちの姿が子どもたちの目に見えることで、子どもたちは将来への不安を解消することができます。10代のうちから将来に不安を持たなくていいように、家族のケアをしながらでも自分の人生を切り開いていけるように、大人のわたしたちが、子どもたちを応援する社会を一緒に作っていきたいと考えています。
この映画制作は、ヤングケアラーのみならず、ケアラーである家族の一人一人に支援の範囲を広げ、「家族だけでケアを抱え込まなくてもいい社会づくり」に向けた、最初の一歩です。
このクラウドファンディングの存在を知っていただくだけでも、「ヤングケアラー」という言葉が広まることだけでも、この完成した映画を観ていただくだけでも、今の社会が、私たちのビジョンである「家族だけでケアを抱え込まなくていい社会」に変わる一助となります。是非1人でも多くの必要な方にこの情報をお届け出来たらと思います。皆様のお力添え宜しくお願いします。
【障害者の家族が孤立しない社会へ!ヤングケアラーが主役の短編映画制作プロジェクト】
お申込は下記サイトから支援もしくはお電話でも受け付け可能です。
https://camp-fire.jp/projects/view/495666
お問い合わせ電話窓口:03-6684-6444
(月〜金:9:00-18:00/不在時はこちら折り返しいたします)
一般社団法人ケアラーアクションネットワーク協会 代表理事 持田恭子
1996年に「ダウン症児者の兄弟姉妹ネットワーク」を開設し全国80名以上のきょうだいと交流を行う。2003年、父を看取り、母の在宅介護とダウン症のある兄のケアを仕事と両立。これをきっかけにケアラー同士が繋がり気持ちを分かち合い、情報を共有し合う仕組みが必要であると強く感じ、2013年に「ケアラーアクションネットワーク」を立ち上げた。2014年から「きょうだいの集い」を主催。参加者は延べ1000人を超える。2016年~2017年にかけて小学生のきょうだい児を対象にしたART&CHAT CLUBを開催。2017年、電子書籍「自分のために生きる」を出版。2018年、19年、NHK Eテレ「バリバラ」にゲスト出演。2019年11月に一般社団法人化。2020年、エンパワメントサポートプログラムとヤングケアラー支援を開始。現在はヤングケアラーおよびケアラーの自立促進事業を展開している。
【この報道に関するお問い合わせ】
一般社団法人ケアラーアクションネットワーク協会
広報担当:松本恵理子
公式ホームページ:https://canjpn.jimdofree.com/
映画製作プロジェクトサイト:https://camp-fire.jp/projects/view/495666
中高生ヤングケアラーステーションtwitter:https://twitter.com/can_ycstation
YouTube: https://www.youtube.com/channel/UCS2GWOLKM4gchisvd4B0CUA
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像