下請け企業が挑むデザイン思考のモノづくり【第2弾】

愛知県のものづくり中小企業がデザイナーとコラボし、新たなコンセプト商品を発表します

自動車部品などの精密切削加工を行う株式会社セイワ（愛知県西尾市　代表：加藤正和）は、首都圏在住のデザイナーチームAATISMO（アアティズモ）とコラボレーションし、活けた花を美しく見せるオブジェのような花器をリリース。
2022年12月10日（土）より、デザインとエンジニアリングに優れた商品のみを扱うオンラインショップ【Shokuhats ( https://shokuhats.com/products/ooparts-002 ) 】にて販売を開始します。

 

活けた花を美しく見せる

2020年、コロナ禍で仕事が減る中、「下を向いていても仕方がない」とマインドチェンジし、取り組んだ一般消費者向け商品の開発。縁あって参加したAICHI DESIGN VISION（※１）を通じて首都圏在住のデザイナーチームAATISMOとコラボレーションし、第一弾商品としてOOPARTS-001「金属の塊から削り出された、石器のような開梱ナイフ」を生み出すことができました。
田舎の下請け中小企業として、一般消費者向けの商品を開発し、販売まで漕ぎつけることできましたが、この取り組みを単発で終わらせることなく100％下請けからの脱却を図るため、引き続きAATISMOと活動を進めることでこの度、第2弾商品としてOOPARTS-002「古代建築の柱の精神を継承したアルミ総切削の花器」を生み出しました。
今後はこの取り組みをシリーズ化し、次々とコンセプト商品を生み出していくことで「OOPARTS」ブランドを構築していくと共に、地元製造業の活性化に一役買っていきたいという思いをもって活動を進めていきます。
※１：「デザインの力と東海地方のモノづくり企業の高い技術力を組み合わせ、モノづくりの新潮流を生み出したい」と立ち上げられた株式会社AMNの企画するプロジェクト

 

 

古代の柱の精神を継承

古代建築に用いられている柱頭や柱身は、植物の形を彫刻することで天に向かって伸び続ける植物の力強さを表現しています。また、柱の表面にはフルーティングと呼ばれる溝が彫り込まれており、その光と影によって柱の立体感を増幅し、リズムある優美さと共に垂直性を強調しています。

「OOPARTS-002（オーパーツゼロゼロニ）」はその精神を継承し、フルーティングのような切削痕を持つようにアルミを削り出すことで、古代の柱では彫刻されていた植物の代わりに実際に飾られる花々の姿を際立たせます。

 

 

「OOPARTS-002」は、アルミを塊から削り出すことで、アルミの持つ金属の美しさを表現し、光を受けて美しく繊細に輝き、活けた花や植物を美しく見せるオブジェのような花器です。シンプルながら高級感のある佇まいで、様々なシーンに合わせて使うことができます。

 

第1弾商品「OOPARTS-001」

 

今回のプロジェクトは、2021年にマクアケで目標の880％達成を果たしたOOPARTS-001「金属の塊から削り出された、石器のような開梱ナイフ」に続く第2弾となります。

ブランド名となっている【OOPARTS】はout-of-place artifacts（場違いな工芸品）の頭文字を繋げた語で、主に出土品などが、考古学上ではその成立が不明で、当時の技術では製造困難と思われる場合に使われています。我々はそのOOPARTSという言葉を「場所や時代を超えて素材と技術が出合ったもの」と捉えてブランド名としており、今後はOOPARTSシリーズとして更なる商品開発に挑んでまいります。

OOPARTS-002販売サイト: https://shokuhats.com/products/ooparts-002
株式会社セイワ: http://www.seiwa-1.co.jp
AATISMO: https://aatismo.com
AICHI DESIGN VISION: https://adv-aichi.com