【世界の”中古スマホ相場”調査レポート】中古iPhoneが最も安く買える国はどこ?

安さ2番手は日本、1番安いのは?

株式会社リスマ

リユース事業者向けの相場検索ツール「Smapra」を運営する株式会社リスマ(東京都品川区、代表 木村洋介)は、日本と海外の計8ヵ国における「中古iPhone相場」を調査しました。
調査の結果、中古iPhoneが比較的高いのはスウェーデン・スロバキアで、安いのはアメリカ・日本であることが分かりました。本リリースでは各国の相場をモデルごとに分析し、中古スマホ市場における世界のトレンドや日本市場の優位性を考察します。

<スライドはこちらよりダウンロードできます>

https://smapra.com/document/2


(1)調査サマリー 

  • 調査対象国の中で最も相場が高いのはスウェーデン、次いでスロバキア

  • 調査対象国の中で最も相場が安いのはアメリカ、次いで日本

  • スウェーデンは高い税金が相場に影響か

  • 日本は「実質ゼロ円」時代のiPhoneが割安

  • スウェーデンの中古iPhone8、国内価格の約1.75倍

  • 日本の「iPhone13」日本は新品中古の価格差わずか


 (2)世界の中古スマホ相場 調査概要 


 ◆調査対象国
 
 本調査では日本(JPN)、ドイツ(DEU)、スペイン(ESP)、フランス(FRA)、イギリス(GBR)、イタリア(ITA)、スロバキア(SVK)、スウェーデン(SWE)、アメリカ(USA)の中古iPhone相場を調査しています。各国の相場は「Smapra」にて取得した国内・海外マーケットプレイスの販売価格に準じています。調査期間は2022年11月1日~30日の中央値で、外れ値は除外しています。
 
 ◆調査対象機種とグレード
 
 対象機種はiPhone8~iPhone13シリーズと、廉価モデルのXR、SEの第2・第3世代です。SIMフリーかつ白ロム(ネットワーク制限のない端末)が対象です。中古端末の状態によって、A・B・Cランクに分かれます。各グレードの状態は下記の通りです。

  • Aランク 美品。スクリーンにキズなし。軽いキズがある可能性あり。

  • Bランク やや美品。外装に軽いキズあり。スクリーン上にキズなし。

  • Cランク 中古品。外装に目立ったキズや凹みあり。電源を入れた際には見えない程度の軽いキズあり。

 なお、国内で流通するモデルにはSランク(未使用品)と、状態の悪いDランク・Fランク(ジャンク品)もありますが、本調査では除外しています。
 
 ◆為替レート
 
 各国の為替レートは下記を採用しています。


 
 
 (3)各国の中古iPhone価格 最も最高値をつけたのはスウェーデン
 
 各国のマーケットプレイスにおける、iPhone8~iPhone13までの平均価格を求めたところ、下記の表の結果となりました。


 
 最も高いのがスウェーデン、次いでスロバキア。最も安いのはアメリカで、続いて日本となりました。
 
 
 ◆高い国…スウェーデン・スロバキア
 
 スウェーデンは本調査の中で最も最高値をつけたモデルが多く、174モデル中103モデルと半数以上を占めます。同国は消費税にあたる付加価値税が25%と高く、相場を押し上げる要因になっていると見られます。
 
 スロバキアは東欧に位置しており、EUに加盟しています。スウェーデンに次ぎ、中古iPhone相場が高い地域です。なお、同国はApple公式のオンライン販売がありません。
 
 ◆安い国…アメリカ・日本
 
 アメリカはiPhoneの開発元であるApple本社があることで知られ、新品のiPhoneも価格的に買いやすい環境にあります。アメリカは174モデル中、112モデルとおよそ3分の2のモデルが調査対象国のなかで最安値をつけており、最も中古iPhoneを手に入れやすい国の1つです。
 
 日本における中古iPhone価格は、特に古いモデルほど割安です。本調査では日本での34モデルが最安値を付けており、このうちiPhone8からiPhoneXsまでと、iPhoneSEシリーズが28モデルと、大半を占めました。
 
