第1回千本賞 受賞者決定 — AIおよび半導体部門、グリーンおよびソーシャル部門で、次世代を担う起業家6名を表彰
革新に挑む起業家を支援し、持続可能な社会の創出を目指します。
公益財団法人千本財団(所在地:東京都、理事長:千本倖生)は、次世代を担う若手起業家を支援するビジネスコンテスト「第1回千本賞」において受賞者6名を決定しました。AIおよび半導体部門、グリーンおよびソーシャル部門の2部門から、最優秀賞2名、優秀賞4名を選出し、2025年10月18日(土)に都内会場にて授賞式を実施いたしました。



【千本賞について】
千本賞は、AIおよび半導体、グリーンおよびソーシャル分野における革新的な起業活動を支援し、これからの社会をリードする起業家の挑戦を後押しすることを目的として2025年に設立されました。AIおよび半導体部門、グリーン及びソーシャル部門の2部門を対象とし、社会課題の解決と新たな価値創造に挑む若手起業家を毎年表彰します。選考委員等は以下の通り。
■AIおよび半導体部門の選考委員
小林 英夫 : (公財) 千本財団 理事、多摩大学経営情報学部 学部長、(元イー・アクセス副社長)
浅野 弘揮 : PKSHA ALGORITHM FUND 共同パートナー、名古屋大学ディープテック・シリアルイノベーションセンター客員教授、(元フィデリティ投資法人でIT企業アナリスト、三菱UFJ銀行、ソニーほか)
Dr. Jyh-Cheng Chen(陳志成) : Dean, College of Computer Science,(資訊學院院長)、National Yang Ming Chiao Tung University(国立陽明交通大学)
《アドバイザー》
金 剛洙 氏 : 株式会社松尾研究所 取締役 執行役員
■グリーンおよびソーシャル部門の選考委員
東 信吾 : (公財) 千本財団 理事、(一社)ソーシャルビジネスバンク 代表理事、EYストラテジー・アンド・コンサルティング(株)シニアフェロー、(元UBS、クレディ・スイスほか)
山中 礼二 : KIBOW社会投資ファンド 代表パートナー、グロービス経営大学院 教員、(元キャノンほか、ハーバード・ビジネススクール修了)
ほか1名
【第1回千本賞(2025年度)受賞者一覧】
■ AIおよび半導体部門
最優秀賞
高橋 亮祐 氏(株式会社Acompany)/「高速秘密計算技術による常時暗号化AIクラウドサービス」
<事業概要>
「あらゆるデータとAI活用に、信頼を」というミッションのもと、企業が機密データを復号せず生成AIに活用できる秘密計算AIクラウドを開発・提供。秘密計算とは暗号化したまま計算処理を可能とする次世代暗号技術。暗号化のまま高速学習・推論し、データ保護・規制対応とコスト削減を両立。高速秘密計算エンジンで生成AIに最適化されたクラウドを提供し、規制・ガバナンス対応を含むAI導入をワンストップ支援。デジタル庁委員を務める研究者、ACM CCSトップレビュワー、Intel Labsと共著実績を持つ暗号・AIの第一人者に加え、外資コンサル出身の事業開発者や弁護士が在籍し、技術・法務・ビジネスの専門家チームが一気通貫で大企業のAI導入・利活用を支援。
<会社HP>https://www.acompany.tech/
優秀賞2名
古城 巧 氏(Zaimo株式会社)/「経営管理のグローバルデファクトスタンダードとなる「経営管理AIエージェント」の実現」
<事業概要>
事業計画作成(財務モデリング)、予実管理・分析、レポーティングといった経営管理業務を効率的かつ非属人的に実施できる、”CFO/経営管理者の右腕”のような経営管理AIエージェントの実現を目指し、誰でも簡単に事業計画の作成や予実管理ができる経営管理AIエージェント「Zaimo.ai」を開発。23年1月に会社を設立し、これまでにVCから1億円程度の資金調達を実施。財務/ファイナンス、WEBエンジニアリング、AIの各分野の専門家が集結し、プロダクトの開発を推進中。会社としては「経営管理BPO」の提供や、情報共有コミュニティ「ケイカン」の運営も行っており、包括的に世の中の経営管理の課題解決に取り組んでいる。
<会社HP>https://lp.zaimo.ai/
国本 和基 氏(freecracy株式会社)/「日本初タレントインテリジェントシステム『TalentsForce』」
<事業概要>
「Talents Force」は、AIと独自スキルタクソノミーを活用し、社員一人ひとりのスキルを可視化、マッチング、リスキリングまでを一気通貫で支援するタレントインテリジェンスシステム。既存のERPやタレマネと異なり、スキルとポジションに基づく需給分析を通じて、経営・人事・現場に対して高度な意思決定支援をリアルタイムで提供。大手企業での導入実績も豊富。
