従来船比10%燃料消費量を改善したセメント船の傭船開始
ソフト・ハード両面で効率向上、MUCCカラーの一番船
UBE三菱セメント株式会社(本社:東京都千代田区、社長:小山誠、以下「MUCC」)は、ソフト・ハードの両面で効率を向上し、従来よりも10%燃料消費量を削減したセメント船「立興丸」(積載トン:6,800トン、船主:若宮汽船株式会社、本社:高知県宿毛市、社長:立田雅弘。および独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構、本社:神奈川県横浜市、理事長:河内隆)の傭船を開始しました。当社グループ会社の宇部興産海運株式会社(本社:山口県宇部市、社長:野嶋正彦)が9月1日より運航し、各地の臨海工場から全国の中継基地(サービスステーション、以下「SS」)へセメントを輸送します。また、今年4月に営業を開始したMUCCは車両・船舶や設備に新しいコーポレートカラーのデザイン適用を進めており、「立興丸」は新コーポレートカラー塗装を施した一番船となります。
MUCCは福岡県苅田町の九州工場、山口県宇部市の宇部セメント工場などの臨海工場で生産したセメントを、自社で傭船したものを含む35隻の船舶を使って全国のSSへ輸送しています。
9月1日に竣工したセメント船「立興丸」は、以下の省エネルギー機能を備えており、MUCCが従来傭船してきた6,800トン積セメント船の同型船と比較して燃料消費量を10%削減することが可能です。また、排出CO2も10%削減することができ、環境負荷の低減にも寄与します。
【立興丸の省エネルギー機能】
1.電気推進
複数の発電機でモーターを動かし、プロペラを駆動します。内燃機関のエンジンで直接動力を発生させる方式に比べて、モーターは低速時から強い力を発生できるため速力や荷揚げ動力の変化に対応が容易であり、発電機の出力調整も容易なため、エネルギーの消費を抑えられます。また、主機関と異なり船員の起動準備作業も不要です。
船舶の動力をプロペラに伝えるプロペラ軸の内側にもう1本のプロペラ軸を通し、外側・内側それぞれの軸に1つずつプロペラを取り付けて互いに反対方向に回転させる構造を採用しています。プロペラが回転すると船を前後に進める力の他に渦を発生させ、船の推進効率を低下させてしまいます。左右逆回転のプロペラを前後に並べて配置することでこの渦を打ち消し、より効率的に船を推進させることが可能になります。
3. 航海支援システム「eE-NaviPlan®(イーナビプラン)」
船舶は、航海する環境に応じて効率が良い速力があります。従来、速力の判断は乗組員の経験に頼っていましたが、「立興丸」は最新の気象情報や海流予測をもとに、船舶の性能や航路に応じて計画した入港時間に合わせて最適な速力を自動で計算するシステムを搭載しています。これに基づき乗組員が航海することで、計画した到着時間に遅れることなく、必要最小限の速力での運航が可能となり、船舶から排出されるCO2の大幅な削減(燃料削減)と定時運航を実現することができます。
UBE三菱セメントは、2022年4月1日に三菱マテリアル株式会社と宇部興産株式会社(現・UBE株式会社)のセメント事業およびその関連事業等を統合して営業を開始いたしました。最高の品質を最高の技術とサービスで提供し、地球の未来を支えつづける企業として、企業価値の向上に努めてまいります。
9月1日に竣工したセメント船「立興丸」は、以下の省エネルギー機能を備えており、MUCCが従来傭船してきた6,800トン積セメント船の同型船と比較して燃料消費量を10%削減することが可能です。また、排出CO2も10%削減することができ、環境負荷の低減にも寄与します。
省エネ機能を充実させた新造船「立興丸」
【立興丸の省エネルギー機能】
1.電気推進
複数の発電機でモーターを動かし、プロペラを駆動します。内燃機関のエンジンで直接動力を発生させる方式に比べて、モーターは低速時から強い力を発生できるため速力や荷揚げ動力の変化に対応が容易であり、発電機の出力調整も容易なため、エネルギーの消費を抑えられます。また、主機関と異なり船員の起動準備作業も不要です。
2. 二重反転プロペラ・CRP(Contra-Rotating Propeller)
船舶の動力をプロペラに伝えるプロペラ軸の内側にもう1本のプロペラ軸を通し、外側・内側それぞれの軸に1つずつプロペラを取り付けて互いに反対方向に回転させる構造を採用しています。プロペラが回転すると船を前後に進める力の他に渦を発生させ、船の推進効率を低下させてしまいます。左右逆回転のプロペラを前後に並べて配置することでこの渦を打ち消し、より効率的に船を推進させることが可能になります。
二重反転プロペラ
3. 航海支援システム「eE-NaviPlan®(イーナビプラン)」
船舶は、航海する環境に応じて効率が良い速力があります。従来、速力の判断は乗組員の経験に頼っていましたが、「立興丸」は最新の気象情報や海流予測をもとに、船舶の性能や航路に応じて計画した入港時間に合わせて最適な速力を自動で計算するシステムを搭載しています。これに基づき乗組員が航海することで、計画した到着時間に遅れることなく、必要最小限の速力での運航が可能となり、船舶から排出されるCO2の大幅な削減(燃料削減)と定時運航を実現することができます。
UBE三菱セメントは、2022年4月1日に三菱マテリアル株式会社と宇部興産株式会社(現・UBE株式会社)のセメント事業およびその関連事業等を統合して営業を開始いたしました。最高の品質を最高の技術とサービスで提供し、地球の未来を支えつづける企業として、企業価値の向上に努めてまいります。
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