 要因として考えられるのは、2019年10月に施行された改正電気通信事業法です。同法が施行され、いわゆる「実質ゼロ円」販売が難しくなりました。同法施行前(~iPhoneXs)の実質端末価格は安く、以降(iPhone11以降)は高くなった新品iPhoneの動向と、本調査での動向は一致しています。比較的最近の「SE」モデルにおいても、年末や年度末のシーズンに、「負担額1円」で販売された事例があります。
 
 実質ゼロ円などで安く大量に販売された中古iPhoneは流通が多く、相場が安い。また実質ゼロ円禁止以降の中古iPhoneは流通が少ない一方、新品価格の高まりと、強い中古需要から相場が高いと考えられます。日本の中古スマホ相場は、携帯各社の販売戦略に左右されているといえます。
 
 (4)主要モデルごとの相場比較…「iPhone8」日本はスウェーデンのおよそ半額
 
 各社マーケットプレイスで多く取引されているモデルを海外価格と比較してみます。
 
 ◆iPhone8 


 中古の「iPhone8」は、日米が圧倒的に安い相場をつけておりました。日本が最も安く、平均相場価格は2万776円です。一方で最も相場が高いのはスウェーデンの3万6385円。日本とスウェーデンの価格差は1万5609円で、約1.75倍です。EU圏は概ね横並び、そのなかでスロバキアと、消費税の少し高いイタリアで相場が高くなっています。イギリスはヨーロッパのなかでは割安で、アメリカは日本と同等の安い相場になっています。
 
 ◆iPhone11 Pro 


 中古の「iPhone11 Pro」の相場を調査した所、日本の中古相場は米英より高く、ヨーロッパとアメリカの中間に近い相場になりました。
 原因として考えられるのは、中古市場への供給減少です。このiPhone11を境に、スマホの「実質0円」販売が法改正により難しくなりました。端末を数年使った後、キャリアに返却することで割安になる購入方法(ドコモ「スマホおかえしプログラム」など)も、iPhone11の発売前から開始となりました。結果、中古市場の供給が減ったことで相場が高止まりしたのではないかと推測されます。
 
 ◆iPhone12 Pro 


 iPhone11 Proの後継である「iPhone 12 Pro」になると、日本の相場はEUと変わらず、アメリカよりも2万5000円近く高い相場を示しました。ただし全体の順位はあまり変わりません。
 
 ◆iPhoneSE 


 2022年3月に発売となった「iPhoneSE 第3世代」は、中古端末の流通が少ないためか、これまでの端末とは少々違った並び順です。スウェーデンが最も高い一方で他のEU諸国も同じレベルの相場で推移しており、特にスウェーデンの次に高い相場であることが多かったスロバキアがイギリスよりも安い相場を付けています。今後中古市場への供給が増えれば相場も安定し、他機種と似た傾向になる可能性があります。
 
 日本国内では、端末を大幅に割り引くことによる「一括1円」での販売が22年夏~秋に実施されたという報道がある(※)ことから、市場への供給は多く、相場が安く推移していると見られます。


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 (5)「iPhone13」新品と中古の比較…円安からの値下げ、日本は新品中古の価格差わずか
 
 2023年1月現在も新品を販売している「iPhone13」の新品と中古価格を比較した結果、日本は新品と中古の価格差が非常に少ないことが分かりました。


 
 
 新品と中古の価格差が最も開いたのがスウェーデンです。新品が13万8623円、中古11万9629円と、2万円近い価格差があります。中古の「新品よりも安い」というメリットがスウェーデンでは大きいといえます。
 
 一方で日本は最も新品と中古の価格差が小さい国でした。これは「iPhone13」発売後の2022年7月1日に2割程度の値上げが実施され、安価な中古端末に人気が集中したことが要因と見られます。新品と中古の価格差は僅か3300円程度です。
 
