【IL DESIGN(イル デザイン)】Salone del Mobile.Milano 2023(第61回ミラノサローネ国際家具見本市)参加レポートと新製品のお知らせ
2023年4月18日(火)~23日(日)に開催された第61回ミラノサローネで発表されたイタリアブランドminiforms(ミニフォームズ)の"SODA OVAL"と"SODA SQUARE"をご紹介
#4月19日: 成田からヘルシンキ経由で13時間+3時間のフライトの末、ミラノマルペンサ空港に到着。空港とミラノサローネ会場に近いRho Fiera(ローフィエラ)駅の間を走るミラノ近郊鉄道(Trenord)の駅Busto Arsizioから車で10分程のホテル(Doubletree by Hilton Milan Malpensa Solbiate Olona)を拠点とした我々IL DESIGN(イル デザイン)は、ミラノ市街の緑豊かで穏やかな景色を眺めながらサローネに通うことになりました。ミラノ市内に拠点を置けばもっと便利だったに違いないのですが、乗車時間片道20分前後(3ユーロ)の電車でのサローネ通いも、なかなか乙なものがありました。
ミラノ近郊鉄道のRho Fiera駅を降りて地下通路を進み、地下鉄(M1/line1=赤線)のRho Fiera Milano駅の改札を横目に会場に向かいます。いわゆる歩く歩道とその両側の壁面には今回のミラノサローネのキーヴィジュアルである”Do you speak Design?”と題された26枚のポスター達(アルファベット1文字ずつにオブジェや家具を添えたカラフルでポップな2023年のコミュニケーションキャンペーン)が所狭しと貼られて入場を促します。
我々がついに会場に到着したのはミラノサローネ開催2日目の4月19日の午後。入場口でフライトの税関手続きさながらの持ち物チェックを受けた後、予め購入しておいた入場チケットのQRコードをかざし(スマホでも、印刷されたものでも可)、ゲートを通過します。(我々がオンラインで購入しておいたチケットは3daysの日付指定のもので60ユーロ。事前購入は当日購入より少し安価で手に入れられます。)
今まで2階のフロアで出展していた企業を全て地上階に移し導線を考慮したワンフロア展示になったという今回、こちらも予めダウンロードしておいたミラノサローネのアプリで会場内の展示配置が全て分かるようになっており、とても便利でした。モバイルWi-Fiをレンタルしていった上に会場にはフリーWi-Fiも用意されているのですが、会場内は電波が少し弱い部分もあるのか、通信が途絶えることもあり。できれば初日に総合カタログを交換しておき(こちらも事前にサイトやAppで交換チケットを購入できます。45ユーロでした。)、カタログ付属の持ち運びやすいパンフレット状の配置図を見て歩くことをお薦めします。カタログは各ブランドの連絡先・URLも掲載されており、とても情報豊かなbookletとなっております。
この日は我々にとって今回のミラノサローネの参加初日ということで取引先企業のブースを中心にザッと見て回ることに。東京デザインセンター6Fの弊社プレゼンテーションプレイスでも展示導入していたCLAY tableの大きなバージョン(Maxi Clay)をソリッドにレイアウトしていた”DESALTO”(デサルト)は、ブース全体のカラーコーディネイトも見事。
無垢木材の芸術的な作品作りに定評のある”porada”(ポラダ)の新作と思われるダイニングテーブルは、均等に美しいスリットの入った、しっかりとした太さのある脚部が魅力的でした。
そして、”Rivolta”(リヴォルタ)というメーカーに出会います。とことんこだわり抜いた質の高いレザーを使った美しいソファは”Leather Couture”(レザークチュール)と呼ばれるコレクションでした。ファブリックも非常に良質で、弊社はコンプリートなサンプルボックスを取り寄せました。日本では知名度はまだありませんが、今後積極的に展開させてゆきたいと考えています。
大きな会場の外に別棟で1ブランド毎に占有の会場がありました。入口の大きな洗濯ばさみ型ベンチ”MOLLETTA”(モレッタ)に気づき、この別棟が”Riva1920″(リーヴァ)であることに気づきます。
トータルコンセプトとして温かな木の温もりを感じさせる”Riva1920″(リーヴァ)の会場の入り口では、可愛らしいスツールたちが大きな棚にきちんと並べられて我々来場者を出迎えてくれました。
夕方、会場を出て地下鉄M1でドゥオーモ(Duomo)駅へ。歩き疲れていた自分には、地下鉄から出て目に飛び込んでくるDuomoの歴史的巨大建造物が、まるで夢の世界のように見えました。夢心地でそのまま軽く夕飯を取り、市街の拠点ホテルで一旦スイッチが切れたように眠り、翌日に備えます。
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#4月20日: 翌日は予約していたブース、直接取引先であり弊社が正規販売店を務めるイタリアブランド、”miniforms”(ミニフォームズ)にまず直行。先方のCEOと弊社代表とで和やかに商談。人気商品であるヴェネツィアングラスのサイドテーブル、”SODA”(ソーダ)のスクエアとオーバルの新作も見つけました! 早速その場で発注致しましたこれらの作品の最新情報をお伝えします。