<会社HP>https://freecracy.com/talentsforce
■ グリーンおよびソーシャル部門
最優秀賞
中井 洸我 氏(株式会社クロスメディスン)/「赤ちゃんの感情をAIで可視化するエンタメで産後うつを減らす」
<事業概要>
本プロジェクトは、赤ちゃんの泣き声をAIで解析し、保護者に感情推定結果と医師監修の対処法を提供する育児支援アプリ「awababy(あわベビ)」を開発・運営している。泣き声の意味が分からないという育児ストレスを軽減し、孤立や虐待、産後うつの予防を図るもの。現在までに1万8,000名以上のユーザーを獲得し、法人向けには福利厚生としての提供も開始。AIによる音声解析と社会的支援を融合し、保護者が孤立せずに安心して子育てできる社会の実現を目指している。
*AIおよび半導体部門でのエントリーだったが、事業内容がソーシャル分野として優れていた為、選考委員の協議の結果、グリーンおよびソーシャル部門でファイナリストに選定され受賞となった。
<会社HP>https://awababy.tech/
<会社note>https://note.com/rinka0000/n/n5a4babb275db
優秀賞2名
村上 健太 氏(株式会社EduCare)/「教育格差の解消に向けて、『学ぶ人のための、新しい銀行』をつくる」
<事業概要>
創業者(村上健太氏)が大学四年生の時に学費を払えなかったことから、この領域で事業を立ち上げた。奨学金は2人に1人が使い、学費も30年間で1.5倍近くになっているが、学費支援のニーズは増加傾向で、奨学金を借りても返済負担が大きな問題になっている。国の奨学金は支給額が足りない、銀行の教育ローンは親の年収が高くないと審査が下りないという課題があり、現在の経済状況でなく、学生の将来性を担保にしてローンを提供する、「学ぶ人のための、新しい銀行」を目指している。
<会社HP>https://www.edu-care.co.jp/
中川 悠樹 氏(特定非営利活動法人AYA)/「病気や障がいによる『体験格差』の解消へ ― AYAインクルーシブ映画上映会と第三者的アプローチの挑戦 ―」
<事業概要>
病気や障がいのある子どもたちとその家族が、安心して体験に参加できる社会の実現を目指し、全国で「AYAインクルーシブ映画上映会」を展開。シアターを貸し切り、明るめの照明、小さめの音量、途中入退場の自由、医療的ケア(点滴・吸痰など)の許容、医師・看護師の帯同などの配慮を実装。参加者だけでなく映画館側にも安心を提供する。医療、教育、福祉、自治体、企業、市民など多様な関係者と連携し、当事者と事業側の“あいだ”に立つ第三者的役割を果たす。これまで、150回の体験イベントを実施、延べ17,908名が参加。上映会は全国44都道府県で開催。保護者ネットワークは7,000名を超え、誰もが体験にアクセスできる社会づくりの基盤を築きつつある。
<団体HP>https://aya-npo.org/
【授賞式の様子】
授賞式は2025年10月18日(土)に、東京都内の会場にて開催されました。
当日は財団理事・評議員をはじめ、選考委員、現役奨学生、同窓生等が出席し、受賞者によるスピーチと交流セッションが行われました。


【今後の展望】
千本財団では、最優秀賞受賞者に対して1年間のメンタリングを通じて、さらなる成長を支援いたします。また、次年度の「第2回千本賞」募集は、2026年4月に開始予定です。
【公益財団法人 千本財団 概要】
所在地:東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ32階(株式会社ディ・ポップスグループ内)
代表理事:千本倖生
設立:2017年
事業内容:
(1)アジア太平洋各国の学生生徒に対する奨学金の給付
(2)奨学金を受ける学生生徒の指導及び育成
(3)奨学金を受けた者同士の交流の支援
(4)AI及び半導体分野、グリーン及びソーシャル分野で起業活動をしている個人または団体に対する表彰
公式サイト:https://www.semmoto.or.jp
【本件に関するお問い合わせ先】
公益財団法人 千本財団
事務局:伊藤 茜
E-mail:admin@semmoto.or.jp
Tel:03-6820-4673
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