 なおスロバキアでは公式のオンライン販売を実施していないため、表から除外しています。
 
 (6)まとめ 日本は中古iPhoneを買いやすい国の1つ 


 今回調査した中古iPhoneの相場において、日本中古iPhoneはすべて安さベスト3に入りました。このことから日本は中古iPhoneの購入ハードルが非常に低い国のひとつと言えます。特に、「実質ゼロ円」時代に売られた中古iPhoneの相場は割安で、買う側にとって非常に有利です。「古くてもいいから安いスマホを使いたい」という消費者にとって、日本の中古iPhone市場は非常に相性が良いことが各国との比較で読み取れます。
 
 また、iPhone11以降のスマホについても、欧州などと比較した結果、世界的に見れば安い傾向を示していることが分かりました。
 
 中古iPhoneを取り扱う古物事業者にとっては、「iPhone8」や「iPhone X」、「iPhone XS」の国内相場が低いことから、海外販路を開拓することで利益を高めることも可能と見られます。世界の最新相場を把握し、多くの販路を持つことで、高い買取を実現できます。


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 (7)相場検索ツール「Smapra」とは 


 Smapraでは海外のマーケットプレイス相場のみならず、国内マーケットプレイスやベンチマーク企業の買取価格、オンライン上での販売価格などを表示・分析する機能を搭載しています。またメルカリなどのフリマアプリ相場にも対応。データに基づいた店舗経営を支援しています。
 
 ・新モデルが発売されたことで、旧機種にどのような影響が出たか?
 ・フリマアプリとECでどのような相場の差があるか?
 ・円安が続く中で海外に売り出すべきか?
 
 などの運営課題に対するヒントとなれば幸いです。
 
 なお、国内相場においてはAndroid・iPad・MacBook等にも対応します。資料ダウンロード、または14日間の無料お試しはこちら( https://smapra.com/ )よりお問い合わせください。
 
 ★調査概要
 調査対象国(通貨) 

  • 日本(日本円、JPY)

  • ドイツ(ユーロ、EUR)

  • スペイン(ユーロ、EUR)

  • フランス(ユーロ、EUR)

  • イギリス(ポンド、GBP)

  • イタリア(ユーロ、EUR)

  • スロバキア(ユーロ、EUR)

  • スウェーデン(クローナ、SEK)

  • アメリカ(ドル、USD)


 相場価格の算出方法 

  • 「Smapra」が相場取得に対応する各国マーケットプレイスの販売価格のうち、11月1日~30日の中央値

  • 外れ値を除く

  • 対象端末はSIMフリー・白ロムのみ


 対円算出レート 

  • 1ドル(USD)141.82円

  • 1ユーロ(EUR)145.17円

  • 1ポンド(GBP)167.33円

  • 1クローナ(SEK)13.21円


 消費税(付加価値税または小売売上税) 

  • 日本    10%

  • ドイツ 19%

  • スペイン    21%

  • フランス    20%

  • イギリス    20%

  • イタリア    22%

  • スロバキア 20%

  • スウェーデン    25%

  • アメリカ    州によって異なる。ニューヨーク州及びニューヨーク市の合計は8.875%


 (参考:財務省、2022年1月)https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/itn_comparison/j04.htm
 
 対象機種

  • iPhone8~iPhone13

  • 廉価モデルのiPhone SE2・SE3・XR含む


 海外グレード基準

  • Aグレード 美品。スクリーンにキズなし。軽いキズがある可能性あり。

  • Bグレード やや美品。外装に軽いキズあり。スクリーン上にキズなし。

  • Cグレード 中古品。外装に目立ったキズや凹みあり。電源を入れた際には見えない程度の軽いキズあり。


 (参考:バックマーケット「コンディションの基準」https://www.backmarket.co.jp
 
 株式会社リスマについて
 
 社名:株式会社リスマ
 設立:2021年4月20日
 代表:木村洋介
 本社:東京都品川区北品川5-5-15 大崎ブライトコア4階
 事業内容:リユース業者向けの相場検索ツール「Smapra(スマプラ」の運営、ECサイト制作・ECコンサルティング等
 「Smapra」(スマプラ)サービスHP:https://smapra.com/
 企業HP:https://company.re-sma.com/
 
 
  

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代表者名
木村洋介
上場
未上場
資本金
-
設立
2021年04月