★miniforms “SODA SQUARE” & "SODA OVAL"
(ミニフォームズ – ソーダ・スクエア & ソーダ・オーバル)
2023年ミラノサローネにて登場した、miniforms(ミニフォームズ)の大人気サイドテーブル"SODA"(ソーダ)の新作。ヴェネツィア・ムラーノ島の職人による吹きムラーノガラス(blown Murano glass)で出来た美しいテーブルが、今作ではスクエアとオーバルに展開。弊社IL DESIGN(イル デザイン)6Fプレゼンテーションプレイスにて9月店頭展示予定です。design: Yiannis Ghikas
各仕様:
"SODA SQUARE” 幅53x奥行53x高さ40 cm ¥339,100
"SODA OVAL" 幅70x奥行45x高さ30 cm ¥315,500
※価格は税込、2023年7月6日時点のもの。現地価格の更新や為替の変動等で都度変化する可能性がございます。詳しくはお問合せ下さい。
※地域限定(東京23区+横浜市+川崎市)、送料・開梱設置・廃材引き取り含む
※納期:9月入荷予定。在庫有れば2週間前後、在庫無い時は約6~7ヶ月
※写真のカラーはAmethyst。他に Amber、Petrol green、Blueがございます。
※屋外での使用に適しています。
※お問い合わせは記事下部記載の弊社フリーダイヤル、メールアドレスからお気軽にどうぞ。
同じく弊社Shopping site"IL DESIGN ONLINE"でご紹介中のフィンランドのラグブランド”woodnotes”(ウッドノーツ)のブースでは、以前よりやり取りさせていただいている方とやっと直にお会いでき、日本のオーパス有栖川テラス&レジデンスのプロジェクトで彼らの作品が使用されたお話や、柳の樹皮の天然染料で染められた100%ヴィーガンの新しい作品”WILLOW”の解説をしてくださり、とても温かな交流をすることが出来ました。
この日一番驚いたブースは弊社も取引のある”edra”(エドラ)。その大きさは目視で30mx45mくらいでしょうか。外からは見えない真っ黒なブースに入ると、中は無数のミラーのスレッドで取り囲まれ、クマが寝そべるソファ”Pack”やポリカーボネートの美しい透過色のchair”Ella”等が光を浴びて浮かび上がっています。我々はそのゴージャスなクラブのような空間をそぞろ歩きながら、ただただ大胆な展示デザインとその魅せ方に心奪われました。
各ブランドのブースの展示の仕方、大きさは様々です。”edra”(エドラ)と同じかそれ以上に大きなスペースで展示していたブランドには、”Minotti”(ミノッティ)、”Molteni&C”(モルテーニ)、”Cattelan Italia”(カッテランイタリア)、”LAGO”(ラーゴ)、”baxter”(バクスター)、”Poliform”(ポリフォーム)、”Kartell”(カルテル)、”Flou”(フルー)などがございました。これら大きなブースの入り口では人々が列を成し、受付にて自らの入場チケットQRコードを読んでもらうか、メーカーが用意したそれぞれの登録用QRコードを各々が読み取り、そこに必要事項(社名、職種、氏名等…)を入力することで得られるエントランス用のQRコードを再度受付に見せて入場、というスタイルを取っている為、特に後者の方式のブランドは混み具合が物凄かったです。
以前より数が増えたというレストラン・カフェテラスコーナー。しかしながら特にお昼時は満員の人。席を取るのも大変な状態でした。しかもこの日は雨天ということもあり、昨日まではアウトドアの芝生スペースで寛いでいた人たちも全てが屋根の下に入るので席は争奪戦でした。元気よく大きな声で注文を取りに来てくれるウェイトレスの方達は皆疲れも知らぬ勢いで楽し気に立ち働き、サローネの会場の活気をより盛り上げていました。
この日も、とても印象的で良い作品のブランドに出会えました。赤紫の大きな壺たちが立ち並び、自分が森の小人になったかのような錯覚を覚えた不思議なブース、”atelier virkant”(アトリエヴィアカント)はベルギーのプランターやオブジェ、スツールを手作りしているブランドでした。大きなテラコッタ陶器の芸術的な存在感は圧巻。また、木の質感が肌理細やかなアウトドアの”GLOSTER”(グロスター)も素晴らしかったです。
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#4月21日: この日は会場に向かう前、朝マルペンサ空港に立ち寄りました。私事ながら、日本帰国時の入国審査に必要な陰性証明書を取得する必要があり、PCR検査を受けに参りました。(2023年5月8日以降は、この水際対策対応は解除されています。)予約しておいた会場はガランとしており、スムーズに検査終了。日本政府が認める検査方法、厚労省が発行する書類に記載してもらう必要があり、24時間後のメールでの結果を待つことを確認して、空港を発ちます。(その後、問題なく陰性証明書が添付されたメールも届きました!)
空港には、サローネには出展していない”Poltrona Frau”(ポルトローナフラウ)の巨大広告が、ミラノ市内ショール―ムへ誘っていました。そのままこの日は空港とミラノ市街中心部を結ぶMalpensa Express(マルペンサエクスプレス)に乗り、多くの路線が交差する駅Milano Cadorna(ミラノカドルナ)を経て、赤い地下鉄M1に乗りRho Fiera Milano駅に戻ってきました。
我々にとって今回のミラノサローネ参加最終日だった本日は、19日、20日と見て印象に残ったブランドブースへの再訪と、まだ廻れていないブースを出来るだけ巡ることを目標に歩いたのですが、ワンフロアになってアクセスしやすくなったとはいえ、会場はとても広く、弊社代表が万歩計をチェックすると1日18000歩に到達していました。
この日訪れたブースで印象的だったのは、ドイツのブランド”Draenert”(ドレイナート)。伸長式のダイニングテーブルはくるりと回す様式で片翼の天板が華麗にメインの天板の下に潜り込みます。ブルーの魅惑的な大理石はアフリカ産のものとのこと。
また、以前スペイン大使館で行われたインテリア展示会で見たことのある、とても品のある、木材でできた芸術的なウォールクロックの作品を作るメーカー、”NOMON”(ノモン)と再会でき、そのデザイン性の素晴らしさ、クオリティの高さを改めて実感できました。オブジェとしても非常に素敵な作品。店頭展示導入を今後検討してゆきたいブランドです。
Riva1920と同様に占有ブースで独自の世界を展開していた”qeeboo”(キーブー)にも訪問。原色やメタリックカラーの唯一無二のポップセンス溢れるキャラクターが遊んでいるようなこの空間で、ひときわ目立って並べられていた新作のチェア”Bacana”はブラジルのデザイナーとのコラボレーションで生まれた”クール”の意を持つ作品とのこと。多くの人が集まって楽しそうに写真を撮っているブースは遊園地のアトラクションのようでした。
3days チケットをフルに活用したもののまだまだ廻り足りなかった2023ミラノサローネ。引き続き、更に素晴らしいブランドやデザインとの出会いと交流を求め、来年以降もまた参加してゆき、皆様に価値ある情報をお届けしてゆきたいと思います。本レポートでご紹介したブランドについて、お気軽に下記連絡先よりお問い合わせください。
(本記事の内容は2023年7月6日現在の情報です。)
★ミラノサローネと並び、ミラノデザインウィークの片翼を成すミラノ市内での展示会"フオーリサローネ"についてのレポートはこちらです。
https://www.italia-kagu.com/pf/milano-design-week-2023-vol4-report-fuori-salone/
★弊社のオフィシャルYoutubeチャンネルでは今回のミラノサローネ、フオーリサローネのShort Reportを動画でも公開中。是非ご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=PSTI42w3fkM
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オフィシャルサイト:
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https://www.shop.italia-kagu.com/
株式会社IL DESIGN(イル デザイン)とは―
IL DESIGN(イル デザイン)は、Cattelan Italia、Cassina、B&B、Poltrona Frau、de Sedeをはじめとする、イタリア、デンマーク等のヨーロッパブランド家具を、メーカーより直輸入、または現地・国内正規代理店を通して販売致しております。内外価格差を無くし現地販売価格に出来るだけ近いお求めやすい価格でご提供することで、"輸入品が高い"というイメージを打破する努力をしております。また、納品も可能な限り販売担当者自らが手渡しでお納めに伺う責任納品を実行。オンラインサイト、並びに東京デザインセンター6Fの弊社プレゼンテーションプレイスにてご相談申し上げております。
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